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グッチ、アルルで繰り広げたドラマティックな夜。(Saori Masuda)

  • 2018.7.14


グッチ、アルルで繰り広げたドラマティックな夜。(Saori Masuda)
2018.07.14 17:00
南仏プロヴァンス地方のアルルにある世界遺産、アリスカン墓地で2019年クルーズコレクションを発表したグッチ。今回は、宿泊先の部屋に礼拝堂があるホテルとともに、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの世界に浸ったグッチのクルーズショーの模様をお届けします。

古代ローマ遺跡も入り混じった世界遺産、アリスカン墓地。


今年(2018年)2月、ミラノ本社で発表した「サイボーグ」をテーマにした2018-2019年秋冬コレクション。その次のショーとなった5月30日の2019年クルーズコレクションの会場は、南仏プロヴァンス地方の都市、アルルにある世界遺産のアリスカン墓地。古代ローマ時代から11-12世紀にかけて拡がり、古代ローマ遺跡とロマネスク建築様式の教会が入り混じっているところだ。ちなみに、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレはローマ出身のローマ人である。

クリスチャン・ラクロワの祖父が見た幽霊の花嫁!?


アリスカン墓地内のショー会場までの路には溶けたロウソクや煙、ショーではランウエイの真ん中に直線を描くように火がつけられる演出がなされ、フィナーレにはズビグニエフ・プレイスネルのレクイエム、「Requiem For My Friend」の「Lacrimosa(涙の日)」の曲がかけられた。


最近はホラー映画に魅了されているという、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、さまざまな時代のスタイル折衷主義のコレクションを発表。招待客の一人でアルル出身のデザイナー、クリスチャン・ラクロワの祖父が幼いころ遊んだアリスカン墓地で見たという、幽霊の花嫁風のルックも見られ、アレッサンドロ・ミケーレの世界にすっかり魅了された夜になった。

エルトン・ジョンとハグ。


招待客には、ドラマ収録中の忙しい日程の合間をぬって来場した俳優の坂口健太郎や韓国の人気グループEXOのKAIの姿もあった。そして、夜中近くからは、アリスカン墓地内の小さなステージで、グッチがツアーの衣装を手掛けているエルトン・ジョンのスペシャルライブも開催。ステージ上でそのライブを聴き、終了後にエルトン・ジョンとハグするクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの姿が印象的だった。

熟睡できる、礼拝堂のある部屋。


今回泊まったのは、アルルから30キロ離れたニームにあるホテル、ジャルダン・スクレ(Jardins Secrets)。14部屋あるこのホテルは、昔カメラマンとスタイリストだった夫婦が経営している。信心深い人々が多い土地柄なのか、イエスキリストや聖母マリア像がデコレーションの多くを占める。

私の泊まったラ・シャペル(礼拝堂の意味)という名前がついた部屋は、入るとすぐ教会を想像する祈祷台、マリア像やキリストが描かれた画があるワードローブ部屋兼玄関ホールがあった。そして、ワードローブ部屋の奥には教会で見る、お清めの水がある聖水盤。もの凄く守られている気分になる雰囲気を感じる。さらにベッドは、このホテルで最も美しい庭が目の前に広がる場所に置かれており、心落ち着く、とても熟睡できる部屋だった。

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