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メゾン マルジェラ、ジェンダーと自由へのメッセージ。

  • 2018.9.30
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メゾン マルジェラ、ジェンダーと自由へのメッセージ。
2018.09.30 11:05
メゾン初となるウィメンズ&メンズ合同ショーは、「ジェネレーションZ」がインスピレーションソースに。ショー終了後にはジョン・ガリアーノがメゾンで初めて手掛けた香水を発表した。

【全33カット】MAISON MARGIELA 2019年春夏コレクションをすべて見る。


メゾン初となる“Co-ed(男女混合の)”ショーを開催したメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)。ショーの開始前には、ハンネ・ギャビー・オディール、モリー・ベア、プリンセス・ノキア、サシャ・レーン、テディ・クインリヴァン、ウィロー・スミスの6人のミューズたちが、それぞれに異なる“My Mutiny(私の反逆)”について語る映像が流れた。


「一般的なジェンダーなんて、ナンセンスだと思う」(ハンネ・ギャビー・オディール)、「ありのままの自分でいることが、勇敢な行為」(テディ・クインリヴァン)、「ルールを作る、そして壊す」(ウィロー・スミス)といった、ジェンダーや自分らしさに関するメッセージ。「Mutiny」とはショー終了後に発表された、ガリアーノによる新作香水の名前だが、今回のコレクションにも通じるものだ。


ファーストルックはヘリンボーンツイードのスーツ。だがケープの襟もとはパンツのウエストのようでもあり、ジャケット風にカッティングされている。袖がないので腕の自由はなく拘束衣のよう。ジャケットやドレス、コートはいずれも別のアイテムのデザイン要素があり、テーラードカラーがステッチで表現されていたり、ボタンやフラップポケットがついていたりする。ジャケットとドレスが一体化したガーメント、身頃の一部を切り取ってストールのように巻いたコート、シャツとジャケットがひとつになったケープなど、カッティングによる変化とノマド風グラマーを求めたルックが登場した。


「ジェネレーションZは社会の価値観に疑問を投げかけてくる。そこにすごく刺激を受けた」とジョン・ガリアーノはメゾンのポッドキャストで語っている。ショーではズートスーツを女性モデルが、金襴のビュスティエやドレスを男性モデルが着用。「誰が着てもかまわない」というガリアーノの考えを表すと同時に、好きな服を好きなように着るというファッションの自由を表しているようだった。

Photos: InDigital Text: Yoko Era

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