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【ひとみしょうの男って実は…】男から見た「奢りたくなる女性」とは?

  • 2018.9.16

財布を持ってこない女には絶対に奢らないと豪語している男がいて、その人は「人として」正しい。たとえ、財布も入らないような小さなポーチしか持っていなくても、お会計のときにポーチを開ける素振りくらいするのがオトナのマナーというものです。そうですよね?

「奢る・奢られる」という行為が必然的に含むもの

奢るとか、奢られるという行為は、その必然として、人に上下関係をつくります。奢ってもらうとどうしても、その人より下のポジションに収まることになります。だからたとえば、男同士で奢る・奢られるというのを、わりとシビアに考える人が出てきます。

たとえ相手が会社の同僚であっても、相手には妻子がいて自分は独身の場合、独身の男は「ここはおれが2000円くらい多めに払いたいな、だって相手には家庭があるから」と思ったとしても、多めにお金を払ってしまうと「上」になってしまう。だから妻子ある男性を飲みに誘う頻度は、男の世界では下がります。

相手が女性でもおなじです。同僚の女性と飲みに行った場合、女性は男性より飲食の量が少ないこともあって、「じゃあ男5000円で女性3000円ね」とかとすることもあるけれど、それは「飲食の量」という誰が見てもわかる基準があるのでそうしているのであって、そういう明確な理由もなく男が多めに支払ったら、女性は「わたし、この男性に借りをつくりたくないのだけど」とかと思うこともありますよね?

奢る・奢られるというのは、人に上下関係をつくるという、デリケートな面をもっています。

男が奢るというのは、「おれのことを好きになってよ」のサイン

さて、そのような前提のもと、友達以上恋人未満の女性に男が奢るというのはどういうことなのか?これは「おれのことを好きになってよ」のサイン以外のなにものでもないです。つまり好意があるから奢るわけです。

なので、冒頭に書いたように、常識のない女性のことを、ふつう、男は好きにならないから、奢られづらい。また、セックスを餌にしている女性というのも、男が食事の途中で「はあ?」となるから奢られづらいです。もちろん「わたしに**したらヤラせてあげるね」と言って、それを鵜呑みにするような男は、いくらでもごちそうしてくれるはずだけど、ふつう程度の冷静さと知性を具えている男性であれば、食事の途中から「もうええわ」と思うでしょうね。その場のお会計は彼がやったにせよ、「次はない」でしょうね。

男が奢るというのは、「ヤラせてくれるかも」という淡い期待ゆえ

男が奢るというのは、「ヤラせてくれるかも」という淡い期待ゆえです。その期待は淡いのだから、女性も淡く存在しないといけない。セックスを餌にするなんて、そんな謙虚さに欠けることを彼にしてしまったのでは、もう奢ってくれません。

セックスって、男からすれば「ヤラせていただく」ものです。つまり女性が「上(=男が欲しいすべてのものを持っている)」で、男は「下」です。

上に立つ者が下に者に配慮を欠くと、「奢る・奢られる」というデリケートな関係は崩壊します。

ちなみに、付き合ったのちに彼氏が奢ってくれなくなったというのは、彼にお金がなくなったからです。あるいはもともとお金がなかった(付き合うまで相当無理をして見栄を張っていた)か。

男はつねに、彼女に対して「ヤラせてくれてありがとう」と思っているから、ふつうはごちそうするんですけどね。

(ひとみしょう/作家)

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