脱・重い女、イタリア流・スマートギフティングのコツ【前編】

バレンタインデーが近くなると、ローマでは花売り(?)の方が倍増します。彼らが「ひと束○○ユーロ(値段はまちまち)。どう?」と言いながらあちこちを流し歩く光景を、いつも以上によく見ます。イタリアのバレンタインは、男性から女性に愛をこめた贈り物をする日。仕事のとき以上の真剣さで花売りの方々と交渉し、彼女への花束を選んでいる男性もめずらしくありません。

バレンタインに限らず、素直に好意をうけとめてもらえて、かつ、相手の負担にならないちょっとしたプレゼントをするのがイタリア人はとても上手。そんな彼らの、スマートなギフト術をご紹介していきます。

■相手の好みはよくリサーチしておく

仕事柄文房具をよく使うので、私は街歩きのついでに文房具屋さんへ入ることが多いです。こちらで流行っている文房具をチェックしたり、売れ筋がどういうものかリサーチするのもなかなか面白いもの。

その話をある女友だちにして、それっきり忘れていたのですが、彼女はそれを覚えていて、「美術館限定販売のオリジナルメモ帳&ペンセット」を旅行のお土産として贈ってくれました。以前から生で見たかった収蔵作品があしらわれていて、めちゃくちゃ嬉しかったのをよく覚えています。

ギフトを贈るときには、相手を思い浮かべて品物を選ぶものですが、自分が思い描いている相手のイメージから導いた品物=相手が気に入る、とは限りません。最低1ヵ月くらい前から、贈る相手が「いま何が欲しい(必要としている)か」をしっかりリサーチしておきましょう。日常的に気兼ねなく使えるものを贈れば、「よく気がついてくれたな」と好意的に受け止めてもらえる効果が期待できます。

■「高価」or「高価に見えるギフト」はNG

バーで久しぶりに会ったある知人と、お互いの近況を報告していた時です。何気なく「彼女(年上)とは最近どうなの?」と聞いたとたん、彼の顔色がくもりました。ため息まじりに「別れたばっかり」とつぶやいた彼の姿はとてもナーバスなものでした。

別れのきっかけは、彼の転職祝いに彼女がネクタイを贈ったことが発端だそう。「とても高価な物だったんだ。それを知ったとき、嬉しいよりもちょっと、怖くなっちゃって」とこぼしはじめた彼を、店のマスターと一緒になぐさめるのが大変でした。

だれしも、人様からギフトをもらったら「その裏にどういう気持ちがこめられているか」を推し量るものです。あまりにも高価な品物であれば「何か見返りを期待されているのでは…」と思わせてしまうもの。

男性はこの手のプレッシャーに弱いので、「よかったら使ってみて!」と笑ってさらりと渡せる値段の範囲でのチョイスをオススメします。また、高く見えるものもご用心。実際の値段がバレた場合「見栄っ張りな女」扱い&飲み会のネタにされる危険もゼロではありません。

(金丸 標)

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