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知らなかったは通用しない! おさえておきたい「お墓参りのNGマナー」

  • 2018.8.4

もうすぐ日本人にとっては重要な、“お盆の季節”がやってきますね。核家族化が進み、なかなかお墓参りのマナーといわれてもピンと来ないという方も多いかもしれません。

しかし、知らなかったというのは大人の女性なら避けたいところ。しっかりと基本をおさらいして、恥ずかしい思いをしないようにしましょう。

マナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が、今回は基本的な“お墓参りのNGマナー”をご紹介します。

NG1:御本尊様へのお参りを忘れる

お墓参りに行き、そのまま帰ってしまう方が最近多いようで「御本尊様へお参りをしましょう」という張り紙を見かけることが増えてきました。

本堂のご本尊さまはいつも先祖を見守っているとされていることもあるので、お墓参りの前に感謝を伝え、帰りの際にも、「これからもよろしくお願いします」とお参りをするのが良いでしょう。お寺のご住職にもあいさつを忘れずに。

お墓参りの正しい手順は?

実際の手順は以下の通りです。まずは確認していきましょう。

(1)まずはお墓に手を合わせて掃除をはじめます。雑草を取り除き、ゴミを拾いましょう。墓石を洗うときは、文字などの細かいところにはブラシを使ったりして丁寧に洗ってくださいね。

(2)掃除が終わったら墓石に打ち水をし、花立てに水を満たして生花を備え、水鉢にも水を入れます。故人の好物だった菓子や果物、飲み物などを備えて。

(3)ろうそくに火を灯し、焼香しましょう。

(4)墓石にたっぷりの水をかけ、仏様をお清めします。

(5)数珠を持って合掌します。

(6)後始末が終わったら、あいさつをして帰ります。

以上が基本的なお墓参りの手順となっています。当日慌ててしまわないように、この流れだけは頭に入れておくとスムーズでしょう。

NG2:順番を無視して焼香する

(3)で紹介した焼香についてですが、実は順番が決まっています。正しくは親、配偶者、長男、長女と故人と縁の深い人から順に焼香していくことになっていますので、順番を無視して「では私から」というのはNGです。

(5)で紹介しましたが、数珠を持って合掌する場合、立ったまま合掌してしまう方も多いですがこれもNG。合掌するときはしゃがむなどして墓石より体を低くすることが礼儀なので注意しましょう。

また、お墓参りに特別な作法はないとされています。墓前にしゃがんで合唱し、近況報告や日頃の感謝の気持ちを伝え、心を込めて祈り、供養することがもっとも大切なのです。

お盆にお墓参りをすることになり、「方法を知らない」とバタバタしてしまう前に、基本的なマナーをおさらいしましょうね。

【参考文献】

※ 成美堂出版編集部(編)『早引き・図解 冠婚葬祭とマナー大事典―知りたいことがすぐ引ける』成美堂出版

【参考】

お墓参りの手順

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