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痩せすぎもダメ! 食欲が変化する妊娠中の体重管理のポイント3つ

  • 2015.2.19
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【ママからのご相談】

妊娠してから、食欲が異常なほど強くなって困っています。体重を増やし過ぎてはいけないと健診のたびに注意を受けますが、どうしても食欲を抑えられません。 赤ちゃんがお腹にいる状態で、カロリーを減らすダイエットや激しいエクササイズも無理だと思うのですが、どうすれば体重をうまく管理できるでしょうか?

●A. 体重の増えすぎは、自分だけでなく赤ちゃんにも影響します。

こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。

妊娠すると、いろいろな感覚が変化します。食欲の変化もその一つです。2人分食べていいはずだという考えから油断してしまう傾向もあります。そんなちょっとの油断があっという間の体重増加を導いてしまうのです。

妊娠期の体重増加は、想像以上にリスクをはらんでいます。血圧の上昇から胎盤機能の低下が起こって、赤ちゃんの発育不良や酸素欠乏を招いたり、糖尿病を発症して、赤ちゃんが巨大児になったり早産や難産となる場合もあります。

自分が病気になるだけでなく、赤ちゃんの発育状況や命にまでも影響を与えることがあるのです。

●妊娠中における体重管理についての心構え3つ

●(1)体重は増えなくても問題あり

順調に体重が増えていた妊婦でも、つわりの時期に入って体重が増えなくなったり、減ったりすることもあります。これもまた妊婦にとってリスクがあります。

妊娠中の体重増加が不十分な場合には、胎児が低体重児となったり、やはり早産・難産を招くこともあります。

以前は、「小さく産んで大きく育てる」という発想でしたが、最近では、「妊娠中は適度な体重の増加が必要だ」という説が主流になってきています。

●(2)体重管理は食習慣の見直しとエクササイズで

食欲を抑えるのは、妊婦でなくても難しいものです。そこで、食事での体重管理は、量ではなく質で行うよう心がけましょう。

糖分や脂肪分の摂取を控え、その分野菜をたっぷりととります。鉄分やカルシウムの摂取も必要です。薄味を心がけると、体調管理上も食べ過ぎを予防するのにも役立ちます。

加えて、体に負担にならないエクササイズを生活に組み込むことで、ストレス解消を兼ねた体重管理を行いましょう。妊婦だからといって安静にしすぎたり、これまでしていた家事を誰かに代わってもらったりすると、消費カロリーが減り体重増加に拍車がかかってしまいます。自転車に乗れないかわりに歩く、ジョギングの替わりにマタニティスイミングをするなどで、運動不足にならないように気をつけます。

●(3)無事出産への願いと増えた体重を戻すときの苦労をバネに

妊娠中の体重増加は、妊娠前の体型によって基準値が変わってきます。十分に増えなくても増えすぎても、早産や難産などの形で出産に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

無事に元気な赤ちゃんを出産することは、すべての妊婦の願いですね。暴食に走ってしまいそうなときには、ぜひその願いを思い出してください。

また、増えてしまった体重をもとに戻すのには、妊娠中の食欲を抑える以上に苦労します。それを頭の隅に置いておくのも、体重管理の助けになるかもしれませんね。

【参考リンク】

・妊娠中の体重管理とおなかの赤ちゃんの成長 | 公益財団法人母子衛生研究会(http://www.mcfh.or.jp/jouhou/ninshin/index.html)

●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)

子育て、教育、健康、食、仕事、人間関係などなど、海外に場所を移してもやっぱり悩むことは多いし大変。でも、ガッツリ取り組んでみたらなんだかおもしろい! 何かと不便な海外生活の中での工夫の数々と、実際に体験した失敗と成功を元手に、日々多方面へと情報発信中です。フルタイムプロライターとして、またライフワークとして、好奇心のおもむくままに、時には情報の海を、時には世界中を母娘で旅しながら、子育て・自分育てにまい進中。

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