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絶対に音を立ててはいけない。静寂に包まれた恐怖の世界『クワイエット・プレイス』【今月のプロ押し映画!】

  • 2018.9.23
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絶対に音を立ててはいけない。静寂に包まれた恐怖の世界『クワイエット・プレイス』【今月のプロ押し映画!】
2018.09.21 23:00
音を立てたら、即死。得体の知れない“何か”に怯えながらも、懸命に生き延びてきた家族の結末は? エミリー・ブラントが夫婦共演作で再ブレイクを果たした一作。

(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

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音に反応して人間を襲う“何か”によって絶滅の危機に瀕した近未来。ほとんど手話で会話し、道には砂を敷き詰めて裸足で歩くといったように、ひっそりと音を立てずに生活するアボット一家のサバイバルと絆を描くスリラーだ。


“音”で脅かすことの多いジャンル映画だが、この作品ではそれを逆手にとって音を立てないことが物語のカギを握る。また、サバイバルをストーリーの軸にしながらも、家族の絆という感情のドラマが多くの人の心を掴み、本国であるアメリカでは低予算ながら大ヒットした。


監督・脚本は、夫リー役でも出演している、俳優ジョン・クラシンスキー。主人公である妻エブリンを演じ、素晴らしいパフォーマンスを見せているのは、クラシンスキーの私生活でのパートナーでもあるエミリー・ブラントだ。ブラントは、この冬公開の『メリー・ポピンズ』でも主役を張るが、『プラダを着た悪魔』(12)以来、着実に実力をつけてきた彼女にとって当たり年となったことは間違いない。


また、あるアクシデントによって自責の念に苦しむ長女のリーガンを『ワンダーストラック』(17)で女優デビューを果たした聾唖の女優ミリセント・シモンズが演じていて、こちらも前作に勝るとも劣らないパワフルな演技。アイデア溢れる練られた脚本と素晴らしいキャストによって、今年の“掘り出しモノ”の一作となった。

『クワイエット・プレイス』

9月28日(金)全国ロードショー

配給/東和ピクチャーズ
https://quietplace.jp

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