テーマのある身だしなみーハンカチと文庫本、ハットと香り。

 

ハンカチと文庫本

 

朝、ハンカチを選ぶときには、今読んでいる文庫本と相性のいいものを選んでみる。合わせるのは、文庫本の装丁でもいいし、話の内容でもいいのです。感動する話、悲しい話なら、涙をぬぐい、手に汗を握るエキサイティングな話ならば、汗をふきふき。文庫本を読みながらハンカチを使うシーンは、案外多いのです。

 

『スタインベック短編集』＋ 小花柄のバンダナ

スタインベック 著 / 大久保康雄 訳（新潮文庫）

 

 

 

”バン・マリー”とは、フランス語で「湯煎」の意味。直火ではなく、湯煎するように、日々の中にある小さなことを繊細に探してみるような文庫には、繊細な刺しゅうが入ったハンカチをさりげなく添えて。

 

『バン・マリーへの手紙』 ＋ スワトウのイニシャル刺しゅう入り

堀江敏幸（中公文庫）

 

 

 

 

シャンソン歌手・石井好子さんが雑誌『暮らしの手帖』に連載していた名作と一緒に持ちたいのは、オムレツと一緒に注文したいコーヒーのような色のバンダナ。思わずおなかがぐぅっと鳴ってしまいそう。

 

『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』 ＋ MHLの無地

石井好子（河出文庫）

 

ブラックユーモアたっぷりの短編集の読後感を、さわやかに払拭してくれる、ライトブルー x ホワイトのストライプ。このハンカチがあれば、安心。

 

『サキ短編集』 ＋ ストライプ

サキ 著 / 中村能三 訳（新潮文庫）

 

ザジのハチャメチャな大冒険の楽しさをパターンで表したなら、カラフルなギンガムチェック以外考えられない！元気にしてくれるコンビの出来上がり。

 

『地下鉄のザジ』 ＋ H TOKYOのギンガムチェック

レーモン・クノー 著 / 生田耕作 訳（中公文庫）

 

おじさんが愛用しているような憧れのレザーのブックカバーには、シックな小花柄のバンダナでさりげなく、女性らしさも忘れずに。

 

 

 

 

ハットと香り

 

目と目を合わせて、おはよう、はじめまして、こんにちは。そんな今日の初対面、私の顔を五感で彩ってくれるのは、夏のハットとユニセックスな香り。見た目の印象と、鼻から感じる香りの印象がバッチリ合ったのなら、今日の第一印象は大成功！自分自身に対してもよくできました！

 

 

 

Vann Vesi Vandのアロマオイルのさわやかな香りは、フランキンセンスやサンダルウッドなど、いろいろな効能を持つ数種類のアロマオイルをブレンドを。心や体にも作用してくれると思うから。一番自分らしくいたい日、美しく上質なハットをかぶった日にさりげなく合わせたい香りです。

 

Muhlbauer ＋ Vann Vesi Vandのロールオンアロマ

 

 

 

図書館をテーマにしたユニセックスな香りには、トラディショナルなデザインのハットを。ユニークな香が、想像をかき立てます。

 

ENGINEERED GARMENTS ＋ BYREDO

 

 

 

大人っぽい甘さとさわやかさを感じる香りに、2種類のハット。上品さが涼しさを運んできてくれそう。

 

SCHA / coeur femme ＋ SANTA MARIA NOVELLA

 

 

 

旅情を誘うダークカラーのカンカン帽には、モロッコをイメージしたスパイシーなオードトワレを。思わずバカンスに出かけたくなるようなそんなグッドバランスが顔まわりにふんわりと漂います。

 

ECUA ANDINO ＋ Aēsop

 

 

 

どこかミステリアスなRED MUSKは、ハットの編み透け感や、胸まで伸びる細いヒモの、ほのかなフェミニンさと合う香り。

 

KIJIMA TAKAYUKI/SCHA ＋ MAD et LEN

 

 

 

onkul vol.7より