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セーラ・ファーガソンのウエディング・ドレスに隠された10の秘密

  • 2018.9.9

ダイアナ妃が未来のイギリス王と結婚した5年後に、ロイヤル・ウエディングを挙げたのがセーラ・ファーガソン。メディアは実際に結婚式が行われる数週間前から、彼女のウエディング・ドレスを酷評したのだか。 

「ファッションの専門家たちは、新しく仲間入りしたロイヤル・ファミリーのメンバーに対して、ファッションセンスがないと批判し、無名のデザイナーにウエディング・ドレスのデザインを頼んだことに憂慮を示した」と結婚式後にレポートしたのは、『ロサンゼルス・タイムズ』。 

ところが、結婚式当日の1986年7月23日に、新進気鋭のデザイナーだったリンカ・シエラクが完成させた「彼女のアイボリーのシルクドレスは、(さんざんな前評判に対する)勝利宣言だった」。実際、花嫁の登場から2時間も経たないうちに、ショーウィンドウには彼女のドレスに似たものが陳列されたのだとか。 

シエラクと5人の女性スタッフがこのウエディング・ドレス作製のために費やした時間は4カ月。その間、4階にあるスタジオの窓には目隠しをし、ゴミ箱から盗まれることのないよう、布きれやスケッチの類をすべて慎重に処理したのだとか。

 その甲斐あって、彼女たちの努力は実り、精巧な銀の刺繍のほどこされたスクープネックドレスは、あらゆる予想を裏切る結果に。 

「新しい(おそらくはリークされた)スケッチが新聞に載るたびに、私たちは笑い飛ばしていました」と『People』誌に語ったシエラク。「私たちに近づけた人はいないと思います」。

 というわけで、10月のユージェニー王女の結婚式を前に、母であるファーギーのきわめて80年代らしいドレスをおさらいし、ユージェニー王女のウエディング・ドレスにこれと似たところがあるかどうか、チェックしてみるのも楽しいかも?

 

1.身頃部分はコルセットのようにピッタリ

自伝によると、このドレスのために26ポンド(約12キログラム)痩せたというセーラ・ファーガソン。「リンカは天才でした」「彼女なら最高に見栄えのするドレスを作れると知っていましたが、本当にそうでした。それは驚くほど骨格がはっきりしていて、まるでコルセットのようでした」。ちなみに、ケイト・ミドルトンのドレスをデザインしたサラ・バートンも同様のヴィクトリア調のシルエットを使ったそう。

 

2.刺繍は彼女の家紋にインスパイアされたものだった

まだ正式にロイヤル・ファミリーとなる前にファーギーが刺繍のモチーフとして選んだのは、彼女自身の家紋からとったマルハナバチとアザミ。アンドルー王子がセーリングをすることから、錨と波のモチーフとともにドレスに縫いつけられたと『ロサンゼルス・タイムズ』。

 

3.でも、ファーギーは他のモチーフを使いたかった

「私にとっては、セーラが気に入るということが一番大切でした」と『People』誌に語ったシエラク。「彼女のユーモアをドレスに取り入れたかったんです」。でも、すべて取り入れるわけにはいかなかったらしく、テディベア、ラブバード(ボタンインコ)、ヘリコプターなどのリクエストは却下(ただし、ヘリコプターでハネムーンに向かうときにはテディベアと乗ったそう)。

 

4.17フィート(約5メートル)のトレーンには、アンドルーのAの文字が

20フィート(約6メートル)のヴェールの下に隠されていたのはカップルのイニシャル。この写真の下の方に見えるように、中心部に花婿のAが。真珠で縁取られた身頃部分にも、銀のビーズでSの字が4つ縫いつけられているそう。

 

5.意図的にダイアナ妃のドレスとは違う素材を選んだ

ダイアナ妃の25フィート(約7.6メートル)のタフタのトレーンは、大きな話題になったけれど、シエラクはもっともな理由からこれを使用しなかったそう。というのも、ダイアナ妃のボリュームのあるドレスは馬車には大きすぎて、移動する際にシワになったのを知っていたから。「私たちはサテンを選びました。世界で一番なめらかな素材です」と自伝に記したファーギー。「決してシワになりません。ガラスのようにすべすべで、とろりとしています」。

 

6.実はブーケはS字型だった

セーラ・ファーガソンがブーケにリクエストしたのは、スズランと王室伝統のギンバイカ。フローリストがこれに遊び心を加えてS字型に仕立てたことは、この写真からも明らか。

 

7.ルビーのエンゲージリングは彼女の赤毛から

アンドルー王子がビルマ産のルビーの周りを10個のドロップダイヤモンドが取り囲んだ指輪でプロポーズしたのは、花嫁の髪が赤かったからだと伝えられているそう。これは、娘であるユージェニー王女のエンゲージリングにもそっくりだけど、こちらはパパラチャサファイアを使用。

 

8.彼女の花冠には秘密が隠されていた

ウェストミンスター寺院に足を踏み入れたときは、アンドルー王子の大好きなクチナシの花冠をしていた花嫁。ところが、結婚証明書に署名すると、花冠を外し、内側に隠されていたティアラを披露したのだとか。

 

9.ティアラはまったくの新品だった

現れたティアラ「ザ・ヨーク・ティアラ」はエリザベス女王からの贈り物で、ガラードから購入したと見られるそう。中心に大きなダイヤモンドのついた繊細な渦巻き模様が特徴で、ファーギーは離婚後も身につけるほどこれが気に入っていたのだとか。ユージェニー王女も結婚式でこれをかぶる可能性大?

 

10.シエラクは同じドレスを2着作った

メーガン・マークルやケイト・ミドルトンは披露宴で別のウエディング・ドレスを着たけれど、ファーギーのデザイナーはまったく同じものを2着作製。複製品の方は、現在マダム・タッソー蝋人形館で展示されているそう。ちなみにこのドレスの推定価格は当時の値段で各々45,000ドル(約500万円)。

翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From GOOD HOUSEKEEPING

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