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夏の旅、目指すはロシア! サッカーW杯で盛り上がる"北のヴェニス"、サンクトペテルブルク。

  • 2018.6.30
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夏の旅、目指すはロシア! サッカーW杯で盛り上がる"北のヴェニス"、サンクトペテルブルク。
2018.06.30 10:00
今年のサッカーワールドカップ開催地として注目を集めているのが、ロシア文化が脈打つ美しい港町、サンクトペテルブルク。ロシア版『VOGUE』エディターがオススメする話題のレストランや最旬ショップ、夏の白夜を満喫できるとっておきの場所まで、"北のヴェニス"の異名をとる水の都、サンクトペテルブルクで今一番のホットスポットを一挙紹介。今年の夏は、ロシアを目指そう!

帝政ロシアの首都として栄えた運河の町、サンクトペテルブルク。


ワールドカップロシア大会がヒートアップする中、開催地であるロシアにも、今改めて注目が集まっている。中でも『VOGUE』が注目するのは、サンクトペテルブルク。全64試合を行う12のスタジアムのひとつ、ゼニト・アリーナ(ワールドカップ開催期間中は「サンクトペテルブルク・スタジアム」)は、日本の建築家、黒川紀章による設計で、2017年に完成したばかりだ。


世界遺産としても知られるサンクトペテルブルクは、その美しい街並みから"北のヴェニス"と呼ばれ、ロマンティックな旅のデスティネーションとしてもおすすめだ。帝政ロシアから引き継がれる歴史的建造物だけでなく、クリエイティブな人々が集まる最旬スポットも増えている。

膨大なコレクションを誇るエルミタージュ美術館で、歴史的建造物を巡る。


女帝エカチェリーナ2世によって建立されたエルミタージュ美術館は、ドヴォルツォヴァヤ・ナベレジュナヤ通りに沿って建ち並ぶ冬宮殿などの6つの歴史的建造物からなり、およそ300万点に上る世界最大の絵画コレクションを所蔵している。そのうち展示されているのはほんのわずかだが、この美術館で見るべきものは展示作品だけではない。冬宮殿自体が、帝政ロシア時代の世界を垣間見させてくれる偉大な建造物なのだ。贅沢の限りを尽くした黄金の部屋や旧参謀本部も、ぜひ訪れてみてほしい。一方、現代的な東館はがらりと印象が変わり、国際的な写真や現代芸術作品が展示されている。

国立エルミタージュ美術館(The State Hermitage Museum)

34 Dvortsovaya Naberezhnaya, St. Petersburg, RUSSIA, 190000

Tel./+7-812-571-34-65
http://www.hermitagemuseum.org/

庭園の美しいペテルゴフ宮殿へは、リバークルーズで。


サンクトペテルブルクにある数ある宮殿の中でも随一とされるペテルゴフ宮殿は、"ロシアのベルサイユ"とも呼ばれ、1日かけて訪れてみる価値は十分だ。5月からは噴水も作動しているので、カメラを持って夏の太陽を浴びに行こう。アドミラルチェイスカヤ堤防からフェリーで30分ほどネヴァ川を下って、アクセスすることもできる。贅沢な気分を味わいたいなら、こちらのルートがおすすめだ。

ペテルゴフ宮殿(Grand Petelhof Palace)

Razvodnaya Ulitsa, 2, St.Peterburg, RUSSIA, 190000

Tel./+7-812-450-52-87 +7-812-450-56-52
https://en.peterhofmuseum.ru/

町を一望できるルーフトップレストラン「マンサルダ」でランチ。


聖イサアク大聖堂と歴史的な町の中心地を見下ろす「マンサルダ」は、極上のルーフトップレストラン。ここではまず牡蠣と、サーモン乗せブリニ(そば粉のパンケーキ)をオーダーしてほしい。その後は、キャビアタリオーニとスズキのグリルがおすすめ。サンクトペテルブルクのハイクラスレストランを束ねる「ギンザプロジェクト」にも参加しており、ここに名を連ねているレストランは要チェックだ。

マンサルダ(Mansarda)

3, Pochtamtskaya st., St. Petersburg, RUSSIA,190000

Tel./+7-812-640-16-16
https://en.ginza.ru/spb/restaurant/mansarda

地元の人に愛されるスイーツ「パイシェチカ」を散歩のお供に。


気軽に立ち寄れる「パイシェチカ」は、地元でも伝説的なカフェ。店名の由来となっているパイシェチカは、ロシア語でドーナツという意味で、この店の看板メニューだ。1個たったの19ルーブル(約34円)というお手頃価格。粉砂糖がけのパイシェチカを箱いっぱいに詰めてもらって、運河沿いを散歩しながら、ハリストス復活大聖堂(血の上の救世主教会)に輝く5つのドームを眺めよう。

パイチェシカ(Pyshechka)

56-58 Griboedova embankment, St. Petersburg, RUSSIA, 190031

Tel/+7-812-640-16-16
https://en.ginza.ru/spb/restaurant/pyshechka

おしゃれ業界人御用達「コココ」で、スタイリッシュな郷土料理を。


『VOGUE』ロシア版編集部のお気に入りレストラン「コココ」は、カリスマシェフのイゴール・グリシェチキンによるプロデュース。旬の食材を豪華かつスタイリッシュな演出で提供する。グリシェチキンのメニューは、自身の故郷であるロシア北西地方の郷土料理に強く影響を受けており、食材もその地方から仕入れているのだそう。

コココ(Cococo Bar & Restaurant)

Voznesensky prospect,6,St. Petersburg, RUSSIA,  190000

Tel./+7-812-418-20-60
https://www.kokoko.spb.ru/en/

最旬ファッションをチェックするなら、インディペンデントなブティックへ。


ロシア文化の中心地、サンクトペテルブルクには、『VOGUE』ロシア版編集部も行きつけの「TSUM」「DLT」などモスクワの有名デパートが数多く進出している。一方、インディペンデントなローカルショップも粒ぞろいだ。1988年にオープンした「バボチカ」は、小さなブティック特有のエッジの効いた雰囲気が今も残されている。そのコンセプトストアである「ネフスキー152」では、最新のストリートウェアコラボや、厳選された新人デザイナーによるコレクションが揃う。

ネフスキー152(Nevsky, 152)

152, Nevsky Prospect, St.Petersburg, RUSSIA, 191167

Tel./+7-812-940-05-15
www.nevsky152.ru

豪華なフードマーケットのロシア名物をお土産に。


大事なお土産を買うなら、アールデコ調のマーケット「エリシーヴィ マーチャント ショップ」へ。塩漬け肉から天然油、スイーツ、チョコレート、美しい缶に入ったキャビアまで、ロシア名物の食品が多数揃う。買い物が済んだら、マーケット中央にある、シャンデリアとヤシの木が目印のコーヒーショップへ。自動演奏のピアノを聴きながら、ロシアンアールグレーとデザートでひと休み。

エリシヴィー マーチャント ショップ(Eliseevy Matchants’Shop)

56 Nevsky Pr, St. Petersburg, RUSSIA, 191023

Tel./+7-812-677-21-94
http://www.kupetzeliseevs.ru/en/

王族気分をあじわえる「フォーシーズンズ ホテル ライオン パレス」にステイ。


全館改装により1820年の栄光を取り戻した「フォーシーズンズ ホテル ライオン パレス」。帝政ロシア時代を思い起こさせるインテリアは、ところどころに現代風のアクセントもちりばめられている。落ち着いた雰囲気のラウンジ「ザンダーバー」は食後の一杯におすすめ。また日本料理の「シントホ」とイタリアンの「ペルコルソ」は、町でも最高のレストランに数えられる。大人限定のスパプールでは、温水の滝にあたって一日の疲れを癒そう。部屋をアップグレードしてテラスルームをリクエストすれば、聖イサアク大聖堂の黄金のドームを窓から眺めることができる。

フォーシーズンズ ライオン パレス(Four Seasons Hotel Lion Palace St.Petersburg)

1 Voznesensky Prospekt, St.Petersburg, RUSSIA, 190000

Tel./+7-812-339-80-00 
https://www.fourseasons.com/stpetersburg/

注目のアートギャラリーで、現代アートを見る、買う。


ロシアに息づく最先端アートシーンに触れるなら、「アナ ノヴァ ギャラリー」と「マリナ ギッシ ギャラリー」へ。「アナ ノヴァ ギャラリー」には、エルミタージュチーム顔負けのスタッフが集めた若手芸術家の作品が展示されている。現代アートへの投資も考えているなら、「マリナ ギッシ ギャラリー」を覗いてみて。絶え間なく変わるロシアの現代美術を厳選して集めているので、気になる作品がみつかるはず。

アナ ノヴァ ギャラリー(Anna Nova Art Gallery)

28, Ulitsa Zhukovskogo, St. Petersburg, RUSSIA, 191014

Tel./+7-812-719-82-72
http://new.annanova-gallery.ru/

マリナ ギッシ ギャラリー(Marina Gisich Gallery)

121, Emb. of the Fontanka River, St. Petersburg, RUSSIA, 190068

Tel./+7-812-314-43-80
http://gisich.com/en/

ドレスアップを楽しみながら、マリインスキー劇場でバレエ鑑賞。


まるで緑と白のウェディングケーキのような外観のマリインスキー劇場。ニジンスキーにヌレエフ、パヴロワにバリシニコフまで、偉大なバレエダンサーたちが数多くこの舞台を踏んだ。間もなく改装工事が予定されているので、その前に黄金で飾られた一階席でバレエを鑑賞しておきたい。もっと現代風が好みなら、クリュコフ運河の反対側にある2013年にオープンしたばかりのマリインスキー第2劇場がおすすめ。ドレスコードはフォーマルと厳しく決められており、多くの人はクラシックなフォーマル服で外出できる貴重な機会ととらえて楽しんでいる。早めに到着して、シャンパンとキャビアで特別な時間に浸ろう。

マイリンスキー劇場(Mariinsky Theatre)

1,Theatre Square, St. Peterburg, RUSSIA, 190000

Tel./+7-812-326-41-41
https://www.mariinskykirov.com/

町の中心部にあるニューホランド島で、朝まで白夜を満喫する。


5月下旬から7月上旬まで、サンクトペテルブルクでは一日中太陽がほとんど沈まない白夜の季節を迎え、町中がお祭りのような浮かれた気分に包まれる。そんな白夜ムードを満喫するなら、『VOGUE』ロシア版の元編集者アリオナ・ドレツカヤのお気に入りのニューホランド島へ。かつて軍が所有していたこの小島は、クリエイティブなカルチャー発信地として生まれ変わり、通年、さまざまなイベントが開催されている。お腹がすいたら、島の「クズニヤハウス」に行ってみよう。鋳造工場を改装したというインダストリアルな空間は、昼はくつろいだカフェ、夜はおしゃれなダイニングレストラン、そして金曜日と土曜日は夜遅くまで営業するナイトクラブに変身する。

クズニヤハウス(Kuznya House)

2, Admiralteysky Canal Embankment,  St. Petersburg, RUSSIA, 190000

Tel./+7-911-921-16-69
http://www.newhollandsp.ru/en/foundry/

Text: Lucy Maguire

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