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内から冷えと戦うには?

  • 2018.3.11
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毎日の生活習慣の積み重ねが引き起こした冷え症をいきなり治すのは無理。でも、今の生活を見直し、気をつけることで確実に冷えを撃退することができる!

1 食生活を見直す

朝食は必須! ただし、体を冷やす陰性食品は控えめに

口に入れたものから体が作られているからこそ、普段何げなく食べているもので冷え症を助長してしまうことがある。
「冷えを撃退するには、活動エネルギーを産生する朝食が必須です。とはいえ一時期ブームになったスムージーの材料である生野菜やフルーツは“陰性食品”のため胃腸を冷やします。もし摂るのであれば、体を温める“陽性食品”を加えたり、火を通したりするなど、胃腸を冷えたままにしないことが大切です」(小林先生)
東洋医学には、体を温める“陽性食品”と体を冷やす“陰性食品”という考え方がある。基本的に、暑い土地原産で夏が旬なもの、色が薄く水分が多い食べ物が陰性食品。反対に、寒い土地原産で冬が旬、色が濃く水分が少ないものが陽性食品だ。
「普段何げなく習慣にしていることで体を冷やしていることも。たとえば、腸内環境を整えるために摂るヨーグルトは、陰性食品である乳製品なので体を冷やします。これを起き抜けで体温が低い朝に食べるのはやはりおすすめしません。同様に、カフェラテなどはコーヒー&牛乳&砂糖の陰性食品トリオ。これらが朝食の日課になっているようならすぐに見直しを」(山口先生)
そんな山口先生のおすすめは生姜。
「血行促進効果のある生姜は、すりおろしていただくのがベスト。もしすりおろしが面倒くさいようならば、市販のチューブ生姜でも大丈夫。最近は、生姜を粉状にしたジンジャーパウダーもあるので、これを携帯し、出先で紅茶に振りかけるなどして体を温めるのもいいですよ」(山口先生)

覚醒作用のあるコーヒーは陰性食品。たとえ、ホットでも体を冷やすので飲みすぎに注意。

体を温める陽性食品

根菜類、紅茶、ほうじ茶、黒砂糖、卵、リンゴ、肉や魚の赤身etc.

体を冷やす陰性食品

乳製品、豆腐、白砂糖、コーヒー、緑茶、夏野菜、ワインetc.

2 質のよい睡眠が大切

眠る直前までのスマホ使用により睡眠の質が悪化

睡眠負債なるワードが2017年の流行語大賞にノミネートされるなど、睡眠の質をよくすることは、いまや何においても最重要ポイントだ。とはいえ、睡眠不足で体のリズムが乱れて冷えてしまうのか、体が冷えているから睡眠の質が低下して睡眠不足を招いてしまうのか、判断が難しいところだ。
「近年の睡眠の質を低下させている大きな原因に挙げられるのがスマホ。スマホを見るときの姿勢は、横から見ると首が前傾し、骨盤が後傾して“C”の形に。すると頭部の重さで首が圧迫されるため交感神経が乱れ、眠るときにうまく副交感神経が優位にならず、寝つきにくい状態に」(山口先生)
また近年は、ブルーライトにより常に交感神経が優位=血管が収縮し、なかなか眠りにつけなくなっているという報告もある。睡眠の質を高めるには、寝る1時間前にはスマホを見るのはやめ、首の後ろや目を温めてリラックスし、副交感神経にスイッチできるよう気をつけることが大切だ。

スマホを見るときの姿勢、さらにブルーライトの影響で眠りの質が低下。見ない決断も!

3 ストレスは冷えの敵

「ストレス→自律神経の乱れ→内臓機能の低下」をストップ

時間に追われる毎日に、仕事のプレッシャーや人間関係のわずらわしさ。実はこれらストレスも体を冷やし、さまざまな不調の原因になるという。
「ストレス社会の現代では、ストレスを受けると自律神経が乱れ、交感神経が優位に働きがち。その結果、血管が収縮して血行が悪くなり、冷えに。また、自律神経が乱れると、オン・オフのスイッチの切り替えがうまくいかなくなり、足が冷えて頭がのぼせる症状が起きます。自分なりのリラックス法を見つけ、ストレスはこまめに発散するようにしましょう」(小林先生)
適度なストレスはモチベーションを高めるために必要。ところが、「人間は成長していく過程で自分なりのストレス対処法を身につけていくものですが、現代人はストレスへの対応能力が低下しているように感じます。そのため、ストレスで自律神経が乱れて内臓機能が低下。さらに鬱を引き起こすことも。そうならないためにも温める生活を実践して」(山口先生)

すべての不調の元凶だけど、適度なストレスは活動力の源。ストレス対応力を高めよう。

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