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妊娠中の奥様の“マタニティーブルー”を和らげる方法

  • 2015.2.6
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【パパからのご相談】

私は、妻と生後6か月の長女と両親の5人家族です。私は春から秋まで自営業で家にいますが、冬期間だけ会社勤めをしています。妻は、専業主婦です。私の母(姑)は自分の考えをはっきり言えない人間です。それとは反対に私の父(舅)は人の気にすることをはっきり言うデリカシーのない人間で、近所でも一目おかれている存在です。

夕方、家族で食事しているときのこと、私が子どもをあやしていると、「いいなぁ○○ちゃんは、父ちゃんがいるとうれしそうだなぁ」と言いました。それを聞いた妻は、ひどく落ち込み、泣きました。私が会社に行ってる間は妻は家事に子育てに一生懸命しているにもかかわらず、父は妻を労うどころか、食事に文句つける始末です。妻はマタニティーブルーの様に見えますが、今後どのようにすればいいでしょうか。

●A. 夫であるあなたの言動が奥様の心を癒してあげられるはず……。

はじめまして。藤じゅんです。ご相談、ありがとうございます。

ご相談者さまはお優しい方ですね。なにより、ご自身の両親の性格をきちんと把握していらっしゃいます。奥様はもしかしたら、マタニティーブルーになっているのかもしれません。しかし、それは奥様の周囲の人々が判断し決めつけてはいけないことです。

●夫はどんなときでも、妻の味方でなければならないのでは……

奥さまは、あなたのご両親と同居生活を送る上で計り知れない気遣いを重ねていると思います。それは、目に見えることだけではないでしょう。

お姑さんがおとなしい方であるのなら、お姑さんを奥さまの味方につけてあげるよう息子であるあなたが考えてあげることも必要かと思います。その一方で、お舅さんが奥さまに対して口に出す言葉には一つ一つ、フォローをいれてあげるべきではないでしょうか?

例えば、「いいなぁ○○ちゃんは、父ちゃんがいるとうれしそうだなぁ」に対しては、「俺がいない間、○○(奥さまの名前)がしっかり、子育てしてくれて俺の存在をきちんとこの子に教えてくれているからこそ、この子は俺になついてくれているんだよ。父親に抱かれて泣きだす子だっているんだから。○○(奥さまの名前)ありがとな」と。

「この料理味が濃すぎる」など料理家事などに文句に対しては、「親父は、この味のおいしさがわからないんだなぁ……俺は、この味大好きだけど。○○(奥さまの名前)また作ってな」と。

こんな風に、奥様とお父さんの居る面前で言葉をかけてあげてみることです。このように奥様へのねぎらいの言葉の積み重ねは、徐々に奥様の心の安定につながるはずです。忘れてはならないこと、それは、奥様への思いやりの言動は必ずお舅さんのいる前でするということです。

ご夫婦二人の時間に、妻をねぎらうのではお舅さんの奥様に対する心もとない発言は終わらないでしょう。これからも形を変えて続いてしまいます……。

●奥さまへの“感謝”と“勇気づけ”を忘れずに

心理学者であるアルフレッド・アドラーの教えにこんな一句があります。

『相手への「感謝」と「勇気づけ」は横から目線で信頼関係を結ぶことに大きな効力を発揮する。一方で「褒める」とう言動は上から目線である。貢献と感謝そして、勇気づけの体験を増やすことが共同体感覚を養う上で最も大切なことなのです』

これらのことは、夫婦関係にも十分当てはまるのではないでしょうか?

●奥さまの心の安定と笑顔を最優先で

あなたのご実家での同居の中で唯一血のつながらない奥様の心労は本人しかわかりません。

そんなとき、夫であるあなたが味方になってあげることはとてもとても大切なことです。これからの同居生活、奥様に楽しい子育てができる状況を作ってあげられるのはあなたの言動に委ねられていると言っても過言ではないような気がします。

奥様がいつでもお舅さんの言葉に対して苦笑しながらも受け流していられるような生活環境をぜひ、作ってあげてほしいと思います。ご相談者さまの様な方ならきっと、できるはずです。

応援しています!!

(ライタープロフィール)

藤じゅん(カウンセラー)/二男二女(双子)の母。海外で出産した下3人は年子で双子。バリバリのキャリアウーマンになるはずだったが、出産・夫のニューヨーク転勤に伴い子育て中心の海外生活(6年間)を経て帰国。子育てを充実させている中で、幼稚園のママ達のストレスを目の当たりにし、末子である双子の卒園を機にカウンセラーの資格を取得。以後、「ママの心の健康が大切」「ママが楽しければ子どもは幸せ」「夫婦は家族の原点」「夫との会話のススメ」「子どもが不登校になったら……」「子どもが反抗期の時は……」等、ママとなった女性の心のケア、結婚前の女性の相談に力を入れている。しかしながら、近頃は男性からの相談を通して「男性側の視点」も大切にしながら、どんなに小さい問題点も疎かにせず、専門分野外の「対人関係の悩み」に老若男女問わず、幅広く対応している。

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