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メイクの歴史に学ぼう!肌に合ったメイクの重要さ

  • 2018.3.20
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メイクの歴史から、肌に合ったメイクの重要さを学びましょう。メイクアップアイテムの中には、本来は肌によくない成分を使用し、それでも一時的にきれいに見せることを優先しているものもあります。ですが、こういったものを使用して、一時的にきれいに見せても、それは本当に一時しのぎにすぎません。

肌や体を傷つける方法で一時的にきれいに見せても、後々の健康を害したり、肌荒れを引き起こしたり、本質的なキレイからは遠ざかっていく傾向にあるのです。そうならないためにも、きちんと歴史から学んで、肌によいメイクアイテムを選ぶ重要性を知っていきましょう。

メイクの歴史は古い

メイクの歴史は非常に古いです。顔に泥を塗る儀式的意味合いの強いメイクであれば、かなり古くから行われています。さらに顔を白くする、現代のメイクに近いおしろいは、奈良時代にすでに日本にはいってきていて、顔色をよく見せるためなどに使われていました。

このようにメイクの歴史は非常に古く、そしてメイクは女性のものだけではなかったのです。今でも舞台などでは男性もメイクをしていますよね。歌舞伎のメイクは顔中にびっちりと隙間なくするもので、落とすのも大変だそうです。メイクの役割は女性をきれいに見せるだけのものではなく、舞台などの芸術作品に一役買うという側面もあるのです。

奈良時代のおしろいは“水銀”でできていた

奈良時代のおしろいは、その原材料の多くが水銀から出来ていました。多くの人がイメージする丸くて銀色のコロコロと転がる水銀は、ほかの物質と化合するとサラサラのおしろいになったのです。ですが、水銀である以上、当然毒素を持っています。毎日顔にべったりと塗っていては、いずれ水銀中毒になることは間違いありません。

水銀のおしろいは高価なものでしたので、当然使用できるのは上流階級の人に限られていました。または役者のような舞台で演技をする人が使用していたようです。いずれにしても、使用する人の健康を害していたことはほぼ間違いなく、文献の中には、水銀中毒による症状と思われる病状の記述も、多数残されています。

江戸時代に歌舞伎役者が水銀中毒で倒れることも

江戸時代になっても、水銀を使用したおしろいはまだ使われ続けていました。ほかの材料があっても、水銀おしろいほどはのりやつきが良くなく、見た目の良さという点で使用され続けてきたのです。そして、その影響を濃く受けたのが、顔に大量のおしろいをつける歌舞伎役者でした。

江戸時代の文献には、歌舞伎役者が水銀中毒で倒れる記述が散見され、また、母親のおしろいが原因で水銀中毒になった赤ちゃんの記述も残されています。このように、メイクは単にその時だけの美しさを求めると、同時に危険も増してしまうということがわかるかと思います。

現代のメイクは自然な原料を使う傾向にある

現代のメイク用品は一気に自然派へ、安全な原材料の使用へと向かう傾向にあります。使用する材料の基準も厳しくなり、体に悪影響を与えるものは多くが除外される傾向にあります。

以前は、色素などは危険性のあるものも多く使用されていましたが、現在はそのほとんどが排斥され、消費者も安全性の高いものを好む傾向が増しています。

一時期は、女子高生が顔にペンで落書きをするように化粧をしていた時代もあり、そういったことを考えると、この傾向はかなり好ましい方へと向かっていると言えるでしょう。メイク用品を選ぶ際には、原材料にも目を向け、特に目の周りや唇のような、粘膜や直接体内に入り込みやすい部分には、安全性の高いものを使用するようにしましょう。

オーガニックブームでメイクアイテムは食べてもOKなレベルに

オーガニックブームのおかげで、まずはスキンケアアイテムが、一気に食べてもよいレベルまで安全性が増しました。実際に食べられる材料だけで作っているメーカーもありますし、こういったものを使用すると、子育て中であっても安心でしょう。子供になめられるときに不安感がなくなります。

また、オーガニックアイテムはメイクにも進出してきて、最近は発色がよく、レベルの高いメイクアイテムが増えています。メイクを綺麗だけでなく、安心や安全の視点から考えることも非常に重要。そして、それが出来る時代に来ているということですね。

見た目だけでなく、肌に優しいメイクアイテムを選んで健康を守ろう

メイクアイテムは見た目だけでなく、肌や体に優しいものを選びましょう。顔を綺麗に見せることも重要ですが、まずは自分の健康維持!そこから始めることもとっても大事なのです。

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