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記憶に残る元カノと残らない元カノの違いって?

  • 2018.8.7
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今回の原稿は後半部分が重たいので、冒頭はさらっと書きます。

なぜかいつまでも記憶に残る忘れられない元カノと、すぐ忘れる(なんの未練もなく、むしろ付き合わなければよかったとすら思う)元カノとは、いったい何がちがうのか? について、今回は一緒に見ていきたいと思います。

■あなたから彼に声を掛けて付き合った恋は彼の記憶に残っている

女子が「彼かっこいいから1回寝てみたい」と思ってモーションを掛けたら落ちる男子っていますよね。で、1度寝たあと何ヵ月か関係が維持されて、中途半端なときにフェードアウトした、みたいな関係。

その彼は今でもあなたのことをいい思い出として覚えています。「いい子だったなあ」とか「あの子、あの時こういうふうにおれのことを褒めてくれたなあ」と思い返す時があります。

男子の基本は「おれが頑張って女子に声をかけて好かれないと寝てくれないと思っている」です。そういう男子にとって「有り難い(ありえないくらい素晴らしい)」こととは、言うまでもなく、「女子に誘われておいしい思いをすることができた=ほぼなんの努力もなしに彼女に選ばれた」です。

それに、たとえ「ひと晩だけでも」というのがきっかけであろうと、なにがきっかけであろうと、おなじシーツにくるまった相手のことを「付き合わなければよかった」とか「なんの未練もない」と思うというのは、男のクズです。と言いたいところですが、やっぱり「しなければよかった」と後悔する恋愛って、男にもあるものでして。それが以下。

■恋愛の「おいしいとこ取り」の彼女に対して「付き合わなければよかった」

ちょっと極端な例かもしれないのですが、たとえば「彼がお金持ちでアクセサリーとか鞄とかを買ってくれそう」みたいな理由で付き合ったことのある人っていますよね。彼、ガッカリしているし、付き合わなければよかったと思っています。

そうは思っていない男も世の中にはちゃんといて、そういう彼は「金の力で彼女のハダカを見ることができてラッキー!」と思っています。が、まあ、そうじゃない彼氏だって世の中には大勢いるわけで。

人って、その人のもっとも素晴らしい特質によって幸せになるし、その人のもっとも素晴らしい特質によって不幸になるようにできています。お金持ちの彼はお金によって幸せになれたし、不幸せになった、美女はその美貌で幸せになれたし、不幸になった、ということです。

つまり自分のもっとも素晴らしいところを「彼女に利用された」あるいは「利用されたかもしれない」と彼が思ってしまうと、彼は「あの元カノ、サイテー」とか「あんな女となんか付き合わなければよかった」と思います。もっともこういう彼の思いって「天に唾する」行為なわけですが。

いかがでしょうか。

「付き合わなければよかった」の例は、ちょっと極端なものを挙げましたが、でも思うに、どのような恋愛であれ、「元カノが自分にしか見せなかったものがある恋愛」は、彼はずっと覚えています。それが人間性に関する荘厳なものであれ、エロにまつわる何かであれ、はたまた日常生活に溶け込んでいるいわばありふれたものであれ、

「彼女はおれにしか見せなかった」と彼が思えるものがあれば、彼は元カノのことをいい思い出としてずっと覚えています。

僕は恋愛をコミカルに書くこともあれば、ことさらエロを煽るように書くこともあるけれど、それは、恋愛とは知ってしまった相手の秘密に敬意を払い続ける行為だという確たる考えを持っており、その基本路線さえ守っていれば、恋愛をどう描こうと自由だと思っているからです。そしてそのような考え方を、あなたも、あなたの元カレも、きっとやがて持つことになるだろうと思います。

なぜなら、あのとき知ってしまった相手の秘密とは、胸のちょっとばかり特別な場所にすでに収まってしまっている人肌の温もりを帯びた切ない記憶のことだから。(ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)

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