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大草直子さん直伝“たった3分”で決まる「時短コーデ」の3ステップ

  • 2018.3.29
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「独身の頃はあんなにおしゃれを楽しんでいたのに、年々ファッションに自信がもてなくなってきた」。そう嘆いているママも少なくないのでは?

子育て真っ最中のママは、自分のことは後回しにしがち。まして仕事もこなしていたら、ゆっくり買い物する時間なんて、なかなか作れないのが現実ですね。こんな状況が続くと、ファッションの負のスパイラルは止まりません。毎朝コーディネートがなかなか決まらず、鏡の前で「あーでもない」「こーでもない」と、洋服と格闘するハメになるのです。

そんな悩めるファッション難民さんたちに朗報です! 人気スタイリスト・大草直子さんが「毎朝3分で服を選べる人になる」(光文社)を発売。本のタイトルどおり、ずばり、忙しい朝に服を選ぶストレスを軽減させてくれる一冊なのです。

しかも、おしゃれを楽しむヒントもたくさん載っているので、自分のスタイルを見失っていた子育てママ・働くママたちにこそ読んでほしいスタイルブック。さっそくそのアイデアをちょっとだけご紹介しましょう。

大草直子さん プロフィール


1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』の編集に携わる。スタイリストとして独立後、ファッション誌、新聞、カタログ等で活躍。理論的なコーディネートとシンプルなセレクトに定評があり、一躍人気スタイリストに。2015年からはウェブマガジン『mi-mollet(ミモレ)』の編集長を務める。三児の母。『おしゃれの手抜き』(講談社)など、著書多数。

■毎朝たった3分で「おしゃれコーデ」が決まる3つのステップ

ステップ1:服の居場所であるクローゼットを整える

クローゼットは自分がどんな女性になりたいかを代弁してくれる場所。つまり、この空間が乱れていたら、今の自分(ファッション)も安定していない証拠です。

そこで、まずはクローゼットの中を美しくすっきりさせましょう。ハンガーを同じものに統一し、体型に合わない服や2シーズン続けて着なかった服などは手放しファッションの断捨離を。服と服の間に心地よい空間ができたらOKです。

こうしてクローゼットが整えば、自分自身の心も整い、自然ときちんとした第一印象に変わっていくのだとか。

大草さん宅の美しいクローゼット。洋服から小物まですべてがコンパクトに集約されているので、その場で全身のコーディネートが決まる

ステップ2:色よりも素材でバリエーションが時短の極意

ステップ1を実践したら、次は手持ちのワードローブを見直しましょう。グレー、黒、キャメル、ネイビー…土台となるベーシックカラーが複数あると、コーディネートもちぐはぐになりがち。そこで今の自分にベストなベーシックカラーを1~2色に絞ります。

シルクジャージのワンピースは、大草さんのベストアイテムの一つ

続いて、素材違いでバリエーションをもたせます。アイテムや色は“広く浅く”よりも“狭く深く”奥行きを意識しましょう。イメージとしては、目をつぶってクローゼットにあるトップスとボトムスを手に取っても、しっくりコーディネートができることが条件。

アイテムを厳選することであなただけの「時短クローゼット」になるのです。

年を重ねるごとに似合うジーンズのタイプも変わる。頻繁にリニューアルを

ステップ3:年月に負けない“服を着る自分”も整える

クローゼットとワードローブを整えればおしまい、ではありません。女性は年齢やライフスタイルによって日々変化していきます。去年まで似合っていた服が今年は「なんとなくしっくりこない」なんて思うことも年々増えてくるでしょう。

そんな変わりゆく自分に動揺せず、体型の変化や流行のメイク、ポジティブな心持ちを常に意識することが、何歳になってもファッションを楽しむためのコツ。

今の自分を受け止め、客観視し、なりたい自分をイメージして変化し続けることが大切です。


■大草さん「みなさんも焦らずのんびり、おしゃれを楽しんで!」

最後に、同書の内容を踏まえて、著者である大草直子さんにファッションに対して今思うこと、これからチャレンジしてみたいことを伺ってみました。

――子育て世代のママのファッション感をどう思いますか?

大草直子さん(以下、大草さん):以前は「年齢軸」で流行が存在していましたが、今は完全に「テイスト軸」になっていると思います。たとえ20代向けのブランドであったとしても、テイストが合えば30代でも40代でも楽しめる。その逆もありますね。そういった自由な空気感を感じます。

――ママたちが気軽に取り入れられる、今春らしいファッションは?

大草さん:昨年に引き続き、キレイ色の流行は続いています。私自身、トレンドにすぐ飛びつけない(笑)「慎重な性格」なので、グリーンやピンクなど、今シーズンのキーカラーを「やっと楽しめるかな」と思っています。

トップスで取り入れるとしたら、私の場合、「肌色はどうする?」「口紅の色は?」と迷い始めてしまうので(笑)、メイクに左右されない顔から遠いボトムス、もしくは小物で取り入れて…がおすすめです!

40歳を過ぎたら必ず赤かピンクベージュの口紅を塗る。これ一本で全身のバランスが整う

――大草さんにとっておしゃれとは? ママ世代もアレンジできる楽み方を教えてください!

大草さん:本でも書いていますが、おしゃれは、毎日コツコツ続ければ必ずうまくなります。人生も同じ。毎日さまざまな景色を見て、心を動かし、重ねれば重ねるほど成熟し、面白みを増すと思っています。

私自身は、焦らずのんびり、おしゃれも人生もピークを後に持ってくるように、と考えています。100歳まで生きるとしたら(笑)、80歳くらいで「よし!」と自分で満足がいくおしゃれができたら良いなあ、と思います。

“毎朝3分でコーディネートが決まる”大草さん流のファッション極意、いかがでしたか? 本書にはこのほか、大草さんのお気に入りアイテムやメイク術など、今すぐ真似したくなる“美”の情報もぎっしり詰まっています。

4月から園デビューするママは必見! もう一度、おしゃれを思い切り楽しんでみませんか?

参考図書:「毎朝3分で服を選べる人になる」(光文社)

著 大草直子


定期的に見直し、ベストなものだけ揃える。年を重ねるほどに、「服を着る自分」を整える。人気スタイリストが10年悩んでたどり着いた「時短クローゼット」の作り方。

Part1 クローゼットがノールールだと、「おしゃれ」も無秩序に
Part2 「3分で終わる」良いワードローブのつくり方
Part3 サイズに一喜一憂せず、「服を着る私」を整える
Part4 「おしゃれをする」ということ、「服を着る」ということ

写真/最上裕美子
取材・文/長谷部美佐


(ライターチーム123)

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