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「しみじみ」と言ってはいけない!? お葬式参列の基本マナーをおさらい

  • 2018.7.10
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ある日突然出席しなければいけなくなるのが通夜や告別式でしょう。

急な知らせでどうしたらいいのか戸惑ってしまうことも多いですが、もっとも大切なのは故人を偲ぶ心。とはいえ、知っておきたいマナーも存在します。

そこで今回は、マナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が、葬儀出席についてのマナーを解説します。

葬儀告別式の大まかな流れ

故人との最後のお別れをするのが告別式です。開始時間の15分前には式場に入り、まずは受付で記帳し、通夜に参列できなかった場合は香典を渡します。

すべての弔問客の挨拶は受けられないので、必ずしも式場で遺族の方へお悔やみを言う必要はありません。黙礼でもいいでしょう。

その後は僧侶が読経をしますので、その間に焼香をします。それからは喪主挨拶があり、故人とのお別れを行い出棺となります。

服装はどうするべき?

通夜であれば黒やダークグレーの地味なスーツかワンピースが良いでしょう。告別式の場合はブラックのフォーマルな喪服を着用します。アクセサリーは基本的に付けません。エナメルなどの光沢のある靴は避けたほうがいいでしょう。

男性の場合は通夜は紺やグレーなどの地味なスーツに白いシャツ、地味なネクタイにします。告別式はブラックスーツか無地のダークスーツを。

また蛇革風のような殺生につながるようなものも避けます。当然スニーカーなどはNGです。女性と同じく足元は光沢などの靴を避けるように注意します。

記帳と香典のマナー

記帳は自分の名前と住所を書きます。妻が夫の代理で来た場合は夫の名前を書き、その左下に「内」と書きます。会社関係での参列であれば会社名と会社の住所を。上司の代理で来た場合には上司の部署名、役職名、名前を書いた下に小さく「代」と書くといいでしょう。また香典の名目や不祝儀袋の種類は宗教、宗派に合わせます。

(1)仏式では「御霊前」「御香典」

(2)神式では「御霊前」「御玉串料」

(3)キリスト教式では「御霊前」「御花料」

となりますので事前に確認しておくといいでしょう。

葬儀における言葉のタブー

葬儀の場では「忌み言葉」に注意しましょう。「重ね重ね」「またまた」「たびたび」「返す返す」「しみじみ」などは重ね言葉と言い、不幸を繰り返すことを連想させてしまいます。

「迷う」「浮かばれない」という言葉も成仏できない意味を持つので使わないようにします。なお、キリスト教式や神追式では「ご愁傷さま」や「冥福」などの言葉は使いません。

葬儀については昔の習わしと現在、地方と都市部、それぞれで正しい執り行いやマナーは変わってきているようですが、最も重視すべきは“故人や家族の方への思いやりと弔う心”というところは今も昔も変わりありません。

今一度マナーをおさらいしておくと、急な知らせにも慌てず対応できそうですね。

【参考文献】

※ 『大人のマナー大全』 / エイ出版社

【画像】

※ bee、Graphs / PIXTA(ピクスタ)

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