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傷つけられるのを「恋に辛さはつきもの」って自分に言い聞かせないで

  • 2018.5.11
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恋では辛いこととか、悲しいこととかが必ずあります。でもそれには、「正しい痛み」と「正しくない痛み」があるはず。このふたつをごっちゃにして、いえ、ひょっとしたら後者しか味わっていないにもかかわらず、「この胸の痛みも恋にはつきものだ」って自分に言い聞かせるような恋はあまりしてほしくありません。

■「正しい痛み」と「正しくない痛み」

早速みなさんに2種類の痛みを紹介してみたいと思います。紹介といっても、どちらも体験したり、見聞きしたりしたことがあるものだと思いますけど、見ていきましょう。
まずは1種類目。ケンカのときに、彼氏に「バカ」とか「ブス」とか暴言を吐かれてしまって辛い。構ってちゃんな彼氏から「好きな人ができた」とか言ってあまりにもひどい方法で気を引かれてしまって、「さすがにこれは・・・・・・」と限界を感じてしまいそうになる。
次に2種類目。お互いに忙しくて、好きな人と連絡がとれない、会えなくて辛い。彼氏から頼ってもらえなくて、自分が本当に信頼されているかどうか不安。
ほかにもたくさん痛みはあるとは思いますが、とりあえずざっとこんな感じでよさそうです。ではみなさん、この2種類の悩みの違いはどこにあると思いますか?
“悪口を言われてるかどうか”、“精神的なものかどうか”などなどいろんな捉え方があるかもしれませんが、私はこの2つの痛みの一番大きな違いは、”痛みの対象が、自分かふたりか”というところにあるんじゃないかと思います。
1種類目の方を読み返してみると、相手から何かを言われたり、されたりして、それで痛みを感じているのはただただこちら側(自分)だけです。
反対に、2種類目の方を見てみましょう。連絡などがあまりたくさんできなくて辛いのは自分だけじゃなくて恋人もそうでしょう。もちろん、彼氏は「これくらいでちょうどいいや」と感じているパターンもあるかもしれませんが、そんなときでもやっぱり彼は、「どうやったら今くらいのペースで彼女に『これで十分だ!』って思ってもらえるだろうなぁ」と悩んでいるはずです。
また、彼氏から頼りにされていない気がしてあなたが辛いときには、きっと彼も「本当は彼女のことを頼りたいけど、弱音を吐いたりしてかっこ悪いとこ見せるのは嫌だな。どうしよ」みたく悩みを感じているはずです。
つまり、連絡やデートがあまりできなかったり、信頼を感じることができなかったりといった問題のせいで、痛みを感じたり傷ついてしまっているのは、“あなた一人”ではなくて、“彼とあなたのふたり”。
原因はどうあれ、やっぱり恋愛の辛さは心がキューっと締め付けられるような痛みがあるというのはみんな同じですが、そこで、痛みを感じているのが自分だけか、それとも相手と一緒に痛みを分かち合っているかという違いはとても大きなものです。

■心の傷と、ふたりの試練は全然違う

痛みをふたりで分かち合っている。これはとても大切なことです。
一方で、自分ひとりだけが感じる痛みというのは、ただその瞬間辛いだけじゃなくて、ずっと心の傷として残ります。いじめられたり、人から意図的に嫌なことをされたことが一生忘れられないのと同じように。しかも、それが大好きな人と一緒にいる関係性の中で与えられてしまったものならなおさらです。
痛みを感じているのは自分だけだから、彼と共有して、それを一緒に乗り越えることもできない。仮にそれをしようとしても、相手は痛みなんて最初から感じていないのですから、「心が痛かったんだよ」と一生懸命に伝えても、「ごめんね。今度はもうしないから」と的外れな慰めしか返って来ないかもしれません。
逆に、ふたりで分かち合うことができる痛みなら、たしかに痛いは痛いでしょうけど、それはいい意味でふたりにとっての試練であるはずです。
理解し合えない、頼ってもらえない、会いたいのに会えない。
ふたりで一緒に感じる痛みというのは、それをふたりで乗り越えることさえできれば、一歩先の幸せに手が届くサインであるはずです。ふたりで越えるべきハードルなんです。
こんなふうに、同じ「恋の痛み」でも、その内容次第で、恋を幸せにしてくれるものもあれば、その逆もあるわけです。
恋に痛みはつきもの。
たしかにそうですし、それがあるから幸せな瞬間がより幸せに感じられるわけですが、感じるべき痛みを間違わないでほしいです。一緒に痛みを背負ってくれる人、あなただけに痛みを押し付けない人を選んでくださいね。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)

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