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【GLAMなオトコ】Vol.17ポール・ラッド、『アントマン』と出会って人生が一変!? 50歳で新たにチャレンジしたいこととは?

  • 2018.9.5
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ポール・ラッド01

マーベル・スタジオ最新作『アントマン』の実写映画化作品の第2作『アントマン&ワスプ』がいよいよ8月31日(金)より日本公開! 大ヒット作『アベンジャーズ』をはじめ、複数の映画が同じ世界観を共有して描かれるマーベル・スタジオ作品<マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)>の中では初めてタイトルに女性ヒーローの名前ワスプ=ホープ・ヴァン・ダインが登場する映画として注目されています。

身長が1.5cmに小さくなり、前科あり、バツイチ、無職、という異色のヒーローの活躍を描いたアクションムービー『アントマン』(2015)。タイトルロールのアントマン=スコット・ラングを演じるのは、人間味あふれる魅力で世界を虜にしたポール・ラッド。コメディだけでなく、シリアスな作品でも存在感を放つ彼が、『アントマン』、MCU作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に続いて、本作でも親近感のわくヒーローを体現しています。また脚本家としての顔もあり、前作に続いて本作でも脚本に参加しています。

そんなポールが『アントマン&ワスプ』プロモーションのために来日! 単独インタビューを刊行し、本作の脚本でこだわったことや共演者とのエピソード、私生活での変化などについて訊きました。

(C)Marvel Studios 2018 All rights reserved.

Q.『アントマン』と出会って、あなたの人生はどう変化しましたか?

僕には13歳の息子と8歳の娘がいるんだけど、子供たちが僕の出演している映画を観るのは『アントマン』が初めてだったんだ。僕がアントマンを演じていることを誇りに思ってくれていてうれしいよ。僕の子供たちはもちろんのこと、世界中の子供たちが僕のことを知ってくれて、今では街を歩いていると「アントマン!」と呼ばれるようになったよ。

Q.続編『アントマン&ワスプ』のお子さんたちの評価は?

いいよ! とても気に入ってくれたみたい。ふたりはワールドプレミアに僕と一緒に参加したんだ。娘は初めての参加だったんだけど、“アリ”のピンを付けてドレスアップしてね。息子もテニスシューズに“アリ”を付けていたね。

家族と一緒に自分の試写会に参加できたことは忘れられない思い出になったよ。ラット家では、日々の生活の中で“アリ”がすごく重要な存在になっているんだ(笑)。

Q.前作で役作りのためにワークアウトしてマッチョな身体を作っていましたが、それは今でも続けていますか?

今では日常の一部になっているよ。ワークアウトは、急に始めて急に止めてしばらくやらなくなったりするものではなくて、マインドの問題だと思うんだ。日常の習慣にしないと身に付かない。それに気付かせてくれたきっかけが『アントマン』だったんだ。

Q.前作に続いて本作も脚本を担当されていますね。本作の脚本でこだわったシーンはありますか?

アントマンが娘の学校に潜入した時に、身長のサイズ調整がうまくいかなくなってしまったシーンがあるんだけど、ある意味この作品の雰囲気を象徴するシーンだった。ヒーローのスーツだって上手く機能しない時もあるし、物事だって計画通りにいかない時もある。ヒーローだからといってすべてが上手くいかないことだってある。そこにユーモアがあるよね。

Q.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からの事物がこのストーリーに影響をあたえていますか?

最初の『アントマン』から、この2作目の間に、いろいろな出来事が起こっていて、『シビル・ウォー』もそのひとつなんだ。だからその間にアントマンに起こった出来事について僕らは取り組み、その上で、たとえば(アントマンのスーツを開発した)ハンク・ピム博士やその娘ホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)といった他のキャラクターたちに起こったであろうことについても想像しなければならなかった。

だから、この映画ではまず、スコットがドイツに行ってシビル・ウォーを戦ったことによる余波、また、それが今回のストーリーにどのように影響を与えているかを扱っているよ。いったんそれらの事項を扱った上で、1本の映画として成り立つストーリー、『シビル・ウォー』を観ていなくても理解ができて夢中になるストーリーへと突入していくんだ。

(C)Marvel Studios 2018 All rights reserved.

Q.本作でアントマンとワスプとの関係はどう変わるのですか?

僕たちは一緒に働くチームとしてお互いの強さを発見している。冒頭では僕たちはあまり良い関係ではない。僕が(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で)ドイツで戦ったことで彼らに迷惑をかけてしまったからね。

彼らはずっと目立たないように生きてきたのに、僕のせいでみんな彼らのことに気づいてしまったために、彼らの生活が大変になってしまった。だから冒頭の部分では、僕たちは一緒にいない。本作の物語全体を通してようやくしっくりし始め、お互い良い感じになっていくんだ。

Q.ワスプを演じるエヴァンジェリン・リリーとの仕事は楽しいですか?

彼女は可笑しい、彼女はとても才能豊かで楽しい人なんだ。彼女はすべてを楽しんでいる。この映画のクレージーな世界で格闘するのを楽しむ人と一緒に飛び込むのは、とても楽しい経験だ。彼女と仕事をするのは大好きだよ。

Q.あなたはきっと現場でアドリブをたくさんされたと思いますが、彼女は上手なアドリブ返しをしてくれましたか?

もちろんだよ。間違いなくね。でも、人々が思っているほど僕らはアドリブをしていない。自分たちが書いた脚本に沿ってやる方が多かったね。

Q.監督のペイトン・リードと組んで仕事をする上でのあなたのアプローチは?

前作にペイトンが参加して以来、どういうタイプの映画にしたいのかということ、笑いがいかに大切かということ、このジャンルにあって独創的なものを作り上げることがいかに大切かということについて、僕らはすべて意見が一致しているんだ。

僕らは常に、とても楽しいけれど感動的な部分もあるもの、ビジュアル的に人々を感嘆させるものでありながらも、可笑しくあるものを求めている。

どういう映画を作りたいと思っているか? ということに関しては、僕らはいつも同じ考えを持っていると感じる。そのおかげで、ひとりの俳優として信頼して委ねることができるし、彼が彼自身の求めていることをしっかりと捉え切るだろうと僕は信頼しているんだ。

Q.今年、MCU作品『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)が公開され、来年『アベンジャーズ4(仮題)』が公開予定です。アントマンは、今後のMCU作品でも大きな部分を占めることになると思いますが、プレッシャーは感じていますか?

僕はその質問の答えは知らないよ。それは、ケヴィン・ファイギ(製作総指揮、マーベル・スタジオ社長)が知っているかもしれないね(笑)。僕らは、何が起きているかすべてを知っているわけじゃない。人々は、僕らが今後どうなるか正確に知っていると想定するかもしれないけど、そうじゃない。少しは知っているよ。でも少しだけなんだ。

(C)Marvel Studios 2018 All rights reserved.

Q.GLAMは女性ユーザーが多くいるのですが、女性たちに注目してもらいたいシーンは?

これはGLAMの読者さんに注目してもらいたいシーンとは限らず、僕らが誇らしく思っているのは、MCU作品には以前から強い女性たちがたくさん登場していたけど、初めて女性のヒーローの名前“ワスプ”を冠した作品になったこと、そして劇中で強いキャラクターたちはみんな女性なんだ。

僕らの敵役になるキャラクターも、とても強い女性であることにとてもワクワクしたし、役者としてそういう作品に関われたことはすごく誇らしく思うんだ。ぜひそのあたりをチェックして欲しいな。

Q.来年あなたは50歳を迎えますが、これから『アントマン』を続けること以外で新たに挑戦したいことは何かありますか?

もともといろんなことを変えていくのが好きなんだ。このアントマン=スコット・ラングという役は自分が初めて演じたジャンルだったからとてもワクワクしたし、これからも物を書くということも続けていきたいと思っているよ。

演技では、またコメディ映画の出演比重が多くなってきているから、今後はシリアスなドラマなどももっとやりたいと思っている。だけど、わりと僕は流れに身を任せるタイプだよ。仕事以外の面では、家族と過ごす時間だったり、世界をもっと見たり学んだりするために旅もしたいと思っているよ。

Q.最後にあなたにとって、“GLAM(魅力的・幸せ)”な瞬間とはどんなものか教えてください。

子供たちが笑い出す時が一番ハッピー、幸せだよ! 子供たちはいつでもよく笑っているんだけどね。ほら、これはちょっとした些細なことなんだけど、(娘さんが映っている動画を見せてくれて)今朝、妻が娘の動画を送ってくれたんだ。これを見てつい僕も笑みがこぼれて、最高な一日の始まりだったよ。

他にもいっぱいあるよ! (レストランの店名が写っている写真を見せてくれて)これは、地元で一番好きなレストランの写真だよ。「OSAKA」っていう日本食レストランなんなんだ。僕はけっこう偏食なんだけど、日本食は大好きなんだ。これから(本作のイベントが行われる)大阪に行くから、そこでのネタにしようかな(笑)。

【プロフィール】
ポール・ラッド/1969年4月6日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。『クルーレス』(1995)で映画デビューし、注目を浴びる。その後は活動の場をブロードウェイに移し、舞台俳優として活躍しながら映画やテレビドラマへの出演もコンスタントに続ける。人気シットコム・テレビシリーズ「フレンズ」(2002~2004)を始め、『サイダーハウス・ルール』(1999)や『40歳の童貞男』(2005)、『ナイト ミュージアム』(2006)は日本でもヒット作となった。そして2015年公開映画『アントマン』の主役にキャスティングされると、親近感あふれるヒーローして大人から子供まで世界中の人々の心をつかむ。この作品で、放送映画批評家協会賞アクション映画男優賞およびMTVムービー・アワード・ヒーロー賞にノミネートされた。同年にハリウッド・ウォーク・オブ・フェームも授与された。


『アントマン&ワスプ』
8月31日(金)全国ロードショー
監督:ペイトン・リード
出演:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、マイケル・ペーニャ、ハンナ・ジョン・カメン、ローレンス・フィッシュバーン、ミシェル・ファイファー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト


Photographer/ Tomomi Chijiiwa Writer/ Maki Kunikata

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