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アコギの最高峰 マーティン・ギターの音を生で堪能せよ

  • 2018.5.17
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アコギの最高峰
マーティン・ギターの音を生で堪能せよ2018.05.17CLIPPING

©Martin & Co.J-WAVE主催の「MARTIN ACOUSTIC LIVE FES Rebirth Tour 2018」が、ゴールデンウィーク初日の4月28日から29日までの2日間、恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。ライブには20代から60代までの幅広いアーティストが出演。エリック・クラプトンやボブ・ディランを始め、ジョン・メイヤーやエド・シーランなど、ジャンルを超えて老若男女に愛されるアコースティックギターの最高峰 マーティン・ギター(*1)を堪能できるスペシャルライブとなった。イベントが始まって以来、初の2日間の開催ということで2日目のライブに足を向けた。

夏のような太陽の日差しを感じたライブ2日目。会場は本公演前からマーティン・ギターの音を堪能するために来場した多くの聴衆で埋まった。オープニングアクトとして、アメリカン・ルーツ・ミュージックを演奏する「the BRIARS」がフォーキーな音色で会場を沸かし、スペシャルゲストの、ディック・ボーク(*2)を迎えたセッションでは、会場から自然と手拍子が生まれて一体感に包まれた。場が温まったところで本公演が開始された。

優河一番手は女性シンガーソングライターの「優河」。外の暑さを忘れさせるくらいの透明な歌声が、マーティン・ギターの響きに寄り添い、清涼な音になって会場を包む。続く「尾崎裕哉」、「石崎ひゅーい」は対照的に若者らしいソリッドな音が印象的だった。リリースされている音楽と弾き語りとでは、アーティストの印象がガラッと変わるのもアコースティックギターの魅力だ。デジタルの音以上に心に音楽が響いてくる。言葉がギターの響きと共に直接肌に触れるのだ。

尾崎裕哉

石崎ひゅーいリアルタイムでギターの音を録音して、連続して再生するループステーションを使って、会場を沸かせた「The CHARM PARK」。超絶技巧のギタープレイが、会場にいるギターフリークのボルテージを上げていく。それまで彼流にいうと「お上品」に聴いていた聴衆からも手拍子や歓声が起こり会場に熱気が満ちていった。「The CHARM PARK」から続く熱気をそのままに「森恵」のパワフルな音楽に呼応して、会場は最高潮の盛り上がりを見せた。

The CHARM PARK

森恵いよいよライブ終盤。「浜崎貴司」は巧みなMCとギター使いで、聴衆を引き込んでいった。哀愁漂うメロディーと歌声で、大人の青春を歌うと周りにいる女性ファンが合わせて口ずさむ。ここで、また歌に寄り添うマーティン・ギターの音色に耳を傾けてみる。会場に残るギターの余韻。前半の若手アーティストとは異なるマーティン・ギターの良音とアーティスト、ファンの一体感が生まれて心地いい時間になった。

浜崎貴司大トリは「斎藤誠」。サザンオールスターズのギタリストとしても知られる大ベテランだ。ステージにあがったアーティストの中で、もっとも「マーティン愛」が爆発していたのではないか。マーティン本社がある米ペンシルベニア州ナザレスまで出向き、カスタムギターをオーダーするほどのマーティン愛に満ち溢れた氏のニューシングル「It’s A Beautiful Day」にもマーティンギターは出てくる。

斎藤誠

アンコールでは聴衆を巻き込んで、出演者全員で同曲を歌い、最後の盛り上がりをみせてライブは終了。

MARTIN D-28オープニングアクトからアンコールまでトータルすると約4時間という超濃密な時間は一瞬で過ぎていった。ライブが終わってみて、特に印象的だったのは、どのアーティストもマーティン・ギターを楽器としてではなく、パートナーとして語っていたことだ。使い込むほど変化するギターの性格(=音の特徴や響き)を話すアーティストの言葉には、自身のマーティンに対する「愛」と「信頼」を強く感じた。周りの聴衆もクスッと笑ったり、頷きながら聞いるのをみるとそれぞれ共感する想いがあるようだった。その想いを感じるだけで、マーティン・ギターが長い歴史の中で、多くの弾き手のパートナーとして愛されてきたことがわかる。

世代を超えて愛されるマーティン・ギターを「言葉」通り、全身で感じ、満喫できたライブ。実はこのイベント、ラジオ番組から派生して開催されている。J-WAVEで毎週金曜日19:35-19:45の10分間、様々なゲストをスタジオに招き、マーティン・ギターを使用した弾き語りが聴けるのだ。そこで知ったマーティンへの想いを聞いたあとのギターの響きは、さらに心に届くはず。ギター愛好家はもちろん、音楽好きの方には是非一度チェックして頂き、次回のライブで生の音を楽しんでほしい。
(Text:morooka)
*1:「マーティン・ギター」
180年以上にわたり世界中で活躍するアコースティックギターを作り続けるブランド、C.F. マーティンギター。 Xブレイシング、14フレットジョイント、ドレッドノートサイズなど、今日では業界標準となっている技術を考案または導入し、アコ―スティックギター界のスタンダードとなった。 創業から続く伝統を大切にしながらも、新しいデザインや技術を組み合わせて熟練の職人たちがハンドメイドで製作したギターは、エルヴィス・プレスリー、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ポール・サイモン、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、ジミー・ペイジ、ニール・ヤングなど、トップアーティストをはじめ、世界中の多くのミュージシャンに愛され続けている。

*2:「ディック・ボーク」
マーティン社のアーティストリレーション(*3)シグネイチャーモデルを作るにあたり、アーティストと相談しながら素材や形など決定していくセクション)の最高責任者としてエリック・クラプトンを始めとレジェンドと言われるアーティストのシグネイチャー・モデルを手がけ、マーティン・ギターのヒストリーブックを執筆するなどマーティンの生き字引ともいえる存在。

*3:アーティストリレーション
gシグネイチャーモデルを作るにあたり、アーティストと相談しながら素材や形など決定していくセクション

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