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【男研究】男性が言う「体の相性がいい」は本音?

  • 2018.4.6
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セックスと食事って似ているので、不味かったものを「美味しかったね」と言う人がいないように、そしてもしそういう人がいるとすれば、それは相手の立場を思いやってそう言っているわけであって、それ以上の裏はないもの。
なので、「君との体の相性はよかった」と彼があなたに言ったのなら、それは本当に相性がよかったのかもしれないし(この場合の「相性がいい」は「昨今稀に見る気持ちよさだった」くらいのニュアンス)、あなたの気持ちをおもんぱかって「相性がよかったと言っておこう」と思ったのかもしれないわけで、ではあなたのケースはこのうちのどちらなのかというのは、あなたのことを知らないわたしには判断しかねます、ということになります。

精神的なことが大きいケースもあります

もう少し具体的にいうなら、男性って、エロ気持ちいいことを心底いっしょに楽しめたときに、その相手に対して「相性がよかった」と言うこともあります。
ほら、よく「ミミズ100匹(だか1000匹だか、どっちもでいいけど)」とか、「締め付けられ具合がいい」とか「濡れ濡れだった」とか「潮を吹いてくれた」とか「何回もイってくれた」とか、そういうことが理由で「体の相性がよかった」と言う人もいますが、もう少し精神的なところを見て、「体の相性がよかった」と言う男性もいます。

もう少し精神的なことって文章にするとこんな感じ(長文なので覚悟して味わってみて!)

――高校の同窓会で再会した男女が、お酒が入って気持ちが大きくなって「高校のとき、わたし、あなたのことが好きだったんだよ」と言い、それに対して彼が「おれも君のことが好きだった」と言い、「わたし、卒業式の日、あなたの帰りを待ち伏せしてたんだよ」と言い、彼もおれも君のことを待ち伏せしてたと言い、彼女がわたしは校舎の裏で待ち伏せしていたと言い、彼は校舎の表で待ち伏せしていたと言い、ふたりで「え~」となって、なんとなく「今でも好き。すぐに抱きたい・抱かれたい」みたいになって、同窓会が終わったらふたりでラブホに直行ね、みたいに目配せをしあって、同窓会が終わったら実際にラブホに行って、つけるものもつけず(「今日は安全日だから」とかなんとか言って)、おおいに汗をかいて、休憩時間いっぱい(5回戦くらい)までハッスルしました、というようなニュアンスのセックスができた相手とのセックスを、男性は「体の相性がよかった」と言うこともあります。

ようするに名器という言葉に代表される物理的なフィッティング感というより、心置きなくエロ気持ちいいことを一緒に楽しめたという満足感というか、充足感というか、不足していたものが予期せず埋まった感覚というか、つまり精神的なことを言っているわけです。

墓の下にしか眠らない彼のホンネ

なので、あなたに「体の相性がよかった」と言ってきた男性のホンネって、「もう少し締まりがいいアソコのほうがおれ好みだけど、でも君とエッチしてたら、高校のときに仲が良かったあの女子と100%純粋なエロ心を爆発させあっているかのような気持ちになれてよかった」というものだったりするわけです。例外もあると思うけど。

彼が言う「体の相性がいい」が、ホンネかどうかを知りたいと思っている女子って、女子自身は相性がイマイチに思えたけど「彼が相性がいいと言うものだから…それってどこまでホント?」という気持ちを抱いているということ?
もしそうであるなら、彼にとってあなたのは名器であったのか、そこまで名器とは感じなかったけれど精神的にすごく満足したか、いずれかが彼のホンネだと思っておくといいです。
そう思っていても、ヤッタ日から彼と連絡が途絶えたのであれば、それはあなたを気づかって「体の相性がよかった」と言っていたということです。あるいは連絡を途絶えさせたほうがいい別の理由があったということです(仕事の付き合いがあるふたりだから、セックスは1回のみにするしかないと彼が考えたとか)。

「相性悪いからこれっきりね」と、常識(良識)ある男は口が裂けても言わないから。そういう思いは墓にもっていって、その思いと一緒に彼は墓の下に眠るのみです。墓の中で、イマイチだった思いをどう使っているのか(あるいは使っていないのか・あるいはもう忘れてしまっているのか)までは知らんけど。(ひとみしょう/文筆家)

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