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ロス ポブラノスのラベンダーが伝える、真のリュクスとは?

  • 2018.4.6
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ニューメキシコ州サンタフェ郊外。ネイティブアメリカンの伝統が息づく自然豊かな地に、ホテル、農業、レストランを営む「ロス ポブラノス」がひっそりと佇んでいます。美しい景色、ジョン・ゴウ・ミーンによって1930年代に建てられた建築、敷地内で育てられる有機野菜、その野菜を使ってファーム・トゥ・テーブルで供されるシェフの料理……。真のリュクスを求め、世界中からここを訪れるファンが絶えません。

そんなロス ポブラノスへの滞在気分を日本にいながら味わわせてくれるのが、農園で育てたラベンダーを贅沢に使ったボディケアプロダクト。うっとりするような奥深い香り、植物のパワーを生かした処方で、使うたびにサンタフェへと思いを馳せてしまう心地よさ。製品が生まれる背景について、来日したロス ポブラノスのオーナー、マシュー・レンビに話を聞きました。

「世界のベストホテル100」にも選ばれたロス ポブラノス。10万㎡もの広大な敷地を所有し、土地に根付く文化と、建築物やアートの両方を大切にしている。

マシュー・レンビ/Mattew Rembe
両親が購入したロス ポブラノスにて育ち、NYのマリー=アン・マーティン ファインアートで20世紀ラテンアメリカの専門家として美術に携る。またシラキュース大学でスペイン語の学位を取り、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。現在は家業を引き継ぎ、ロス ポブラノスの経営の総指揮をとる。

―ラベンダーを使ったプロダクトを作り始めた背景は?

「ロス ポブラノスがある土地は、一年中雨が少なく乾燥していて、夏は強い日差しにさらされ、冬は凍てつくような寒さという、厳しい気候条件にあります。そんな中でも、ネイティブアメリカンから受け継いだ土地を大切にし、サスティナブルに栽培していける植物がラベンダーでした。ラベンダーオイルは、もとは私の両親が編み出したレシピを生かして、100%オーガニックの製品づくりをしています」

ホテルのアメニティとして作られていたアイテムが評判となり製品化。顔や全身に使えるバームには、シアバター、ホホバオイル、アボカドオイル、ミツロウ、ラベンダーオイルが配合され、保湿に最適。バーム 80g ¥5,076

ラベンダー畑に生える雑草は、飼育しているアルパカが食べてくれるため、農薬を使わない栽培が実現できるそう。

―自然栽培で安定した製品を作り出すことは難易度が高いことだと思いますが、品質をキープする秘訣はどこにあるのですか?

「変化に対してオープンであることです。オーガニックというのは完璧ではないもの。農夫たちはそれを祝福して受け入れ、とても上手に調合し、質の高いものを作っていきます。ひとつひとつの植物の個性を生かしながら、バランスを取り、全体としての完成形を目指す。日本の生け花にも通じるものがあるかもしれませんね」

―農夫はベテランの方が多いのですか?

「40年間勤めてくれている人もいますが、オーガニックに興味があり、ロス ポブラノスで学んだノウハウを別の土地で実践するという若い人も目立ちます。彼らを育てることも、私たちの任務のひとつなんです」

―そうやって、ロス ポブラノスの文化がどんどん広がって循環していくのは素晴らしいことですね。マシューさんがこの先、チャレンジしたいことは?

「ハーブについてもっと知識を深めて、ヒーリングのために使っていきたいと思っています。まさに実験中なのですが、ローズやミント、ローズマリー、マツの実、レモングラスといったものを蒸留し、どんなものが作れるかを試しています。いまはヤロウから抽出される『アズレン』という、とても美しいブルーのオイルに凝っているんですよ」

農園で収穫したラベンダーをスチーマーで蒸留し、オイルを抽出する。

Los Poblanos
4803 Rio Grande Blvd NW, Los Ranchos De Albuquerque, NM 87107
www.lospoblanos.com

●問い合わせ先:
エントロピーデザイン
tel:03-6380-6267
http://lospoblanos-japan.com/

 

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