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一生OL? それとも…? 女子の憧れ「美容系サロン」の始め方

  • 2015.1.30
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一生OL? それとも…? 女子の憧れ「美容系サロン」の始め方

カフェやサロン、雑貨屋など、自分のお店を持つことに憧れたことはありませんか? でも、OLにとってお店経営は未知の世界。いきなり足を踏み出すのは難しいですよね。そこで今回は、リラクゼーションやエステ、ネイルサロンなど、働く女子にとって身近な存在であり、しかも比較的、元手をかけずに開業できるという美容系サロンを調査してみました。

●開業費は安くても、技術習得には費用と年数が必要

美容系サロンは、飲食業や雑貨店などに比べれば元手がかなり安く済むため、独立開業しやすい業種だと言われています。マンションの一室を借り、リラクゼーションサロンならベッドやオイル、タオル類など、ネイルサロンなら机、椅子、ライト、ジェル一式などをそろえれば、数十万円程度から開業することができます。自宅の一室を使うのなら、さらに安く抑えることもできるでしょう。

しかし、やはり技術職ですから、確かな技術がなければ話になりません。エステティシャンもネイリストは、特に資格がなくても就ける職業ですが、勉強するにはそれなりの費用がかかります。スクールはレベルも費用も様々ですが、たとえばネイリストでプロを目指すなら通信教育で20万円前後から、大きなスクールでしっかり学べば100万円は見ておく必要があります。卒業後は、実務経験を積んだり、検定試験にパスしたりといった修行も必要です。

さらに、就職では厳しい現実が待っています。多くのサロンは経験者を求めており、就職は簡単ではありません。うまく就職できても初任給は16万円程度、時給で働く場合は900円前後がスタートライン。何年か勤め、大きな店舗で後輩を指導する立場になるなど、役職についても月給は20万円くらいです。

ここから独立開業を目指すには、店舗で勤務している間に技術を磨き、自分のファンになってくれるお客様を確保しておくのが王道です。

●まずは「施術者」「オーナー」「店長」の1人3役からスタート!

いざ開業するときには、最低限、以下のことに気をつけて戦略を練りましょう。

・適切な価格設定をする

現在、美容系サロンは激増しており、価格競争も激しくなっています。その地域の市場調査をするのはもちろん、「価格」「質」「お客様の満足度」のバランスが良く、自分にも無理がないように調整しましょう。

ネイルサロンは定額制を取り入れているところが多く、両手で4000~5000円からということが多いようです。リラクゼーションサロンでは、2時間のコースで1万5000~2万円ほどが相場。客単価でいえばリラクゼーションサロンのほうが儲けは出ますが、体力勝負の仕事でもあります。

・技術を磨き続ける

広告費を抑えるためには、クチコミやリピーターのお客様が大切。技術の高い人とそうでない人とでは、お客様の疲れの取れ方、ネイルの仕上がりの美しさなどに、雲泥の差が出ます。常に技術力の向上を目指しましょう。

・顧客満足度をアップさせる

リラクゼーションサロンなら、待ち時間にお茶を出したり、好きな香りのオイルを選んでもらったりしましょう。ネイルなら、デザインの提案力が大事。「こんなデザインで」と、しっかり決めて来るお客様は少数派ですから、最新のデザインを勉強するのはもちろん、パーツや色を豊富にそろえ、サンプルの用意もしっかりと。

・お店のカラーを決める

数あるサロンの中から選んでもらうためには、特色を作ることも大事。「とにかく安くて早い」「やや値段は高いが、ゆっくりくつろげる」など、あなたに合っていて、ニーズのあるものを考えてみてください。

お店が軌道に乗り、お客様が増えて人を雇うとなれば、管理能力やスタッフの教育スキルも求められます。オーナーになってスタッフ管理のみに徹することも可能ですが、やはり、お店づくりのためにも人権費削減のためにも、自分も施術者としてお客様と近いところにいるほうが良いでしょう。

実際にサロン経営をしている人に話を聞いてみると、「大変なことも多いけれど、大好きなものに囲まれて、リピーターのお客様が綺麗になっていくのを見るのは本当にうれしい」とのこと。将来の選択肢の1つとしてサロン経営を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

<取材・文:島田彩子>

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