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「お先です」はマナー違反!? 言いがちだけど実はNGな言葉遣い2つ

  • 2018.6.26

ビジネスパーソンは日々の挨拶も気持ちよく行い、印象アップにつなげたいですよね。そんな挨拶ですが、実は、言いがちだけれどNGな言葉遣いがあるんですよ。

そこで今回は、マナー講師であり『NPO法人 日本サービスマナー協会主催 敬語力検定 1級』の筆者が、使う頻度も多い“外出するとき”と“退社するとき”のNG挨拶をもとに、正しい言葉遣いをご紹介しましょう。

NG1:外出するときに「ちょっと出てきます」

ビジネスシーンにおいて外出するときの挨拶は、登場する頻度も多いでしょう。ちょっとそこまで……な外出であっても、一声かけて出かけるのが基本ですよね。そんなときの挨拶にも、マナー的にNGな表現があるんですよ。

例えば、ちょっとした短時間だけ出るような用事のとき、言いがちなのが「ちょっと出てきます」なんて言葉遣い。同僚などについ言ってしまう方も多い表現ですが、社会人ならば、どんな時も丁寧な言葉遣いをしたいですよね。

丁寧語の「行ってまいります」がマナーの良い言葉遣いといえるでしょう。「ちょっと出てきます」は、よく考えてみると、敬語が正しいかどうか以前にまずおかしな言葉遣いであることが分かると思います。“自分が行く”という場面で「出てきます」という表現はおかしいですね。

また、別件で打ち合わせなどの場合には「〜社との打ち合わせに行ってまいります。戻りは○○時ごろの予定です」がスマートでしょう。

NG2:退社するときに「お先です」

また、退社するときの言葉遣いも要チェック! 長時間デスクで集中していて、やっと帰ることができるという解放感から、不自然な言葉遣いになってしまっていることもあるでしょう。

特に「お先です」という言葉遣いは、マナー的には好ましくありませんね。「お先に失礼いたします」と丁寧なワードで挨拶しましょう。また、まだ周りで仕事を続けている方がいる場合は「お先に失礼してもよろしいでしょうか」と一声かけるとより好印象ですよね。

そもそも「お先です」という言葉遣いは、なぜNGなのでしょうか? これは“お先”の後ろに“失礼します”という言葉が省略されてしまっているからです。さらに“です”という不要な言葉がついてしまっています。

退社するときに使う“失礼する”は、帰るの謙譲語にあたりますので、一番重要な内容が省略されてしまっていることになります。社会人として、省略した挨拶を使うことはNGですよね。

疲れが溜まり、気分が落ち込みがちな退社のタイミングだからこそ、スマートな言葉遣いで気持ち良く退社しましょう。

ついつい言ってしまう、間違った敬語。間違ったままにしておくと、いざというときに恥をかいたり、相手を怒らせてしまったりすることもあるかもしれません。この機会にぜひ改めたいですね。

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※ Rawpixel.com/Shutterstock

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