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ダイヤモンドやルーベンスに沸く、この夏のアートなアントワープ。【サマートラベル /5 Things To Do】

  • 2018.7.23


ダイヤモンドやルーベンスに沸く、この夏のアートなアントワープ。【サマートラベル /5 Things To Do】
2018.07.23 11:00
宝石にアートにグルメと女性たちの好奇心を掻き立てる街、アントワープ。オープンしたてのダイヤモンド博物館から、巨匠ルーベンスに焦点をあてたアートイベント、ミシュラン星付きシェフの王道レストラン、チョコやビールにフリッツまで、まさに今年のアントワープは見どころ満載のワンダーランドだ。

1. ネロも憧れた、巨匠ルーベンスの今と昔に触れる。


バロック絵画の巨匠として知られるピーテル・パウル・ルーベンスが1640年に亡くなるまで活動の拠点とした街、アントワープ。そのルーベンスとバロック文化に焦点を当てたイベント「バロックの都アントワープ2018 ルーベンスからの昇華」がスタートした。


今回のイベントでは、歴史的な名作を鑑賞するだけでなく、モダンアートの世界にインスピレーションを与え続けているルーベンスをリスペクトした、現代アーティストたちのコラボレーションにも注目したい。ヤン・ファーブルやリュック・タイマンスなど、ベルギー出身の一流アーティストがバロックにオマージュを捧げる作品を提供している。アントワープといえば、もちろん『フランダースの犬』の主人公ネロも憧れた「聖母大聖堂」のルーベンスの大作も必見。窓から差し込む光に包まれた4つの祭壇画は、すべてを超越して見る者を厳かな気持ちにさせてくれる。

バロックの都アントワープ2018 ルーベンスからの昇華 (Antwerp Baroque 2018. Rubens inspires)
https://www.visitantwerpen.be/en/barok/baroque

2. 世界に誇るダイヤモンドの街で、新たにオープンした博物館に行く。


世界最大のダイヤモンドの街として知られるアントワープに、今年5月、新しいダイヤモンド博物館「DIVA」が誕生した。850平方メートルの館内は6つの部屋に分かれ、圧巻のジュエリーコレクションはもとより、ビデオやVRを駆使したインタラクティブな展示で見ごたえも十分。


世界中の歴史的な宝飾品やジュエリーの展示からスタートし、ダイヤモンドのカットや研磨の技術など、ベルギーが誇る最高のクラフツマンシップや、ダイヤモンドの国際的な取引の仕組みなどを詳しく紹介。また1000年の歴史を誇るベルギーの銀細工のきらびやかなコレクションに加え、「ブドワール」ルームではうっとりするほど見事なダイヤモンドジュエリーが堪能できる。全世界のダイヤモンド原石の80%が取引されているアントワープならではの見どころ満載のミュージアム。ぜひ足を運んで。

ダイヤモンド博物館 ディーバ(DIVA, Antwerp Home of Diamonds)

 Suikerrui 17-19, 2000 Antwerp, Belgium
http://divaantwerp.be/en/

3. 地元民にも愛される、チョコレート&ビールの本場を味わう。


ベルギーチョコレートといえば、高級チョコレートの代名詞。ゴディバ、ピエール マルコリーニなどのブランドは、日本でもおなじみ。アントワープに本店を置く1949年創業の「デルレイ」もその一つ。もともと市内の小さなチョコレート店だったが、今やアントワープで一、二を争う人気店だ。日本では銀座に出店しているが、ベルギー国内にはこの店舗のみ。明るい店内には、宝石のようにきらめくプラリネやマカロンが何種類も並び、ダイヤモンドの街アントワープらしいダイヤ形のチョコレートはギフトにもぴったり。チョコマニアならずとも訪れたい。

デルレイ (DelRey)

Appelmansstraat 5, 2018 Antwerpen, Belgium
http://www.delrey.be/


チョコレートと並んで、ベルギー・グルメに欠かせない存在が“ビール”。この街でビールと言えば「デ・コーニンク」を指すと言われるほど市民に愛されている地ビールは、アルコール分低めで、香ばしくソフトな飲み口が特徴だ。市内唯一のビール醸造所は2015年に改装され、ビール造りをバーチャルで体験できるユニークな施設もオープン。また、毎年8月には、醸造所を中心にビール祭り「ボレケ・フェスティバル」が開催される。屋台のローカルフードをつまみに、地元ミュージシャンの演奏を聞きながら、デ・コーニンクを心行くまで堪能したい。

アントワープ・シティ・ブリューワリー・デ・コーニンク (Antwerp City Brewery De Koninck)

Mechelsesteenweg 291, 2018 Antwerp, Belgium
http://www.dekoninck.be/en/visit-us/the-experience

4. ここは隠れグルメ大国!ミシュラン星付きシェフの料理を堪能する。


ヨーロッパで美食の国といえば、フランス、イタリア、スペインなどを思い浮かべるが、実はベルギーも隠れた美食大国。国民一人あたりのレストラン数はヨーロッパで第1位。フランスの20分の1以下の土地に、2018年のミシュランガイドでは132軒の星付きレストランが名を連ねる。そんな食の理想郷なら、星付きシェフの料理は必食。おすすめはバート・デ・ポーターが率いるアントワープ郊外の2つ星レストラン「パストラール」。シェフは、2012年に「ゴー・ミヨ」のシェフ・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた実力派だ。地元で採れたオーガニック食材にこだわり、新鮮さ、軽やかさ、透明感を極めた料理は、まさに秀逸のひと言。出発前の予約を忘れずに。

パストラール (Pastorale)

Laarstraat 22, 2840 Reet, Belgium
https://www.depastorale.be/en


同じく2つ星レストランの「ザ ジェーン」のオーナーシェフ、セルジオ・ハルマンが仕掛けるのはフリッツ専門店「フリッツ・アトリエ・アムステルダム」。フリッツとは、ベルギーが発祥の地とされているフライドポテトのこと。高級レストランのようなオシャレな店で提供されるフリッツは、植物油で二度揚げされ、サクサクと軽やかで香ばしい。ベルギー伝統のマヨネーズソースも、トリュフ入り、カレー風味、アンダルシア風と多彩なアレンジで楽しませる。2つ星の味を気軽に楽しめるのはうれしい限りだ。

フリッツ・アトリエ・アムステルダム (Frites Atelier Amsterdam)

Korte Gasthuisstraat 32, 2000 Antwerp, Belgium
https://www.fritesatelier.com/antwerpen

5.「世界一美しい駅」の常連、アントワープ中央駅を臨むホテルに泊まる。


「ラディソン ブルー アストリッド ホテル アントワープ」は、アントワープの顔ともいえる歴史的建造物のアントワープ中央駅や、ダイヤモンドの取引所、研磨や加工の企業が集まるダイヤモンド地区にも近い市内の中心部に位置し、観光やグルメには絶好のロケーションにある。2017年に全面改装を行い、アントワープを代表するポストモダン建築の外観をそのまま残しながら、クラシックなスタイルと現代的な設備が調和した使い勝手のよいホテルに生まれ変わった。


ガラス張りのレストラン「ウインドウ オブ アントワープ」は、目の前にアントワープ中央駅を臨む眺望が好評。120品目が並ぶ朝食ビュッフェはホテルの名物で、これを目当てに来るビジターも多い。自動車メーカーのテスラと提携して、2階のベルギー料理レストラン「スクエア ブラッセリ―&テラス」とともに利用客に無料で電気自動車の充電サービスを提供するという新しい試みも行っている。

ラディソン ブルー アストリッド ホテル アントワープ (Radisson Blu Astrid Hotel, Antwerp)

Koningin Astridplein 7, 2018 Antwerp, Belgium
https://www.radissonblu.com/en/astridhotel-antwerp

Text: Yuka Kumano

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