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なんだか顔色が冴えない「黄ぐすみ」の原因糖化と防ぐ方法

  • 2018.3.9
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お肌の”黄ぐすみ”は加齢とともにおこると言われています。その原因として”糖化”が知られています。黄ぐすみを起こすキーワードは、「タンパク質の変性」です。今回は”糖化”についてお伝えします。
 

■糖化の仕組み

皮膚は、約27%のタンパク質でできており、表皮に角層細胞の主成分であるケラチンが、真皮にはコラーゲンやエラスチンといったタンパク質があります。

そのタンパク質に糖が結合、つまり「くっついてしまう」ことで、タンパク質が変性して皮膚の老化(黄ぐすみ、しわ、たるみなど)が起こるのです。
糖とタンパク質が体温の熱で結合すると糖化が起こります。

この状態を解かりやすく、食パンを例にお話ししましょう。

食パンをトースターで焼くと褐色になります。これは加熱により食パンの材料である小麦粉や砂糖、卵、牛乳に含まれる糖とタンパク質が結合され褐色に色付きます。これと同じことが、あなたのお肌の内部でも起こっているのです。
 

■糖化すると皮膚はどうなる?

”表皮”(角層)への影響
・お肌のキメが乱れる。

・角層が乱れやすくなることで、お肌の炎症を引き起こしやすくなる。

”真皮”への影響
・お肌の黄色化につながる。

・お肌の弾力性が低下し、しわやたるみの原因になる。
 

■予防・解決策はあるの?

1.食生活の改善

皮膚のタンパク質の糖化度合いは血糖値に関係があると言われています。血糖値の急激な上昇を抑制することが有効な予防策となるのです。
・甘いものを控える。

・炭水化物(糖質)の摂りすぎに注意する。

(炭水化物を多く含む食品には、ごはん・うどん・もち・食パン・コーンフレーク・さつまいも・じゃがいも・砂糖・ハチミツなどだあります。)

・バランスよく、いろいろなものを食べる。

・食べる順番を変える。

(食物繊維の多い食品を先に食べることで、糖質の吸収をゆるやかにする。)
2.食生活の見直し

余った糖質を作らないためにも運動は不可欠です。また、喫煙や飲酒も皮膚中に変性したタンパク質を蓄積、増加させる原因になりますので注意が必要です。
3.サプリメント・スキンケア

最近では、血糖値に働きかけるようなサプリメントや、抗糖化作用のある成分を含むスキンケア商品などがあります。こういった商品は変性したタンパク質の蓄積抑制や、分解促進に有効ですので上手に取り入れることをオススメします。

加齢とともに起こる”黄ぐすみ”、一度蓄積された変性したタンパク質は、分解されにくく蓄積するため予防や対策が特に重要です。生活習慣・スキンケアなどの見直しをして透明感のある若々しいお肌を維持していきましょう。
 
【参考】
※ 表皮に存在する「AGE」 の角層への影響を解明 -株式会社カネボウ化粧品
※ 糖化ストレスとは-同志社大学 生命医科学部 アンチエイジングリサーチセンター/糖化ストレス研究センター
なんだか顔色が冴えない「黄ぐすみ」の原因糖化と防ぐ方法はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

a.kumi

「コスメライセンススクール広島校」・「Beautystudio Gaiiery」の代表をしており、長年美容業界で携えた知識と技術で年齢に抗うことより心身ともに健康で美しく年を重ねる提案を発信中。

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