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金子ノブアキ、現場では「生きたせりふにして全員で演出に肉付けを」【「スモーキング 」インタビューVol.3】

  • 2018.5.24
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出典:https://news.walkerplus.com/article/147953/

テレビ東京ほかで、岩城宏士の同名漫画を原作とした木ドラ25「スモーキング」(毎週木曜夜1:00-1:30ほか)が放送中。

同ドラマは、石橋凌演じる“剥師”の主人公・佐辺と“物足師”の八丁(金子ノブアキ)、“潰師”のゴロ(丸山智己)、“薬罪師”のヒフミン(吉村界人)の4人のアウトローが殺し屋集団「スモーキング」として悪党を裁く。

石橋、金子、丸山、吉村らメインキャストにインタビューを敢行する短期連載企画。第3弾となる今回は、金子が役どころや今後の見どころを熱く語ってくれた。

■ ドラマが広がっても、原作漫画に帰ってもらいたい

――原作漫画や台本を読んだ感想を教えてください。

僕が演じる八丁は関西弁を話すキャラクターなんですけど、僕は関西弁のセンスがないので最初にお話を頂いた時は、お断りをしようと思っていました。

もっと適任者がいるんじゃないかと思ったんですけど、ドラマ化に当たり原作漫画よりも設定をさらに掘り下げ、キャラクターの過去などが明らかになっていくと聞き、僕でもやれるのではないかなと考えました。

それに加えて、この現場は監督をはじめ、主要スタッフが古くから縁のある方が多いので頑張りたいなと。

――八丁はどういう人物だと捉えていますか?

狂言回しのキャラクターで“口八丁”ですね。でも、彼は深い闇を抱えているのかとか、何か悲しい出来事があったのか、と裏側を考えてキャラクターを作ることがこのドラマ版のトピックの一つだと考えます。

また、目標として原作ありきの作品なので、ドラマがいくら広がったとしても、もう一度原作に帰ってもらえるように、ということは失いたくないです。

なので、監督や制作のみなさんとディスカッションをしています。

――原作に描かれていない八丁像は、想像して作り上げているんですよね?

このドラマの現場のスタッフはそういう話に、とことん付き合ってくれる方ばかりで、カメラが回っていない時もずっと「この人はこういう場合どうするだろう?」と話をしています。

脚本段階から現場に行ってマイナーチェンジをすることは結構ありますけど、本当にそれが柔軟でした。

スケジュールがとてもタイトで、同じシチュエーションを全話分撮るという手法だったので、つながりなども綱渡りだったんですけど僕らで作っていける喜びがありました。

全員がキャラクターと常に寄り添っていて、密度が濃いからそう感じることができたと思います。

――その密度の濃さが画面に出ているんですね。

大きなテーマに「ノワール」があります。コンプライアンスなどいろいろなことも含めてすごく勇気のあるプロジェクトだと思うし、今こういう作品は作られていかないといけないと思っています。

大義みたいなものは確実に生まれていて強い現場です。

■ キャラクターのことを考えると居ても立っても居られない

――共演者の方々とはどのように現場で過ごされていたんですか?

気力や体力的には相当ハードでしたけど、楽しかったですよ。石橋凌さんはバンドマンとしても大先輩で、一つ一つの振る舞いから学ぶことは多かったですね。

僕が凌さんくらいの年になった時に、何が見えてるんだろう? とか考えましたし、お芝居でも、表情の一つ一つがすごい方です。

――ディスカッションをする中で、金子さん自身の意見が反映されているシーンはありますか?

せりふの変更に関しては、このノリで他の現場に行ったら怒られるかもしれないと感じるくらい、ガンガン言ってました。「うるさいな」と思われた時もあるかもしれないけど(笑)。キャラクターのことを考えると居ても立っても居られず、このせりふは「言わないんじゃないかな~」とか。

脚本段階ではイメージがつかないですからね。現場で起こっていることが最前線だったりするので、(台本に)書いていることを言ってくださいじゃなくて、“生きたせりふにしよう”って。

結構大事なせりふも、一人称が変わるだけで全然印象が違うんじゃないか、とか細かいところですけど、全員で演出の肉付けをさせてもらえました。

ものを作る喜びというか、僕が現場が好きな理由は、プロセスが好きなんですよね。もちろん結果が出て、褒めてもらえたらそれは最高の報酬だと思いますけど。

作品が残っていってもらうために親心を持って情熱を注ぐことが責任ですよね。

――最終回に向けて今後の見どころを教えてください。

それぞれのキャラクターの過去が原作以上に明らかになっていきます。

壮絶なものが多いので(演じていて)心をすり減らしながらも、俳優として充実した現場を与えて頂いたと感じています。

きっと僕のキャリアを振り返った時に、VTRをダイジェストで流したら出てくるだろうというくらいのいいシーンが撮れました。

(本作は)バイオレンス表現や暴力表現を見せたいわけじゃなく、それは人間の繊細な部分や愚かしい部分への投げかけでしかないので、違った角度からのメッセージを受け取ってほしいです。

「ノワール」というキーワードをもとに素晴らしい原作を表現することができたので、見ていただける視聴者の方はもちろん、原作の岩城先生にも気に入っていただけるといいなと思います。

血も流れますけど、流れていくものは心だったりして、そこは正直に表現できたかなと。変な言い方ですけど、とても優しい作品です。見終わった後に「なんか優しいな」と残ると思います。(ザテレビジョン)