“話し放題”は高い!? スマホの通話料金を賢く節約する方法

“話し放題”は高い!? スマホの通話料金を賢く節約する方法

この春から夏にかけて大きく変わったケータイ＆スマホの料金プラン。ドコモ、AU、ソフトバンクの携帯大手３社がそろって電話のかけ放題プランを打ち出しましたが、使い方によっては、むしろ割高になってしまうことも。そこで活用したいのが「LINE電話」や「楽天でんわ」などの通話料を抑える通話サービス。その特徴と使い方をご紹介します。

●LINEを使っていない相手にも格安でかけられる「LINE電話」

「LINEで無料通話できることくらい知ってるよ」という方は多いと思いますが、それはLINEユーザー同士だけの話。「LINE電話」は、LINEを使っていない相手や固定電話にも、電話番号さえわかれば格安で電話をかけられるサービスです。

使い方は簡単。すでにLINEアプリを使っているなら、画面上部の「その他」から「LINE電話」のアイコンをタップ。すると電話番号を打ち込むキーパッドが現れるので、相手の電話番号を押して「発信」を押せば電話をかけられます。

電話帳機能とも連動しているので、LINE電話画面上部の「連絡先」をタップして、電話帳に登録されている相手を選んでかけることもできます。

料金プランは２種類あり、たまに使う程度なら基本の「コールクレジット」がオススメ。日本の固定電話へは３円／１分、携帯電話にかけても14円／１分からと、かなりお得。国際電話の場合でも、アメリカなら固定・携帯問わず２円／１分、韓国には固定２円／１分、携帯３円／１分と驚異の安さです。

さらに安い「30日プラン」は、購入日から30日以内しか使えませんが、その分、さらに料金が安くなります。国内の固定電話と携帯電話あてなら、合計60分で390円、120分なら720円です。大手携帯３社の平均的な通話料金は、約20円／30秒。60分換算で2520円なので、４分の１以下に抑えられる計算です。

いずれのプランも、電子マネーのように、事前に使う分だけチャージする方式。LINEアプリで「その他」＞「LINE電話」＞「設定」＞「コールクレジットを購入」とタップすると購入画面が現れます。

このように、安さが魅力のLINE電話ですが、難点もあります。それは、電話回線ではなく、パケット通信を使って通話すること。LINEユーザー同士の無料通話と同じように、インターネット通信の状況によっては途中で通話が切れてしまったり、音が聞こえにくいことがあります。また、電話の相手がドコモの場合は番号通知ができず、「通知不可能」または「非通知」と相手にに表示されてしまうことです。

とはいえ、通話料はとってもお得なので、そういったデメリットがあるということを理解したうえでうまく使えば、通信費を大幅に節約できます。

●仕事でも使える通話品質が魅力の「楽天でんわ」

「仕事で使うから途中で電話が切れたりするのはNG」という人には、「楽天でんわ」がオススメ。「LINE電話」ほど安くはありませんが、パケット通信ではなく、電話回線を使用するので、通話品質は通常の電話と変わりません。

料金は10円／30秒と、携帯大手３社の一般的な料金（20円／30秒）のほぼ半額。大手の料金プランでも980円／月の定額を払えば10円／30秒の通話料になるプランがありますが、「楽天でんわ」は使った分だけ支払えばOK。月額料金などはかかりません。

まずは「楽天でんわ」のアプリをインストールしましょう。電話帳と連携しているので、アプリを起動したら、一覧から相手を選ぶだけですぐに電話をかけることができます（※初回登録時に、電話番号のほか氏名・住所・メールアドレス・クレジットカード番号などの登録が必要）。このアプリから電話をかけると、自動的に相手の電話番号の前に「0037-68-」という番号を付けて発信し、料金を安くしてくれます。

ただし、注意点が１つ。それは、携帯会社の料金プランですでに無料通話の対象となっている相手に「楽天でんわ」を使って発信すると、逆に料金が発生してしまうということ。例えば、「家族割」や「指定番号通話定額」などの通話料無料サービスや、同じ携帯会社を使用している場合などです。

そういう相手は、事前に「楽天でんわ」アプリで「無料通話リスト」に登録しておきましょう。

アプリの「設定」＞「無料通話リスト」＞「新規追加」で設定しておくことで、もともと無料通話の対象になっている相手には、そのまま無料で電話をかけられます。時間帯によって「楽天でんわ」経由にするかしないかの設定もできるので、深夜１時～夜21時のauやソフトバンク同士は無料というプランを使っている人はぜひ活用してください。

ちょっとした通話の積み重ねが、結構な金額になってしまう電話代。通話アプリを上手に使って、賢く節約しちゃいましょう！

※LINEの料金はすべて税込み。楽天でんわ、携帯大手３社の料金はすべて税別。

※各サービスの内容・料金などは2014年7月現在。

＜文：関谷知生＞