1. トップ
  2. オペラ座のサード・ステージの新作は『失われた湖』。

オペラ座のサード・ステージの新作は『失われた湖』。

  • 2018.8.27
  • 553 views

世界のどこにいても、オペラ座の舞台が楽しめるというヴァーチャルなサード・ステージ。バンジャマン・ミルピエ元芸術監督の時代に始まり、彼が去ったあとも順調に作品が制作され続け、現在88本のオリジナル作品をパリのオペラ座に来ることなしに世界中の人が鑑賞できる。

最新作は6月にアップされた『le lac perdu(失われた湖)』で、注目のフランス人アーティストであるクロード・レヴェックによる7分のクリエーションだ。タイトルから察せられるように、この中で垣間見られるバレエ作品は『白鳥の湖』。オペラ・ガルニエの劇場、バックステージ、地下などの幻想的な散歩へと誘われる。オルゴールの響き、舞台裏の機械のきしみ、舞台に降る針、着る身体のない白いチュチュだけが浮遊して、といったさまざまな断片で構成された映像美に浸ろう。

一般向けのガルニエ宮見学コースには含まれていないので、滅多に見ることのできない地下の貯水槽。アーティストたちもこの場には刺激されるようで、この『失われた湖』でもご覧のように……。©Opéra national de Paris

音楽はチャイコフスキーの有名な『白鳥の湖』ではなく、ギュスターヴ・マーラー作曲のアリアが歌われる。途中登場するトゥシューズを履いたバレリーナの足もと。これはカドリーユのカミーユ・ドゥ・ベルフォンのつま先である。©Opéra national de Paris

La 3e Scènewww.operadeparis.fr/3e-scene

元記事で読む
の記事をもっとみる