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大人が意外と間違う算数「秒速5cmのとき → 空白に入る数字は?」

  • 2025.6.30
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「速さ」は、小学校の算数で習う基本的な単元のひとつです。電車や歩くスピードなど、日常生活でもよく使われる概念なので、身近に感じる方も多いでしょう。

しかし、いざ計算となると「どの単位にどう変換すればいいのか分からない」と苦手意識を持ってしまう方も少なくありません。

なかには「とりあえず60を掛ける」「60で割る」といったように、意味を考えずに計算してしまう人もいるのではないでしょうか。

今回は、速さの意味をしっかり理解しながら、単位変換の考え方を確認していきましょう。

問題

秒速5cmは、分速何mですか?
また、時速何kmですか?

この問題では、「速さの単位変換」が問われています。

速さの単位が複雑に感じるのは、「時間」と「距離」の両方の単位を一度に変換しようとすることが原因です。

それぞれを分けて丁寧に考えれば、間違えずに解くことができます。

解説

今回の正解は、「分速3m」「時速0.18km」です。

「秒速5cm」というのは、「1秒間に5cm進む速さ」という意味です。これを「1分あたり」「1時間あたり」の距離に直していく、というのが今回の課題です。

時間の単位変換

まずは「時間」の基本的な変換から確認しましょう。

1分=60秒
1時間=60分=3600秒

この「3600秒」が時速を求めるときのポイントです。
(※「1時間=360秒」と間違えるケースが多いので、注意しましょう。

距離の単位変換

次に「距離」の単位です。

1m=100cm
1km=1000m

こちらも普段からよく使う単位ですね。

速さの単位変換

では、速さの単位を変換していきます。まず、「秒速5cm」を「分速」に直してみましょう。

秒速5cm
=分速5×60=300cm
=300cm=3m
→ 分速3m

「秒→分」への変換は×60、
「cm→m」への変換は÷100、という手順で進めます。

次に、「秒速5cm」を「時速」に変換してみましょう。

秒速5cm
=時速5×3600=18000cm
=18000cm=180m
=180m=0.18km
→ 時速0.18km

このように「時間の変換(秒→時)」と「距離の変換(cm→m→km)」を順に行うことで、正しく速さの単位を変換することができます。

一度にまとめて変換しようとせず、段階的に変えるのがミスを防ぐコツです。

慣れてくれば、一気に計算することも可能になります。

まとめ

「速さ」の計算は、単位の理解がカギになります。
単に公式を覚えるだけではなく、「どんな意味の計算なのか」を考えながら取り組むことで、応用力も自然と身につきます。

今回のような問題に繰り返し挑戦して、速さの単位変換に慣れていきましょう。

※本記事でご紹介する解法はあくまで一例です。ほかにも正しい方法が存在する場合がありますので、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」