1. トップ
  2. ディオール、メキシコの女性騎士と豪華ツアー。(Saori Masuda)

ディオール、メキシコの女性騎士と豪華ツアー。(Saori Masuda)

  • 2018.6.20


ディオール、メキシコの女性騎士と豪華ツアー。(Saori Masuda)
2018.06.19 17:00
パリ時間の5月25日金曜日夜、大雨にも関わらず多くのセレブリティやゲストが訪れたディオールの2019年クルーズコレクション。毎年、さまざまな趣向が凝らされるクルーズコレクションですが、今年ディオールが開催場所として選んだのは、パリ郊外にあるシャンティイー城の大厩舎。数日間に渡った豪華なコレクションツアーはどのような様子だったのか。その全容をお届けします。

初日の舞台はモンマルトルの丘。


ツアー最初の夜は、モンマルトルの丘にあるレストランを貸し切ってのディナー。20世紀初頭、ピカソを始め多くの芸術家が集まったことでも知られるテアトル広場に面したレストラン「シェ・クリスチャン」(クリスチャン・ディオールの名前から)は、一夜限りのディオールレストランとなり、カトラリーにはシェ・クリスチャンの文字、グラスにはディオール氏が好んだすずらんの絵が施されていました。また、100年前に禁じられたアルコール、ラブサン ラルコール アンテルディもふるまわれていました。


来場した多くのセレブリティのなかには、人気TVシリーズ『ストレンジャーシングス 未知の世界』で失踪してしまう少年、ウィル・バイヤー役の兄として登場するチャーリー・ヒートンと彼の恋人役のナタリア・ダイヤーの姿も。実生活でも恋人通しの彼らの仲睦ましい姿をキャッチしました。

女優、新木優子さんに癒されるショー前のランチタイム。


ショー当日のお昼は、セーヌ川に浮かぶハウスボート(通称ペニッシュ)を貸し切ってのランチ。料理はパリの人気レストラン、ル・シャトーブリアンやル・ドファンのシェフ、イナキ・エスピタルによるもの。お皿などのカトラリーはもちろんディオール製。ラグジュアリーとは、ディテールにありと言わんばかりの気遣いに気分が高揚します。振り向くと、女優の新木優子さんの素敵な笑顔が! 言うまでもなく、ショーへの期待は高まるばかりです。

インスピレーションは、メキシコの女性騎士、エスカラムサ。


ショーの舞台はパリ郊外のシャンティイー城の大厩舎。コレクションのインスピレーションになったメキシコの女性騎士、エスカラムサがショーの最初とフィナーレに登場。白馬に横乗りになった彼女たちの華麗な馬術に魅せられます。あいにくの大雨にも関わらず、その雨を物ともしない彼女たちの勇者に、マリア・グラツィア・キウリが思い描くディオールの女性像とそのスピリットを感じ取ることができました。

ラグジュアリーな服の音。


エスカラムサの衣装に着想を得たコレクションは、帯のようなベルトや帽子などスタイリングにその影響が見られました。高度なカッティング技術によって実現されたシルエットやクチュールメゾンだからこそ成し得る手刺繍が施された繊細な生地など。その服を纏うモデルたちから聞こえてきたのは、ディオールならではのラグジュアリーな服の音がした気がしたのは、幻だったのでしょうか……? もしくは雨の音だったのでしょうか……?

今となっては確かめようがありませんが、優雅なときの流れを感じたのは確かでした。

宿泊先のブリストルホテルの朝食。


余談ですが、このツアーの宿泊先はそのきめ細やかなサービスにうっとりするブリストルホテル。朝食にはケーキのように盛り付けられた苺やアボカドトースト、日によって変わるカプチーノの絵などそのディテールに感動します。アボカドトーストなどメニューにないものもその場で作ってくれる、メゾン ディオールのサービスそのものでした。

優雅なホテルの猫、ファラオン。


美味しい朝食を食べていると、その横をツンとした顔で通り過ぎていく「ホテルの猫」、このホテルを住居とする猫のファラオンに出くわします。

「この間まで一緒に住んでいた猫クレオパトラは今、ドイツのバーデンバーデンで静養中です。きっとパリが窮屈に感じたのでしょう」とホテルの人が教えてくれました。猫までも優雅に見えるブリストルホテルのサービスは、マジックに近いものがありました。

ところで、この写真のDior Cruise 2019の文字は、ディオールのアプリで私が加工したものですので、あしからず……。

元記事で読む
の記事をもっとみる