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見渡す限りの紅白景色。招き猫に囲まれた井伊直弼ゆかりのお寺

  • 2018.9.3

地名や駅名にもなっている東京都世田谷区の「豪徳寺」は、大量の招き猫が奉納されているお寺として有名です。 “招き猫のお寺”とも呼ばれる、歴史の長い「豪徳寺」で福を呼び込みましょう。 周辺のおすすめグルメスポットもあわせてご紹介します。

東京・世田谷に佇む「豪徳寺」の歴史

江戸時代の大老・井伊直弼ゆかりのお寺

「豪徳寺」は、5代目世田谷城主・吉良政忠が叔母を弔うために1480年に創建した「弘徳院」が前身のお寺です。 戦乱の世が過ぎ世田谷城が廃城し、世田谷領は彦根藩主であった井伊家の所有となりました。

そして1633年、寺号を藩主井伊直孝の法号昌院殿豪徳天英大居士より「豪徳寺」と改号しました。 伽藍の中心となっている仏殿は、1677年に建立されたものです。 敷地内には江戸時代の大老・井伊直弼のお墓があり、都指定史跡となっています。

「豪徳寺」と猫の歴史

「豪徳寺」と猫の関係の始まりは、「豪徳寺」がまだ「弘徳院」と呼ばれていた江戸時代前期に遡ります。

彦根藩の2代目藩主・井伊直孝が「弘徳院」の近くを通りかかったときのこと。 手招きをするお寺の飼い猫に導かれて中へ入った井伊直孝は、直後の雷雨を避けることができたそうです。

感激した井伊直孝は「弘徳院」を菩提寺と定めて整備し、のちに「豪徳寺」としての歴史が刻まれました。 この飼い猫は「招福堂」に祀られました。 以来、招き猫は福を招く象徴として親しまれるようになったのです。

敷地内に建立された三重塔には、十二支のほかに「招福猫児」が鎮座しています。

「豪徳寺」名物!所狭しと並ぶ1,000匹もの招き猫

別世界に迷い込んだような気分になる「招福堂」

「豪徳寺」が“招き猫のお寺”と呼ばれている由縁は、「招福堂」に奉納された大量の招き猫にあります。 仏殿の隣にある「招福堂」へ足を踏み入れると、1,000匹もの招き猫が陳列しています。

まるで別世界に迷い込んでしまったかのような空間は、一度目にすれば、いつまでも忘れられない光景です。

「豪徳寺」で招き猫を奉納

奉納用の招き猫はさまざまなサイズが選べる

「豪徳寺」では寺務所(受付/9:00〜16:30)で招き猫を購入し、「招福堂」で奉納することができます。 1,000匹もの招き猫が並ぶ圧巻の光景は、多くの参拝者の奉納によって長い年月を経て出来上がりました。

奉納用の招き猫は大きさもさまざまなので、お気に入りのサイズを探してみてくださいね。

「豪徳寺」の招き猫は「ひこにゃん」のモデル

滋賀県彦根市のゆるキャラとして不動の人気を誇る「ひこにゃん」は、実は「豪徳寺」の招き猫がモデルとなっています。

「豪徳寺」の招き猫と、彦根藩を治めていた井伊家のシンボルである「赤備えの兜」を合体させて「ひこにゃん」は生まれました。 井伊家と関わりの深い「豪徳寺」ならではの裏話です。

「豪徳寺」周辺の人気グルメ情報

参拝後に行きたい!老舗のお蕎麦屋さん「福室庵」

「豪徳寺」でのお参りが済んだら、すぐ近くにあるお蕎麦屋さん「福室庵(ふくむろあん)」でひと休みしてはいかがでしょうか。

昭和3年創業の老舗「福室庵」は、地元の方だけでなく芸能人も多く訪れる人気店です。 創業以来、伝統的な味わいを守り続けています。

「福室庵」名物「招福そば(1,110円)」

大きめのエビ天やタケノコ、シイタケなど、具材がたっぷり入っています。 “美味しい笑顔に福を招く”というキャッチコピーの通り、ほっこりと心が温まるようなやさしい味が魅力です。

招き猫が迎える「豪徳寺」にお参りして福を呼び込もう

「豪徳寺」の敷地内は緑にあふれる居心地のよい空間なので、軽いお散歩コースとしてもおすすめです。 のんびり過ごしたい休日は、招き猫が迎えてくれる「豪徳寺」にお参りして福を呼び込んでみてはいかがでしょうか。

スポット情報

  • スポット名:豪徳寺
  • 住所:東京都世田谷区豪徳寺2丁目24−7
  • 電話番号:03-3426-1437

※本記事上の情報は公開時点のものになります。最新情報は公式ホームページにてご確認ください。

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