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おむすびが出会いにつながる♡今話題の「おむすびスタンド」に注目

  • 2018.8.12
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日本橋や神田にほど近い場所にある、2017年10月にオープンした「andon」は、おむすびをメインとした食と情報の発信基地。1階から3階までさまざまなテーマで人々の交流を演出する現代の長屋をご紹介します。

お米をただ販売するだけではなく、食べるところまで携わりたい

「andon」があるのは東京の日本橋本町。最近おしゃれなショップも増えている人形町や馬喰町が近く、歴史と新しさが共存するスポットです。1階は昼は秋田のお米で作ったおむすびランチ、夜は日本酒を中心とする立ち飲み、2階は書店、3階はイベントスペースと、各階ごとに異なる楽しみ方ができる「食×カルチャーの最新長屋」。
ところで、なぜ、今ここで「おむすび」だったのでしょうか?それはこのandonを運営する共同代表のふたりの思いから。Webメディア「greens.jp」のプロデューサーの小野裕之さんと、秋田の若手米農家を束ねたチーム「トラ男」を主宰する武田昌大さんは、秋田のお米をただ販売するだけではなく、人が食べるところまで直接携わりたいということで、andonをオープンするに至ったのだとか。

andon(=行燈)で地域を明るく照らすお店に

andonが面している旧日光街道は地方と江戸を結ぶ物流の要でした。だから、昔ながらの老舗もある一方で、近頃ではオフィス街となり、平日夜は人通りも少なく、土日にいたっては歩いている人を見かけないような場所になっているようです。そんなこの街を、明るくしたいという地域の人々の思いが、「andon(=行燈)」という名前には込められているのだそう。
そしてandonは、昼はおむすびランチ目当てに近隣で働く人たちが中心、夜はおむすびやおばんざいなどをつまみにお酒を飲みたい人たちが集まるお店になりました。ひとりで来て、お店の人とおしゃべりを楽しむうちに、周囲のお客さんと話が盛り上がって仲良くなることもあるのだとか。もちろん、2、3人のグループで来るケースも多いのだそう。

食や酒だけじゃなくて、面白い本を目的に訪れても良い

カジュアルに楽しめるのが1階だとすると、2階は書店スペースで、1階で買ったおむすびとお酒などをゆっくりと楽しむ場所。本棚に並ぶ本は、自由に読んだり購入もできます。「2階を書店にしたのは、本の売り上げを目的にしているのではないんです。ただの飲食店だと、お腹が空いたとか、お酒が飲みたいなどの理由がないと訪れませんが、書店という側面があれば、何か面白い本があるかなという感覚で寄ってもらえます。そういう気軽さをもってみんなに来てもらいたいと思っているんです」(店長・竹田勝平さん)。並んでいる本は、食や空間のリノベーション、日本の伝統や東京・江戸に関するものなど、andonを訪れる人なら興味を持ちそうなテーマばかり。

イベントを通して、さまざまな人と人とのつながりを演出

3階は畳敷きで扉も閉まる個室スペースです。ここにはお酒の並んだ冷蔵庫もあり、おつまみつき3時間5000円の飲み放題もできるのだそうです。畳にテーブルという居心地の良さで、子ども連れのグループがお家感覚で利用することも多いのだとか。こうしてみると、1階から3階まで、訪れた人がみんなそれぞれの楽しみ方で過ごすことができそうです。
「今後はお米や地方の食、日本橋の町歩きなどのイベントを積極的にやりたいですね。そういう中で、近隣の老舗や新しいお店とも繋がっていけると良いなと思っています」(竹田さん)。
毎週金曜日は「おむすびフライデー」と称して、何か具材を持っていくとそれをおむすびにして握ってもらえるサービスも(ワンドリンク付き、おむすび食べ放題で1500円)。素朴な食べ物「おむすび」をきっかけに、ここから大きな人の輪ができそうな気がしました。(写真は、暑い夏にピッタリ。糀の自然な甘さが身体に沁みるトラ男米製の甘酒。)

writer / reeeko photo / andon/reeeko

取材協力

andon
東京都中央区日本橋本町3-11-10
営業時間:11:00〜23:00(日曜・祝日定休)
東京メトロ地下鉄「小伝馬町駅」から徒歩4分/「三越前駅」から徒歩6分/JR総武線「新日本橋駅」から徒歩5分
https://andon.shop/

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