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もっとお部屋が好きになる♡おしゃれで居心地のいいお部屋に導く家具選び術

  • 2018.5.27
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快適なソファは生活を豊かにしてくれるもの。でも、どんなに使い勝手が良くても見た目が好みでなければストレスになるし、どんなにおしゃれでもライフスタイルや用途に合わなければ邪魔になるだけ。購入してから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないように、ソファ選びのコツを覚えておきましょう。

失敗しないソファの選び方① 自分に合ったサイズや座面を見極める

ソファ選びにおいてまず行ってほしいのは自分のお部屋でのシュミレーション。どこに置いて、どんな使い方をするためのソファーなのかをしっかり考えてください。それが、おしゃれかつ使い勝手のいいソファを見つけるための第一歩。
まずは、自分に合ったソファのサイズや座面は何かを知るためのコツをお伝えします。

コツ1:自分のお部屋で、ソファの大きさや高さをシミュレーションする

部屋の構造にあうソファのサイズをチェックする方法をご紹介します。ソファのサイズによっては圧迫感があったり生活しづらくなったりすることがあるので、それを防ぐためにもぜひ行ってみてください。

1. ソファを置きたい場所に新聞紙や段ボールを広げて大きさを確認
2. その上にスツールなどを置いて、ソファに座った時の目線の高さをシュミレーション

あわせて、歩行や掃除の邪魔にならないか、コンセントやスイッチの位置は問題ないか、搬入できるかなど、細くシミュレーションしておくとよいでしょう。

コツ2:自分の用途に合った、ソファの座面の広さと高さを知る

ソファは、座面の広さ(幅や奥行き)によって座り心地が大きく変化します。一般的に、座面が広いソファはあぐらや寝姿勢も取れるなど自由度が高い反面姿勢が保ちにくく、狭いソファは寝姿勢は取れないなど自由度は低い反面正しい姿勢を保ちやすいといわれています。また、座面が低いソファは安定感がある一方で立ち上がりにくく、座面が高いソファは安定感が少ない一方で立ち上がりやすいという特徴も。用途に合わせて、座面の幅、奥行き、高さ(シートハイ)を選びましょう。

ゆったりと食事や読書を楽しみたいなら、座面が広く高さが高いソファがちょうどよく、とことんくつろぎたいなら、寝転ぶこともできるよう座面が広く高さは低いソファがおすすめです。また、ちょっと腰掛けて身支度を整えるときは、サッと座ってサッと立ちやすい座面が狭く高さが高いソファ、テレビを見たり会話を楽しみたいときはほどよくリラックスできる座面が狭く高さが低いソファがぴったりです。

失敗しないソファの選び方② 構造と素材を確認する

お部屋でのシュミレーションが終わって、大まかなソファの形に目星がついたら、次はソファの構造や素材を確認しましょう。衝撃吸収材や、ソファの背面・フレーム構造なども、座り心地や使い勝手に関わってくるので必見です。

座り心地や耐久性が大きく変化。まず確認したい衝撃吸収材

衝撃吸収材とは、座面のクッションの下にあるバネのこと。見えない部分ではありますが、座り心地や耐久性、価格や重量に大きな差があるため、購入前にじっくりと考慮したほうがよさそうです。主な衝撃吸収材は3つ、順番に特徴を見てみましょう。

●コイルスプリング
全面に並べられた縦巻きスプリングで体重を均等にキャッチ。長時間座っても疲れにくい、耐久性が高い、へたりにくいといった特徴があるため、多くの高級ソファで使用されています。ただし、弾力が強いため横になるのには向いていません。

●S字バネ
S字バネは、波型スプリングを面状に連結させることで、弾力のある柔らかな座り心地を実現します。耐久性、クッション性などのバランスがいいオールマイティタイプです。ただ、端は座り心地が硬い、長期使用で座面中央がへたるという特徴も。

●ウェービングテープ
こちらは、特殊素材のテープを格子状に張ったタイプ。リーズナブルな価格のものが多く、デザインも豊富。金属の衝撃吸収材よりも軽いので模様替えや掃除がしやすいという魅力があります。ただ、耐久性が弱くへたりやすく、やや不安定。

それぞれのメリットとデメリットを比較し、自分にぴったりのものを選んでください。

ソファの背面やフレームの構造、素材も必ずチェック!

ソファを選ぶとき、座面の座り心地を気にする人は多いけど、背もたれや手すりなど細かい部分の確認は適当になりがち。しかし、意外と座り心地や見た目の印象を左右する大切な部分なのでしっかり確認するに越したことはありません。チェックすべき5点を紹介するので、ぜひ確認してください。

●背面(バックレスト)
ソファの背面は、もたれる部分がほとんどないローバックソファや、座る部分の木製フレームのみで背もたれのないベンチソファなど、形状はさまざま。
ソファに座ったときに姿勢を保ちたい人は、肩や頭からしっかりもたれ掛かれるソファがおすすめ。特に、バックレストの内部にウェービングテープやコイルスプリングを使ったものは適度な弾力があり快適に姿勢を保てます。一方、包まれるような座り心地がほしいなら、フェザーや綿を使ったクッションタイプのバックレストが◎。

●クッション
多くのソファで、座面や背面だけでなくボディ全体にクッション材のウレタンフォームが使用されています。そのウレタンフォームの厚さや密度によってふかふか度やへたりやすさが異なるので、購入前に内部まで確認してください。

●肘掛け
購入予定のソファの使い方によって、あった方が便利だったり、なかった方が使いやすかったりする肘掛け。肘掛け付きが良い!と思うなら、高さ、幅、構造(クッション材の有無)を確認しましょう。座り姿勢が多いなら高めの肘掛け、ごろ寝も楽しみたいなら低めでクッション材が入った肘掛け、サイドテーブルの代わりにするなら木製の平らな肘掛けが適しています。

●脚
大きなパーツではないものの、材質や形状によって印象ががらりと変化する、ソファの脚。
脚の色味を他の家具に合わせればインテリアに統一感が生まれます。シーンに応じて高さやイメージを変えたい場合は、脚だけを取り外したり付け替えたりできるものがおすすめ。

●素材(張り地)
ソファの表面を覆う素材は、見た目だけでなく、肌触りや耐久性なども考慮しましょう。主な素材は以下の通り。

天然皮革/冬は冷たく夏は温かい素材。お手入れによって耐久性が増し、使い込むほどに風合いが増す。通気性、防汚性、耐水性も◎。価格が高く、お手入れがやや面倒という特徴も。

合成皮革(合皮)/ビニールレザー、型押し合皮、ソフトレザーなどの素材で、水や汚れに強くお手入れがしやすい。本革よりもリーズナブルでカラーバリエーションやデザインが豊富だが、耐久性、通気性はかなり劣る。

ファブリック(布)/肌触りが良く包み込まれるような感触。比較的安価でバリエーションが豊富、通気性にも優れている。水、汚れ、摩擦に弱く、ダニの温床になりやすいが、カバーリング仕様のものを選べば、取り外してクリーニングもできるので安心。

失敗しないソファの選び方③ シーンにあうものを選ぶ

ここまで、ソファを選ぶ時にどういうポイントを見ればいいのかご紹介しました。続いては、ソファを置くお部屋ごとに、おすすめのソファをお伝えします。

リビングルームには「ゆったりくつろぐソファ」

日常的に使用するソファは、心身ともに快適であるべき。例えば、小さなお子さんがいる場合は、水・汚れ・埃に強い素材を、ペットがいる場合は、抜け毛・爪とぎ・ダニやノミに強い素材を選ぶとストレスが減らせそうです。
デザイン&構造的には、ごろ寝やあぐらなどどんな姿勢でもリラックスできるソファがおすすめ。座面が低くて柔らかいソファを選んでみてはいかがでしょう。

応接ルームや玄関ホールには「もてなすソファ」

人目につきやすい場所にあるソファは、あなたの美的センスや収入、性格までも垣間見ることができる名刺のようなもの。高級品でなくとも、手入れが行き届いたソファやこだわりを感じるソファはよい印象を与えます。
応接室や玄関ホールのソファは長い時間座り続けるものではないので、深い座り心地は避けたほうが◎。おもてなしの空間に置かれるということを考えると、圧迫感があるデザインも避けたほうがよいでしょう。座面が高くてやや硬いソファがおすすめです。

寝室や書斎には「自分を満たすソファ」

寝室や書斎などのプライベート空間には自分を満足させるためのソファを置きましょう。リラックスしたいなら足が伸ばせるソファ、デスクワークやメイキャップを椅子ではなくソファでしたいなら硬めのハイバックソファなど、目的に合わせて好きなものを好きなように置きましょう。ただし、寝室や書斎のソファは使用頻度が下がると服や荷物を置く場所になってしまうことも…。衝動的に購入しないほうがよさそうです。

失敗しないソファの選び方④ インテリアとの相性を考える

ここまで、主にソファがどういう使われ方をするか?という視点から、ソファの選び方をお伝えしましたが、ソファはインテリアの中心的存在という一面もあります。どんなものをどう置くかで印象が大きく変わるため、部屋全体の雰囲気を踏まえてソファを選びましょう。

お部屋をおしゃれに演出するソファの色や素材の選び方

お部屋をおしゃれにまとめるためには、ソファの色を他のアイテムのトーンに合わせるか、差し色やアクセントにするかをあらかじめ決めましょう。後述の「置き方」「組み合わせ方」にも色ついての考察があるのでぜひ参考にしてください。

[色選び&素材選びに迷ったときは]
インテリアや季節感に左右されないナチュラルな色味&素材なら比較的飽きずに使用できます。カバーリング仕様+脚の取り替えができるソファもおすすめです。

置く場所によってお部屋の印象が一変!押さえておきたいソファの置き方

同じソファでも、お部屋のどこに置くかによってお部屋全体の印象が変わります。今回は、お部屋の空間を広く見せるコツと、ソファをお部屋のアクセントにしたい場合のコツをお伝えします。

●部屋を広く見せたいときのソファの置き方のコツ
・背面が大きなハイバックソファは壁に沿って置く
・ロータイプソファで重心を低くする
・大きなものを1つ置くのではなく、1人掛けを複数置く
ソファの圧迫感を抑えて空間に抜けを作る置き方です。一人暮らしの人や部屋に物が溢れている人に特におすすめ。

●部屋のアクセントにしたいときのソファの置き方のコツ
・ソファの下や後ろに抜けをつくって、光と風の通り道をつくる
・クッションやソファカバーで色味を追加する
部屋中の家具が壁に接しているとどこか味気ない雰囲気に。シンプルなソファでも置き方次第で部屋の印象を変えることができるので工夫してみてください。

他にも、ダイニングとリビング、くつろぐ空間と寝室など、複数の役目を持つお部屋なら、空間を区切る位置にソファを置くのもおすすめです。

[置き方に迷ったときは]
風水やSNSのハッシュタグ(#一人暮らし、#livingroomなどなど)を参考にしてみるのもひとつの手。いろんな人のアイデアやアドバイスの中から自分にぴったりなものを見つけてください。

お部屋全体のコーディネートも考えて。インテリアとソファの色の合わせ方

お部屋にソファを置く際は、表面積が大きいもの(クローゼットの扉、カーテン、ラグなど)とのバランスが大切。すでに気に入っているものがあるなら、その色をベースにソファの色を選んでみましょう。そうすると、部屋全体の印象がまとまります。

強い色のラグに合わせるなら…
ラグよりも1、2トーン明るいソファ

派手なカーテンに合わせるなら…
単色のカーテンには同系色のソファ、柄物のカーテンにはベースの色ではなく柄に使われている色と同色のソファ

存在感のある家具に合わせるなら…
モノトーンもしくはナチュラルカラーのソファ

癖の強いソファを組み合わせるとキッチュな印象に。お気に入りのソファが見つかって、それが今のお部屋と色味が合わなそう…という場合は、ソファに合わせてカーテン、クッション、ラグを一新するなど、少しずつ手を加えて方向性を定めていきましょう。
ソファは家の中にある指定席のようなもの。気に入らないからといってすぐに買い直したり捨てたりできるものではありません。(処分するのにも時間と手間とお金がかかります)。『安物買いの銭失い』なんてことにならないように、じっくりと吟味を重ねて長く愛せる一脚を見つけましょう。
writer / 宇井原 クリ子 photo / Shutterstock

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