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ジャニナ・ガヴァンカーが語る、ハリー王子とメーガン妃の結婚式

  • 2018.6.20
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メーガンに招待されたロイヤル・ウェディングで、自分が目立つつもりはまったくなかった、女優のジャニナ・ガヴァンカー。ところが、彼女がウィンザー城で着ていたオレンジ色のヴィンテージドレスはたちまち注目の的となり、「オレンジ色を身にまとったミステリアスな女性」という見出しをつけられることに。

 

「自分が注目されるかどうかを気にしていなかったときが人生で最も関心を集めた瞬間だったというのは、本当におかしなものです」と電話で『town & country』に語ってくれたジャニナ。

 

「もちろんそんなことは求めていませんでした。でも、そういうことになってしまった今、喜んで本当のことを話しましょう」。

 

ジャニナが明かしたところによると、彼女のスタイリストであるニキ・シュワンが結婚式に着て行くドレスについてデザイナーやショールームに問い合わせたところ、どこからも積極的な反応がなかったそう。困ったふたりは、ハリウッドにある100年の歴史を持つコスチューム会社「Western Costume」に向かったのだとか。

 

「ニキがラックを探しまわって、私はすべてのドレスを試しました」。ついにオレンジのドレスにたどりついたときのジャニナの感想は、「ケープが縫いつけられて、フリンジが足首まであって、すごくステキ」。

 

購入したドレスにプリーツをつけるなど、さらに手を入れると、ヴィンテージ・ディオールのようだと言われるものが出来上がったけれど、ジャニナ自身のイメージは:「怪盗カルメンサンディエゴ」。

 

もっとも、ロイヤル・ウェディングに着用する適切なドレス選びに苦しんだのはジャニナだけではなかったそう。「すべての要求に沿うようなドレスを探すののがどれだけ大変か、アメリカ人の多くは身にしみたと思うわ」。

 

ロイヤル・ウェディングに出席する女性に求められるのは、つま先の開いていない靴、肩は覆われ、膝丈かそれより長い丈のワンピース。帽子はもちろん、必須。

 

「ある時点で、パンティーストッキングを履くように言われたのですが、アメリカ人の多くはパンティーストッキングを履かないんです」とジャニナ。「私は履きました―あらゆるプロトコルを守ってきたのに、それを台無しにするのがとても恐かったから。でも、私たちのグループには反逆者もいましたよ」。

 

Thank you to everyone inquiring about today’s dress! Here’s the real story: As many do for events of this kind, my stylist @NikiSchwan & I reached out to designers and showrooms. ...No one was responsive. Luckily, @westerncostumecompany generously opened the doors to their private vintage archive, and we chose this 1930’s dress and 1940s hat. Which we paired with @coomijewels Jewels, @sigersonmorrison pumps and a @ysl clutch. (Strange to be talking fashion on a powerful day of love and union.)

Janina Gavankarさん(@janina)がシェアした投稿 - 2018年 5月月20日午前2時33分PDT

 

「オレンジ色を身にまとったミステリアスな女性」という言葉が出て来た背景には、衣装の他にも、彼女が招待されていることをレポーターたちが知らなかったという事情も。花嫁との強い結びつきがあるにもかかわらず、ジャニナは自分が招待されていることを公言しないと心に決めていたのだとか。

 

「結局のところ、これは愛し合うふたりの結婚式、現実の結婚式なのですから。そして、彼らを知っている人にとっては、これがプライベートであることを許されていない人々にとっての、プライベートな瞬間だとわかっていたのです」

 

「私にとって、(結婚式に)行くことを公表することは優先事項ではありませんでした。いつだって私にとって大切なのは友達です。私は誰かのために行くのではなく、彼女のために行くのです」

 

その言葉どおり、王室に嫁いだばかりのメーガンの新しい生活に望むことは?と聞かれて、ジャニナは、「できるだけのプライバシーです。世界が彼らに許す限りの、さらにそれ以上を望みます。本当に」と回答。

 

セレモニーが行われたときの様子にも言及したジャニナ。教会の外にはコミュニティへの貢献者として選ばれた1200人の人々がおり、「教会に行くと、彼らがそこにいるんです。彼らとともに結婚式の喜びを分かち合うのは、予想もしていませんでしたが、心温まることでした。すべてが公開されていることに動揺するかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした」とのこと。

 

また、セレモニーの最中には、こんなことが。

 

「唯一、ゲストの多くがクスクス笑ってしまったのは、外にいる素晴らしい人々の声が聞こえたとき。誓いの言葉を口にすると、彼らが応援するのが聞こえるんです。とても静かなチャペルでしたから。誰もが皆女王の指揮に従いました」とジャニナ。「でも、みんなの応援の声が聞こえて、心が温まりました。本当に、私たちも胸がいっぱいになりましたよ」。

 

ジャニナが驚いたのは、多くの人々が周りを取り囲んでいるにもかかわらず、セレモニーがとても親密な雰囲気だったこと。ジャニナを含むメーガンの親友や母親、ロイヤルファミリーが座った席は、「実際はとても小さくて、人の数も数えるほどでした。ですから様々な意味で、こぢんまりした結婚式という印象を受けました。席に座っているとメーガンが長い距離を歩いて来る様子も見えないし、彼女の、彼らのすぐそばにいるような気分でした」。

 

親密な雰囲気ではあったものの、花嫁と花婿が、この結婚式の持つ社会的なインパクトを意識していると感じたジャニナ。

 

「(結婚式が)公のものになる以上、そこから最大限のものを引き出して、彼らが象徴するものを世界に見せた方がいいし、実際に彼らはそうしていました。ミュージシャンとして選んだ人々1つをとってもね。彼らの文化をどちらも含むようにしていました」。

 

「ふたりが、この結婚式は歴史上意味のあることだということを無視していないところがとても好きだし、彼らはその素晴らしさを祝福していました」。

 

ジャニナによると、こうした文化の混交はフロッグモアハウスで行われたチャールズ皇太子主催の披露宴にも及んだそう。招待されたゲスト約200人は、「家族と、家族として選ばれた人々でした」。

 

「私たちは真夜中過ぎまで踊りました。騒いで、お祝いして、夜中の2時に小さなハンバーガーを食べました」「とても美しくて、リラックスした、そして歴史上とても意味のある夜でした。それは、世界中の誰もが感じていたと思います」

 

I hardly remember taking this picture, and I don’t even drink.

Janina Gavankarさん(@janina)がシェアした投稿 - 2018年 5月月22日午前9時02分PDT

 

当然のことながら、詳細については固く口を閉ざしていたジャニナだけど、1つだけ教えてくれたことが。それは、各々のテーブルにポテト、トマト、オレガノなど、アメリカとイギリスで発音の異なる食べ物の名前がついていたこと。「とてもステキでした。2つの文化の美しい組み合わせを見て、嬉しそうに肯いている人がたくさんいました」。

 

ただし、最も強い印象を残したのは、ハリー王子がメーガンに向けて述べた感動的なスピーチだったそう。具体的な内容には言及しなかったものの、全体についてこうコメント。「ハリーのスピーチはとても面白くて、自虐的で、愛情に溢れていて、彼女には彼がついていると思いました。彼らに対する信頼が強まりました」。

 

「彼らは世界を良くするために自分たちの力を合わせるだろうと確信して、その場を去りました」とジャニナ。「彼らは一人でそれをやってきたのです。これまでの人生ずっと。ふたりならどんなことができるか、想像してみて下さい」。

翻訳/mayuko akimoto Photo Getty Images From TOWN&COUNTRY

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