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トイトレで追い詰められるママたちの体験談。ストレスを抱えないためには

  • 2018.6.14
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ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事「トイレトレーニング“いきなりパンツ手法”と3歳の悲劇」で、トイレトレーニング(以下トイトレ)についてのアンケートを実施。

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いただいたエピソードには、すんなりおむつ卒業できた子、時間がかかった子、一度できたのに後退してしまった子など…。その子(ママ)それぞれに物語がある、そう言っても過言ではないトイトレ事情。子どももママも、ストレスなくトイトレをするにはどうすればいいのでしょうか。

■おむつ卒業はいつごろ?

「トイトレは2歳の夏にするとよい」という意見を聞いたことがあります。みなさんが「おむつはずれ」を完了した時期はいつ頃なのでしょうか。
Q.「おむつはずれ」はいつでしたか?
1歳代 3%
2歳0~6ヶ月 17%
2歳6~11ヶ月 27%
3歳0~6ヶ月 36%
3歳6~11ヶ月 9%
4歳以上 8%
アンケート結果によると、「3歳0~6ヵ月」が36%で一番多く、次に「2歳6~11ヵ月」が27%、「2歳0~5ヵ月」が17%、「3歳6~11ヵ月」が9%、「4歳以上」が8%、「1歳代」が3%と続きました。

この結果から見ると、3歳前後がトイトレが完了しやすい年齢であることが言えそうです。では3歳になったらすんなりおむつから卒業できるのでしょうか。

■トイトレが進まない…悪戦苦闘するママたち

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今回、さまざまなエピソードが集まるなかで、まず目についたのが「うまくいかない!」というママたちの現在進行形の悲痛な叫び。無事おむつを卒業したママからのエピソードでも、トイトレ中の苦い思い出話がたくさん集まりました。
トイレにキャラクター置いたり、飾ったり、トイトレ本置いたり、キャラクタートイレ作戦もすべて撃沈…。うちの子どもたちに限っては、できる時期が来るまで待つのが最善のようなので、一番下の子は2歳半でもトイレに慣れさせる程度しかトイトレしていません。結局は、絶対にもらさなくなったのは4歳前ぐらいかと。親がトイトレをあせらないのも重要。夜のおむつはそれで待って取れました。3歳3ヶ月トイトレ中です。2歳の夏にいきなりパンツにしたらまずは漏らして、「良い出だし! ここからがスタート」と思ったのは母だけ。本人は漏らしたショックですでに1年近くパンツ拒否してます。3歳過ぎて口は達者なので、いかにパンツが嫌いかを訴えてきます。おむつに排泄したら「変えて」と言うので身体の機能は成長しているけど心がまったくついきてないらしい。保育士さんに相談したら気持ちに関しては待つしかないと言われていつ終わるか見当もつきません。誰か教えてーー。
すんなりおむつ卒業ができる人もいるなかで、トイトレとは、なぜこんなに苦戦するものなのでしょうか。

■いきなりパンツは、本当に成功するのか?

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おむつを卒業で実行者が多かったのが、ちゅいママさんが使った「いきなりパンツ手法」。ただ、「パンツにしたからすぐに成功した」というより、タイミングやシチュエーション、パンツの種類などの“効果的要素”が成功のカギになったようです。
長女は完璧主義で、4才過ぎるまでパンツは一切拒否でした。しかしパンツになってからはお漏らしもオネショもまったくしません。長男は3才前にパンツを履きましたが、お漏らしだらけ…。ウンチが付いたパンツは捨ててました。キャラクターもののパンツで釣ってもダメ。何のキャラなら大切にできるか聞くとまさかのマイメロ。でもマイメロパンツにしたらお漏らししなくなりました。さらに女の子パンツは股の付け根にゴムが入ってるのでウンチを落とさないことも発見しました。1歳半からゆるーく始めたトイトレですが、まったく進まず。事後報告すら出来ないまま3歳を迎えました。保育園からも「無理に外そうとしないでください」と言われてました。なので、もう諦めて長い目で見守ることに。3歳半になったある日、「パンツ履く」と言いだし、履かせたのを忘れてそのまま外出してしまいましたが、きちんとトイレででき、その日の夜もおむつ拒否でパンツ。なんとそのまま外れてしまいました。事後報告もできず、自分からトイレに行ったことがなかったのに、まさかの1日で外れて呆気にとられました。
ほかにも祖母が根気よくつきあって、上手にほめたらできるようになったという人や、憧れのお姉さんにほめられたら成功したというエピソードも。

ママがじっくり作戦を立てて成功した、というよりも何かをキッカケに本人の「やる気スイッチが入った」という感じのエピソードが多いようです。トイトレには本人のやる気が必要なのかもしれません。でも、そのやる気、どうやったら出るかがわかれば親は苦労しないのですが…。

■兄弟でも違うトイトレ事情

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ちゅいママさんのお宅では、長男が1歳7ヵ月、次男が2歳7ヵ月、三男が2歳前半と、同じ兄弟でもおむつ卒業年齢がバラバラという結果に。アンケートでも、ちゅいママさんのように「兄弟でそれぞれ違ったトイトレ体験談」が寄せられました。
3人兄妹の末っ子の娘は幼稚園入園前に親子ほぼストレスなく、1週間でおむつがすんなりとれました。長男・次男のときは、2人分のおむつ代を軽減したいという親の身勝手な理由で、2歳になったくらいで始めたのですが、お漏らしする→怒られる→大泣きするで親子共々かなりのストレスでした! 長男のおねしょは小学生低学年まで続いたほどで、いまとなっては、長男・次男に悪い事したなぁ…って思います! お互いのために、時期が来るのを待つのがベストですね!長男は2歳頃におしっこ成功したためパンツにしたが、なかなか教えてくれず、遊んでいると漏らす人で3歳過ぎまでかかりました。次男はトイトレ拒否で3歳2ヶ月まで行き、春先だったけど1ヶ月でほぼ完成。長男はトイレが近く次男は遠い。それが1番大きいと思う。
性別によるものがあるのか、その子の“おしっこの間隔”によるところなのか、はたまた“性格”なのか。その子その子で、トイトレの進み方は大きく変わってくるようですね。ママは、その子の性格やタイプを観察しながら、トイトレを始める時期や方法を見極めることが大事なのかもしれません。

■パンツになっても続く親の苦労

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苦労してようやくおむつが外れた! と思っても、じつはママの苦労は続きます。というのも、ちゅいママさんの体験談にもあるように、子どもの突然やってくる尿意に即座に対応しなければならないから。高速道路や電車に乗るときはもちろん、おでかけ時にはいつも「どこにトイレがあるのか」、「次のおしっこ時間がいつになるか」、頭から離れなくなるのです!
家族旅行前におむつの外れた次男。「早まった~!」と後悔したのは、旅先がTDLだったから。常にトイレに誘って、済ませてから行列に並んで、あと一組で順番が、って頃に「おしっこでるー」。家族みんなとぼとぼとトイレに行って、アトラクションは見送りました。
また、ほぼパンツ生活ができるけど、「夜だけおむつ」「うんちだけおむつ」で長引くパターンも…。
オシッコは3歳前にできるようになったものの、ウンチだけはおむつ派で、半年間くらいウンチのときだけ自分でおむつに履き替えてウンチして、出たらお尻拭きを持って拭いてくれといい、拭いてやるとおむつについたウンチを自分でトイレに流しておむつを丸めてビニールに入れてゴミ箱に捨て、自分でパンツをはいてました。そこまでできるなら、トイレでしようぜと何度言ってもそのスタイル。ある日オシッコのつもりが偶然ウンチもトイレ出てあっさり卒業しました。
おむつ卒業していたのに環境や心境の変化でぶり返してしまった、外出先では失敗が多かったなど、トイレが本当に安定するまでママの心配事は尽きないようです。

■トイトレに臨む子どもの心境は?

トイトレ中の子どもの心境はどうなのでしょうか。いままで安心しておむつを使って排泄していたところからトイレに変更することで、大きな不安を感じることもあるのかもしれません。アンケートでは、そんな子どもの繊細な気持ちを表したエピソードも寄せられました。
うちの子は失敗したくないあまりに頻繁にトイレに行きたがり、1時間に5回も連れて行くけれど1回も出ない、という毎日で本当に疲れました。そしていま、4歳過ぎていますが、正確にはおむつが取れていません。失敗を恐れるあまり、便意を感じたときに1時間半トイレに座り込んだことがありました。あまりにも長いのでトイレから出て欲しくて怒ってしまい…。まだ道のりは長そうです。うちは4才すぎてようやくとれました。それまでトイレもおまるも嫌、ノーパンにしてもダメ、無理やり連れて行こうものなら泣き叫び物を投げ…。精神的につらい日々でした。そしてある日ようやくトイレでおしっこが…! それまで悩みまくっていたので、ホッしたのかおしっこをする横で泣いてしまった私。そしてこれが「おかあさんを泣かせてしまった」と思わせたのか、これ以降まったくトイレに行かなくなってしまいました。最悪でした。
子どもは、トイレで排泄をしなくてはいけないとわかっているのかもしれませんね。でもトイトレ中の彼らも成功できないジレンマやストレスを感じているのではないでしょうか。自分のトイトレによってママを泣かせてしまったという思いを抱え込んでしまう子どもの純粋さとママの気持ちに胸が締め付けられます。

一方で、「好きなキャラクターのパンツを汚したくない気持ちで、トイトレが一気に進んだ」というお子さんも。大人にとってはささいなことでも、ひとつの失敗、ひとつのパンツで子どもの気持ちは大きく変化することがわかります。そんな繊細な子どもたちだからこそ、トイトレをとおして、失敗した記憶よりも成功体験を重ねて自信につなげて欲しい、と願わずにはいられません。

■トイトレ完了、でも後悔してることも

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今回のアンケートで、トイトレのつらかったエピソードが多く集まるなかで、ママたちが同時に“後悔”している様子が浮かび上がってきました。
「2歳の夏はトイトレをしなくては!」と強迫観念にかられ開始しました。怒っちゃいけないとわかっていながら、1日の半分位ずっとトイレの事考えて、子供よりも自分がパニックでした。必死でがんばってるのに本人はやる気ないし、周りの大人は「まだ2歳だもんねー」と本人のやる気をさらになくすことをよく言い、孤独な長い戦いでした。結局外れたのは冬。季節なんか関係なく、ゆっくり本人の意思に任せれば良かったと反省しています。次男を妊娠中だったこともあり、本当に厳しく叱ったこともありました。何もうまくいかない状態に疲れ切っていました。そんななかトイトレ逆戻り…何か「自分が悪い。もっと苦しめ」と言われている気がして本当につらかった。私の不安定さがそうさせているのだと思いました。そのときすぐにおむつに戻せば良かった。反省です。
■ストレスなくトイトレするには

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相手はまだ生まれて数年の小さな子ども。だからママも“怒らず”、根気よく対処することが大事だとは、みんなわかってはいるのではないでしょうか。

でも幼稚園の先生から「入園するまでにはおむつを外して欲しい」と言われたり、両親や義両親に「まだおむつなの?」と言われたりといった、外からの言葉によってママは「早くおむつを外さないといけない」という思いに拍車がかかっていきます。そこに追い打ちをかけるように「2歳の夏に始めたほうがいい」説や、まわりの子どものトイトレ事情、世間の目といったママの焦りを助長するような出来事によって、少しずつママは追い詰められていくような気持ちになるのではないでしょうか。

そして思いどおりに進まないと、イライラしてきたり、不安になったりしてくることもあるでしょう。結果子どもを叱ってしまうことも。

でも、そういったまわりの声には、一度耳をふさいでみてはいかがでしょうか。まずは目の前の子どもを見ること。早くはずしたいというママの思いと、子どものコンディションに差異があるときには、思い切って先延ばしにするのもいいかもしれません。

いつかおむつは卒業できます。ただ、個人差はあります。だからこそ、その子だけのタイミングや方法を探ることが必要となってくると思います。子どもの自尊心を傷つけず、ママも「いつかはずれる」ぐらいの大らかさでサポートできれば、親子ともにストレスの少ないトイトレになるのではないでしょうか。ママが必死の形相は、やはり子どもにとっては怖いでしょうからね。

Q1.「おむつはずれ」はいつでしたか?
回答数:295

Q2.トイレトレーニングに成功した方法、失敗エピソードなどを教えてください。
回答数:120
(アンケート集計期間:2018/5/31~2018/6/3)
(古口春菜)

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