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判断基準は“自分の気持ち” #ワタシらしい働き方①【本谷亜紀さんの場合】

  • 2018.9.6

働き方こそ「もっと自由に!」をモットーに、世間の普通に囚われすぎず、自分らしい働き方をしている女性を紹介するこの企画。今回は、たまたま見た深夜のテレビ番組で人生が変わったと話す、本谷亜紀さんにお話を聞いてみました。

ラーメン評論家+人材派遣会社の広報+フリーPR【3つのお仕事内容】

本谷亜紀さんの3つのお仕事
01ラーメン評論家02株式会社サイエストの広報03フリーランスPR

本谷亜紀さんの「私らしい働き方」とは?

Episode1私、月13万円あれば生きていけるって気がついたんです。

Q ラーメン関係のお仕事と広報、PRのお仕事では業種が全然違う気がしますが、本業はどれなのでしょうか?

フリーのPRは夜と土日のスキマ時間でやっているので、それは「副」感がありますね。
ただ、広報のお仕事とラーメンのお仕事に関してはどちらが本業、副業とかは本当にないです。一応広報に関しては正社員っていう肩書きはもらってはいますが、収入面においても今はどちらも同じくらいですし。ただ、時間に関してはラーメンの方がやっぱり得意なので、同じ成果を挙げるにしても掛ける時間は短くて済むという違いはあります。なので、本業が2つあって副業が1つという感じですね。

Episode2”なんであの子だけ特別なの?”って周りから思われていたこともありました

Q そもそもどうしてこんなに肩書きが増えていったのですか?

学生のときにたまたま見た深夜番組で「ラーメンレポーター」を募集してたんです。私、昔からラーメンが大好きで1日3杯ラーメンなんて日もざらでした。当時はお金もなかったので「無料で大好きなラーメン食べられるなんてラッキー」っていう本当に気軽な気持ちで応募したら受かってしまって(笑)。そこからラーメン業は始まりました。広報のお仕事は学生時代から私自身メディアに出ていたこともあり、そこを買われ入社後広報部に配属。そこで仕事を一通り覚えました。

--- 社会人一年目から掛け持ちで仕事をしていたということですよね?

そうですね。本当は就職のタイミングでラーメンのお仕事を辞めようと思ったんですが、ラーメンへの女性コメントが欲しいっていう需要が高くて。それならきちんとお金をもらってそれに見合う意見だったり開発提案をしようと思い、今の「ラーメン評論家」へ肩書きも変えました。1社目のオイシックスでは、在学中にインターンでお世話になっていたということもあって、ラーメンのお仕事も続けることを認めてもらって入社した形です。

--- 2つの柱で社会人生活をスタート。苦労などはありませんでしたか?

当時は副業やパラレルワークといった言葉がまだ馴染みがない時代だったので、いくら会社が公認してくれていても白い目で見られることはなくはなかったですね…。ましてや新卒一年目でしたし。だからこそ“誰よりも圧倒的に結果を出す”っていうことにこだわるようになりました。取引先の人も、仕事で会った人がテレビに出てるとやっぱりびっくりされるみたいで(笑)。でもそれは遊んでいるわけでも、中途半端にやっているわけでもないんです!っていうのを、会社の社員として見せたくて結果には、昔も今もこだわっています。

--- 一度転職されているかと思います。転職の際、仕事選びの基準は何かありましたか?

とにかく自分が働きたいように働ける、一番自分の考えに合っている、やりたいことがやれるという点を重視しました。
計算したら私、月13万円あれば生きていけるって思ったんです。なので、お金とか会社の規模とかではなく、自分の今までの広報キャリアを活かせて、社会貢献できる。そして“働き方の自由度”にもこだわって転職活動をして入社を決めました。

Episode3教師になるはずだった私が”学校”という世界の狭さに愕然としてしまったんですよね

Q 小さい頃から自分がこういう仕事、働き方をすると思っていましたか?

本当に全く想像してなかったですね。自分が一番驚いています(笑)。実は私の家族、全員学校の先生なんです。なので私も小さい頃から将来の夢は教師。英語の先生になるつもりで大学も選びました。

--- どうして英語の先生とは全く別の道にいったのですか?

教育実習に行って考えが変わって。というのも、子供たちが将来エンジニアやプログラマーになりたいっていう話をしてたんです。だけど、まわりの先生たちは「はて?何その仕事?」っていう感じ。その様子を見て“学校”という世界の狭さに愕然としてしまったんですよね。
当時既に、どうせ学校の先生になるなら今のうちに民間企業の一番好きな分野で働いてみようと思って、(1社目に入社した)オイシックスでインターンをしていたんです。だからこそ学校と外の世界に大きなギャップを感じてしまったというか。結局インターンのお仕事が楽しくなって、そのまま就職して今の形になりました。

Episode4仕事がなかった時は安くても何でもやった。小さいことからでも”始める”ってことが大切

Q これからパラレルワークや副業を考えている人へアドバイスをお願いします

とりあえず小さいことからでもやってみる、ということがすごく大切だと思っています。1円でも稼げたらもうそれはプロだと思うので。
私も仕事がなかったときは一般の方からのお仕事依頼でも、なんでもやってました。最初から大きい餌を狙わないで、とにかくトライしてみてください。あとは、恥ずかしがらずに言葉に出すこと。「次これやりたい」って言いまくってると(笑)、チャンスが飛び込んできたりするので。私の3つ目の肩書きのフリーのPRなんて、やれると思ってもいなかったんです。だけど、将来のために無料に近い形でもいいからやってみたいと言っていたら話が舞い込んできて。そうやって言い続けていると情報や人が集まってくるというのは実感としてありますね。

私は、たまたま見た深夜のテレビで人生が変わりました。今でも忘れられないラーメンレポーターの試験。かなりマニアックな問題や最新のラーメンについての質問がずらっと並んでいて、当時本当に暇で、ラーメンの本を読み漁っていたからこそ答えられた奇跡の問題。

いろんな偶然が重なって今に至るので、人生の転機はいつ訪れるかわからないと思うんです。もし、なんとなくでも“今の自分”に満足ができていないと感じるのであれば、そのチャンスを掴むアンテナをはっているといいかもしれませんね。


Special Thanks
本谷亜紀(Instagram:@akichi0518



Edit:TRILL編集部

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