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「とんでもございません」もダメ!? 意外とNGなビジネス敬語3つ

  • 2018.8.8

敬語に慣れていないとつい“敬語トラップ”に引っかかり、ごちゃごちゃした話し方になってしまうこともあるかもしれません。

自分では普通に敬語を使っているつもりなのに、上司はなぜかキョトンとしている……こんなときは要注意ですよ。

というわけで今回は、マナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が“間違えがちな敬語”を3つご紹介します。

1:「社長が部長に言われていました」

「社長が部長に言われていました」……あなたはこの表現で、社長が言ったのか部長に言ったのかわかりますか? この表現ではどちらが相手に言ったのかがはっきりしませんよね。

“言われる”を尊敬の意味とすると、部長が社長に言ったことになり、受け身の意味でとれば課長が言ったことになります。捉え方により主語が逆になってしまうのです。

このように“れる”や“られる”を使った表現は誤解を生みやすいので注意すべきでしょう。

最初の例の場合は「社長が課長におっしゃっていました」が正解となります。言い換えを使うととっても便利ですよ。

2:「こちらにお座りになってください」

来客対応などで席に案内したとき「こちらにお座りになってください」などと言ってしまった経験はありませんか?

これは実はNGなのです。“お座りになる”は“座る”の尊敬語ですから、一見正しいように思ってしまいますが、“お座りになる”という言葉は「あちらにお座りになっている方が○○様です」というように使うのが正解です。

犬に対する「おすわり!」に通じてしまうので、依頼する場合には使いません。くれぐれもご用心を。

3:「とんでもございません」

はい、残念ながら「とんでもございません」はNGです。お客様から「ありがとう」と感謝されて「とんでもございません」と返事をしている方は年齢問わず非常に多いでしょう。

“とんでもない”は“かたじけない”などと同様、その6文字でひとかたまりの言葉です。“ない”の部分だけ切り離して丁寧語に言い換えることはありません。

正解は「とんでもないです」なので覚えておきましょう。特に接客業の方は口癖にしてしまうといいかもしれませんね。

どこか奇妙な敬語を耳にすることが増えてきた昨今。だからこそ“正しい敬語”を使えば、好印象を与えることができるでしょう。

“あまり慣れていない”という人も今日から心がけてみてくださいね。

【参考文献】

※ 山岸弘子『あたりまえだけどなかなかできない敬語のルール』明日香出版社

※ 福田健『きれいな敬語の使い方、話し方』主婦の友社

【画像】

※ Leonardo da/Shutterstock

※ xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

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