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「卵は1日1個まで」は誤解だった!? 脳と筋肉を老けさせない“卵パワー”の活用方法

  • 2018.6.12

「卵は1日1個まで」は誤解だった!?

5月8日に放送された「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系)では、「お茶の水健康長寿クリニック」院長・白澤卓二先生が登場。健康長寿に役立つ「卵」の情報を教えてくれました。

栄養満点な卵ですが、一般的には「食べすぎると血中コレステロールが溜まって動脈硬化のリスクがある」とも言われています。しかしこれは誤解。血中コレステロール濃度は肝臓によって調整されているため、食事でとったコレステロールが全て反映されるわけではありません。

健康な人の場合、食事に含まれるコレステロールが多いと肝臓がつくるコレステロールが減って血中量が一定に保たれるそう。番組では卵の摂取頻度と血中コレステロール値を比較した研究が紹介されたのですが、「週1日未満」から「ほぼ毎日」までほとんど濃度は同じという結果になっています。

また厚生労働省では食事でとるコレステロールの摂取基準を設けていたのですが、2015年以降は「制限なし」に変更。卵の量を減らす必要はないという情報に、視聴者からは「卵って1日1個以上食べてもよかったのか… これはかなりの衝撃」「何個でも卵食べていいって番組で言ってた! 嬉しくてたくさんゆで卵食べちゃった」と反響が続出。出演者の上地雄輔さんも「ズッコケません、これ!?」と驚きの声を上げていました。

さらに卵には、脳と筋肉のアンチエイジングにも役立つそう!

 

 

脳と筋肉を老けさせない卵パワーとは

番組では卵の栄養素に注目し、脳を老けさせない効果があることも紹介されました。まず卵黄のなかに含まれる「コリン」は、脳の神経伝達物質の材料になってくれるのが大きな特徴。白澤先生によると、コリンの含有量はあらゆる食品の中で卵が一番高いといいます。実際に卵を1日に約1個食べる人は、週に約1個食べる人と比べて22%も認知症の発症リスクが低いという実験結果もあるようす。

認知症を予防したいなら、緑黄色野菜と卵を組み合わせるのがおすすめ。卵を一緒に食べることで、緑黄色野菜に含まれるカロテノイドの吸収率が飛躍的にアップ。生野菜のサラダを卵3個と一緒に食べると、卵なしの場合と比べて約8倍も吸収率が良くなることがわかっています。

また健康長寿のためには、筋肉を老けさせないことも大切ですよね。「近畿大学」准教授の谷本道哉先生によると、白身に含まれている「卵白たんぱく質」には脂肪を燃焼させる効果が期待できます。また肝臓に脂肪がつくのも抑えられ、メタボ対策になるので筋肉の合成反応を高めたい人にはうってつけ。

ちなみにたんぱく質はお米などの糖質と一緒に摂取すると、筋肉をつくる効率が約2倍になるそう。おいしく食べられる卵料理の献立を考えて、健康な体を目指してみてはいかがでしょう?

文/プリマ・ドンナ

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