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伝統の味を受け継いで84年。座敷でいただく老舗洋食店

  • 2018.7.9
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下町情緒漂う人形町で、歴史を刻んできた老舗

東京・人形町にある「芳味亭(ほうみてい)」は、洋食の名店として歴史に名を残すお店です。下町情緒漂う人形町。純和風な建物と、少々レトロな書体で書かれた「洋食芳味亭」の看板が目印です。

お店に一歩足を踏み入れると、1Fはテーブル席、2Fはお座敷というつくり。歴史と品格を感じさせる純和風な空間の中で、絶品洋食を楽しむことができます。

1933年創業。名だたる大物に愛される洋食の名店

お店が誕生したのは、1933年のこと。歌舞伎役者や芸妓など、人形町界隈で活躍する芸能関係者におなじみの洋食店として、長い間ごひいきにされてきました。

横浜の老舗ホテルで修業したという先代。先代からバトンを受け継いだのは、15歳から「芳味亭」で修業を積み、この道40年以上になる土井三郎氏です。手間暇惜しまず、昔ながらの手法で作られる洋食は、人形町の名物として今も多くのファンに愛されています。

「芳味亭」といえばこれ! 洋食の粋を凝縮した名物弁当

「芳味亭」といえば、名物となっているのが「(上)洋食弁当」です。

濃厚なデミグラスソースで煮込んだビーフシチューや、衣はサックリ、中身はトロリととろけるカニクリームコロッケ、ほどよい酸味が心地よいポテトサラダなどを、彩りのよい野菜とともにお弁当箱に詰め込んだ珠玉の逸品です。

1か月以上の歳月をかけ、何度も濾して深みとコクを出したデミグラスソースは絶品。歴史の中で培われた、圧倒的なおいしさを体感できるメニューです。

お店を訪れたなら、ぜひお座敷で楽しみたい

洋食の老舗として、日々多くの人が通うお店。店舗は、中央区の近代建物100選にも選ばれた歴史ある建物です。せっかくお店を訪れたなら、おすすめしたいのが2Fのお座敷。

中でも特等席は、窓際の席。江戸の下町情緒が残る人形町の風景を見わたすことができます。

お昼には大行列ができてしまうほどの人気店。ランチ開始の11:00に合わせて、お店に到着しておきたいところです。

あの女流作家も愛した洋食をいただく

作家であり、食通としても有名な向田邦子氏も足しげく通い、彼女の作品には「芳味亭」のコロッケも登場したという逸話を持つお店。創業当初から愛される伝統の味を、守り続けています。

2017年2月には、大手町に「芳味亭 大手町ホトリア店」をオープンさせました。東京駅からアクセス抜群の大手町でも、人形町で愛される伝統の味を楽しむことができます。

東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線「人形町駅」が最寄り駅。A1出口より歩いて1分ほどの場所に、お店はあります。80年以上の月日を経て今も多くのファンを持つ洋食は、わざわざ訪れる価値のある絶品です。

スポット情報

  • スポット名:芳味亭
  • 住所:東京都中央区日本橋人形町2-9-4
  • 電話番号:03-3666-5687
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