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北欧のリビングインテリアに憧れる☆北欧テイストのポイントはスタイリッシュ&スロー!

  • 2018.5.18
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北欧には「ゆったりと過ごす」という文化が根付いています。「居心地がいい時間や空間」を意味するデンマークの言葉「hygge(ヒュッゲ)」や、「親しい人と休憩をとること」を指すスウェーデンの習慣「fika(フィーカ)」がその代表的な概念です。北欧のリビングづくりにおいて大切なことは、ゆったりと過ごせるような空間を目指すことです。

おしゃれな北欧インテリアにうっとり。コーディネート実例を見てみよう

カラーウォールで家具が映える空間作り

上級テクニックが光る北欧インテリアに多いのは、壁の色にアクセントを置いていること。1面だけをアクセントウォールにしていたり、全面カラークロスを貼ったり様々です。家具とのコーディネートを楽しんでいます。

壁は、家具の魅力が映えるような色の選び方が重要です。パキっとした鮮やかな色彩よりは、木のもつあたたかな雰囲気に合うようなニュアンスカラーが好まれる傾向にあります。色に対しての美意識の高さが感じられます。 

木のぬくもりを重視しよう

豊かな自然に恵まれた北欧諸国のインテリアには、木がふんだんに使用されています。こちらはフローリングの床だけでなく、天井をも木で仕上げてある例です。木目のナチュラルな模様やムラが、ぬくもりたっぷりの雰囲気を演出してくれます。 

対してこちらは大型家具を木製で揃えています。チェリー材やチーク、ウォルナットといった濃いめの色合いは、木ならではの深い味わいを表現します。アンティークのような趣ある風情が、落ち着けるリビングルームにぴったり。 

家具や小物のセレクトが大切

「リビングでどのように過ごしたいのか」と、自分主体で家具のセレクトをするのもいいでしょう。一人掛けのソファはこの上ないリラックス効果をもたらしてくれます。自分だけの大切なスペースになりますよ。 

クッションやポスター、グリーンのセレクトも北欧テイストで統一することで一層スタイリッシュに。選ぶ小物次第で印象はずいぶん変わります。 

選ぶ家具で北欧らしさを重視するなら、まず検討すべきなのはサイドボードの存在。大きさによってはリビングボード、用途によってはダイニングボードとも呼ばれます。高さのある脚が特徴で、ヴィンテージ家具として価値の高いものも多いです。これがあるだけで北欧感がグッと増しますよ。 

北欧テイストのリビングを演出する家具

北欧リビングの軸となるソファは、センスの見せどころ

リビングの中央に鎮座するソファは、選び方や配置にセンスが問われます。大人が足を伸ばしてくつろげるカウチソファは、メインのソファと組み合わせてリッチな空間を作り出します。それぞれのソファは間をとって配置するとほどよい抜け感を感じさせ、人の行き来がしやすくなります。

賃貸マンションやアパートなど、リビングをコンパクトに収めたいなら2シーターがよく選ばれます。しっとりとした質感の本革などの上質な素材で選ぶと、チープさを感じさせませんよ。 

コの字型に大きくレイアウトされたソファ。家族やゲストがゆったり過ごせそうですね。ソリッドで無機質な雰囲気のソファに、クッションで楽しい遊びゴコロをプラスしています。また、ヘリンボーンパターンのフローリングがあたたかみを感じさせます。 

ゆとりある空間が確保できるリビングなら、1人がけのソファもぜひ置きたいですね。「自分だけの特等席」にするなら、大好きなカラーを選んで。目を惹くフォルムはお部屋のアクセントになりますよ。 

脚付きの箱物家具(キャビネット)が北欧らしくていい感じ

北欧らしさをしっかり表現できる、脚付きのキャビネット。使いやすい高さも魅力ですね。次は「リビングボード」「サイドボード」「ダイニングボード」の違いを説明します。 

日用品や生活雑貨をしまうキャビネットは「リビングボード」

ステーショナリーをはじめとした細々した道具や、日用品をしまっておくキャビネットを「リビングボード」といいます。引き出しや開き戸など形状は様々ですが、美しく部屋をキープするための収納としてリビングに必要な家具です。高さに制限はありません。 

リビングボードよりもちょっと低めな「サイドボード」

リビングボードと形状&使い方はほとんど同じでありながら、高さが少し低くなると「サイドボード」というくくりになります。 

食器類を収納するキャビネット「ダイニングボード」

一般的に「ダイニングボード」と呼ばれるキャビネットには食器を収納します。ダイニングセットのすぐそばに配置して、普段使いのお皿やカップをこちらから取り出します。用途が「食器用」であれば、大小関わらずこのように総称します。 

コンパクトな室内では、ソファセット自体が置けないことも。ダイニングセットをリビングのメインとする場合は、ダイニングボードにテレビを置くことが多いです。座った時の視線に合った高さを叶え、見やすいレイアウトになります。 

機能性も申し分なし。ライティングビューロー

天板が可動式のデスク付き収納家具、ライティングビューロー。「使う時だけデスクになる」という機能は、合理的な北欧らしい考え方によるところでしょう。リビングの一角に置いて、家事コーナーとしてもいいですよね。ステーショナリーや雑貨もたっぷり収納できますね。 

リビングに置いても違和感のない佇まいは、長く愛用して経年変化を楽しみましょう。家計簿をつけたり、手芸をしたり、家事の合間に作業をするならリビングの一角がやっぱり便利。 

照明はとても大事なインテリアエレメンツ

日照時間が短い北欧諸国において、お部屋での照明は唯一「自分で明るさを調整できる」大切なツール。シーンによって多様な照明器具を使い分けています。シーリングライトにフロアランプ、スポットライトもあればキャンドルで代用したり。光を操るのがとても上手なのです。 

ルイスポールセンのPH5が愛される理由

北欧デザインの照明といえば、欠かすことのできない「PH5」。ルイスポールセンによって1958年に発表されて以来、唯一無二の美しいペンダントライトとして現在も大変な人気を誇っています。リビングとつながるダイニングにセッティングする人が多いです。 

PH5のすごいところは、「グレアフリー」。目に刺さるようなギラギラした眩しさを「グレア」というのですが、そのグレアを取り除き目に優しい光を作り出してくれるのです。その様子が、この実例画像でよくわかりますね。照明の選び方はデザインだけでなく、目への優しさも忘れずに。 

照明ナシのキャンドルナイトも素敵。

部屋の照明をすべて消して、キャンドルだけで過ごすエコでロハスな夜もいいですね。ムーディーな夜に、家族やパートナーとの距離がグッと近くなりそう。 

テキスタイルで魅せる北欧の魅力

クッションで季節感や個性を表現して

人を招く習慣が根付いている北欧では、ゲストが快適に過ごせるようにリビングにはクッションをたっぷり揃えています。ソファでの背もたれにしたり、腕に抱えたり、ゲスト各々にゆったりとくつろいでもらえます。

北欧リビングでの主役がソファなら、クッションは引立てる名脇役です。カバーリングを変えることで、季節を感じさせるパターンにしたり気分転換をしたり、手軽にイメチェンを楽しめます。 

北欧のテキスタイルパターンは、身近なものをモチーフにしたデザインが多いので親しみやすいのです。マリメッコのPUKETTI(プケッティ)は小花が描くサークル模様が優しいイメージ。幅広い世代に人気があります。面白いのは、粉砂糖をモチーフにしたカウニステのSokeri(ソケリ)。 

巨匠アルヴァ・アアルトによるデザイン、artek(アルテック)のSIENA(シエナ)はあまりにも有名。北欧のテキスタイルは、クッションカバーの他にもテーブルクロスやロールスクリーンなども展開されています。カットクロスもオンラインで手軽にゲットできるので、自在にアレンジを楽しんで。 

ラグ選びに迷ったら、ソファとの色を合わせたセレクトを

リビングの広い面積を彩り、インテリアコーディネートの要のひとつとなるのがラグ。北欧調のシンプルなリビングにおいてもラグ選びは重要で、セレクトに頭を抱える人も多いでしょう。おすすめな選び方としては、ソファとカラーリングを同系色で合わせることです。 

ラグとソファは配置される場所が近いので、同じ色で揃えられているとスッキリとまとまった印象を与えられますよ。ラグとソファでトーンの濃さを変えると、メリハリが生まれます。 

異国テイストとのミックススタイルをご紹介

キリム絨毯とのコーディネート

トルコなど中東の伝統的な絨毯である「キリム」とのコーディネートです。ハンドクラフトならではのあたたかい雰囲気が、北欧家具によく合います。 

キリムは床に敷くだけでなく、壁に飾ってタペストリーにしてもいいですね。オリエンタルな中東とスタイリッシュな北欧の、それぞれの魅力がクロスオーバーしたインテリアです。色味を抑えると大人っぽい仕上がりに。 

和テイストにも合う

障子がもたらす柔らかな光が明るく気持ちの良い空間です。日本古来の建具である障子と和テイストのリビングボードが、シンプルなソファセットにフィットしていますね。サークルラグとクッションが空間を単調にしないワンポイントになっています。 

照度を落としたライティングによって、ちょっぴりムードある夜のリビングルーム。奥に続く和室の琉球畳がまるで模様のように浮かび上がり美しいですね。 

リビングの壁を彩るのは、おしゃれなシェルフや時計

シンプルな機能美。ストリングシェルフ

String Shelf(ストリングシェルフ)は、北欧インテリアには定番とされています。壁に取り付けることで床面積を広々とさせることができ、自在なカスタムを可能にするロングセラープロダクトです。

機能的な飾り棚として、リビングの一角を彩ります。はしご状のフレームは乗せる棚板の位置を自在に変えられるので、置きたいものによって高さを組み替えられます。DIY気分で取り付けてみてはいかがでしょうか。 

クラフト感があったかい。レザーストラップシェルフ

リビングの壁をいかにおしゃれに、スタイリッシュに飾り付けるか。おうち生活を楽しむことに妥協をしない北欧の人々のように、こだわってみたいですよね。

レザーストラップを用いて壁に取り付けます。革×ウッドの異素材コンビネーションが新鮮ですよね。写真や絵を飾ったり、みずみずしいグリーンを置いても。 

素材がもつクラフト感溢れるあたたかさも魅力です。クールになりがちなモノトーンカラーでも、なんだかほっこりあたたかい。大好きなものだけをディスプレイして、お気に入りのコーナーとしていかがでしょうか。 

差がつくインテリアを目指すなら、アルネ・ヤコブセンの時計

数多くの建築物や家具を世に送り出したデザイナー、アルネ・ヤコブセン。セブンチェアやエッグチェアは、ミッドセンチュリーを代表する家具として知られています。デザインされたプロダクトに時計があるのをご存じでしょうか?こちらはデンマーク国立銀行を設計したときにトータルコーディネートでデザインした、「Bankers(バンカーズ)」というモデルです。 

こちらもアルネ・ヤコブセンの名作モデル、Cityhall(シティホール)。余分な装飾のない「用の美」を徹底したデザインです。有名デザイナーのプロダクトを取り入れるときに、家具ではなく掛時計を選ぶところが「真のインテリア好き」っぽくていいですよね。センスの良い新築祝いにも喜ばれます。 

小物にもこだわりたい!リビングに飾りたい北欧雑貨

幸せを呼ぶマグカップ、ククサ

コロンとした形が可愛い木製のマグカップは、北欧ラップランド地方発の伝統工芸品「ククサ」です。北欧ではククサを贈ると贈られた相手が幸せになるという言い伝えがあり、大切な人への贈り物としてよく選ばれています。持ち手につけられた革ヒモもポイント。

普段使いのマグとしても程よいサイズ感が使いやすいククサ。丁寧に淹れたコーヒーがさらに美味しく感じられそうですね! 

北欧テイストには必須アイテム!キャンドルホルダーを飾ろう

豊かな精神性を表すキャンドルは、ゆったりとしたスローライフの象徴です。北欧の雰囲気をおしゃれに演出するには必須アイテムなのでぜひ取り入れてみて下さい。キャンドルホルダーはキャビネットに直に置くよりも、トレイやマットを間に敷くとセンスアップできます。 

実践的な飾り方としては火を灯したキャンドルをセットするのが定番ですが、目を惹くディスプレイに有効なのがワイヤーライトです。電球が点在するワイヤーなんですが、これをフラワーベースやキャンドルホルダーに無造作に巻きつけて点灯させるだけ。ロマンティックでフォトジェニックなコーナーの出来上がりです。 

モビールで空間にリズムが生まれる♪

日本ではダイニングとリビングがひと続きになっている間取りが多いですよね。設置する照明機器にもよりますが、お部屋上部の空間がガランと空いてしまいがちです。なんとなく寂しくなってしまうのを解消するのがモビール!ユラユラ揺れる様子は、空間に楽しいリズムをもたらしてくれますよ。 

子どもが喜ぶモチーフなら、フレンステッドモビールのシリーズがいいですよ!可愛いものが揃っています。 

ディティールにもこだわりを。リビングに飾りたい北欧発オブジェ

フィンランドの食器メーカーであるイッタラが手掛ける、ガラス製の鳥オブジェ「bird(バード)」。美しい至高のフォルムは、飾るだけでワンランク上のインテリアにしてくれます。世界中に熱心なコレクターがいるのも納得ですね。 

スウェーデンを代表する陶芸家リサ・ラーソンの置物は、とにかくキュート。お馴染みのモチーフは今や日本でもよく知られる存在になりました。職人さんの愛情を感じられる、ぬくもりあるオブジェにほっこりさせられますね。 

かつて木こりたちが子どものために作った、木彫りの馬「ダーラナホース」。幸せを運んでくれる馬として今も世界中で愛されています。家族団らんの空間に置いて、お守りのようにみんなを見守ってもらうのもいいですね。 

生活感が出てしまうテレビは、どうしたらインテリアに馴染む?

テレビは生活に欠かすことはできないけれど、置いておくとその存在感の大きさに戸惑います。生活感が出てしまうのが気になるなら、カバーをして隠してしまいましょう。お気に入りのファブリックを飾る感覚でテレビにかけてあげるだけでOKです。 

このような専用スタンドを使ってテレビ周りをスッキリさせるのもおすすめです。配線もきれいに隠せて、デッキ類も使いやすくレイアウト。シンプリストやミニマリストの方がよく取り入れる方法です。 

まとめ

北欧のスローであたたかな暮らしを叶えるリビングコーディネートのアイディアをご紹介しました。見た目にも美しく整えられたリビングは、大切な家族との時間をもっと密にしてくれますよ。イメージを膨らませて思い通りのリビング空間を作り上げてくださいね。

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