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収納の勉強をしても、部屋がキレイにならない理由とは?【心屋仁之助 塾】

  • 2018.3.8
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“片づけ”といえば「収納」を連想する人が多いのではないでしょうか。でも部屋をキレイにするために、収納の仕方を勉強しても、ちっとも部屋がキレイにならない…。多くの方が抱える悩みの原因は「心」にあるかもしれません。

© Photographee.eu - stock.adobe.com

苦手な片づけを克服し、小さな子どもがいても楽に片づけができるようになった心理カウンセラーのおむらちもさんが、その原因と解決策をお伝えします。

■知識よりも先に、「行動できる心」に整える
片づけブームと言われるほど「収納」に関する資格や、本がたくさん出版されています。収納方法を勉強することで部屋がスッキリする人もいますが、そうではない人も。片づけがうまくいかない原因が、収納以外のところにある場合は、収納の知識が身についても改善しないということが多々あります。

実は、私も片づけができるようになりたいと思った時に、一番最初に取り組んだのが「収納」でした。収納の本を買ってきて、それを真似して引き出しや棚の中を整えてみましたが、すぐに元どおりになってしまって、がっくりしたのを覚えています。

私のところには、たくさんの「片づけ本」「収納本」を読んで、多くの知識を持っている方や、収納の資格を持っている方が「実行できない」と相談にきます。中には、他の人の家を片づける仕事をしているのに、自分の家はできないという方もいらっしゃいます。

私は、たくさんの片づけられない方の「心の状態」を見てきました。そして「知識がある」と「行動できる」は別なんだなぁと日々痛感しています。

確かに、収納の方法も大事なのですが、先に「知識」や「やり方」ばかり詰め込んでしまうと、行動できない自分に出会った時に、余計に「私ってやっぱりダメだ」と自信がなくなってしまう方が多いのです。なので、そうなる前に先に、行動することができる「心の状態」に整えることが大事だと私は考えています。

■「やる気」が続く人と、続かない人の違い
今の社会は「情報」で溢れています。例えばインターネットで「シンク下 収納」と検索すると、たくさんの収納のアイデアの画像を瞬時に見ることができます。その気になれば、そうやってたくさん情報が得られるのに、片づけが苦手な人は動くことができません。それはなぜかというと「やる気」が出ないからです。

「やる気」が出てもそれを持続できなかったり、いつも途中でくじけてしまう人もいるかもしれませんね。では、いつも「やる気」があってそれを持続できる人と、「片づけなきゃ!」と思っていても「やる気」が全く出ない人、その違いは何だと思いますか。

それは「片づけ」についている思い込みの「ブロック」の量や重さの違いです。片づけの苦手な人にはたくさんの思い込みの「ブロック」がついていることが多いのです。

例えば、「完璧にやらないといけない」「時間をしっかり取らないといけない」「効率的にやらないといけない」「どうせ私には無理だ」「片づけってしんどくて楽しくない」。

そんな、自分をしんどくさせるような思い込みの「ブロック」が、あなたの「やる気」を阻んでいます。それをひとつひとつ取っていくことで、ちゃんと「やる気」が顔を出すようになります。

「完璧にできなくてもいいか」とその思い込みをゆるめてみてください。「こうするべき」と考える思考がゆるむと、楽に行動できるようになりますよ。

これは、片づけ以外のあらゆることにも応用できます。「やる気」さえ手に入れば、世の中はすぐ欲しい情報が手に入るので、色んなことにどんどんチャレンジできる自分になれます。どうか思い込みで自分を縛って動けなくなっていることに気づいて、自分に優しくしてあげてくださいね。

■“少しずつ”を続けて「習慣」にする
「片づけ」は「ダイエット」に似てるとよく言われます。いくら簡単に腹筋ができるいい器具が手に入っても、それを毎日やる習慣がなければ宝の持ち腐れになってしまいますよね。それと同じで、いくら収納が完璧に整っていても、その場所に戻す「習慣」がなければ、部屋はどんどん散らかっていきます。

私は片づけができるようになるために、「心のあり方」の次に大切なのが「習慣」だと思っています。「戻す習慣」「捨てる習慣」「掃除をする習慣」、いろいろなことが習慣になれば、時間をかけなくても部屋はいつも快適な状態です。でも「そう言われてもどうやって『習慣』にしたらいいかわからない」という声が聞こえてきそうですね。

「習慣」にするのにはいくつかのコツがありますが、中でも一番大事なのは「ボリューム(量)」です。時間や労力がかかることは続けにくいですよね。ダイエットも頑張りすぎたら、しんどくなってリバウンドしてしまいます。片づけもたくさんの量を長時間をかけて一気にやると、疲れてなかなか次の行動ができなくなり、リバウンドする構造になっていきます。

毎日できるくらいの少しの量を意識して、小さな一歩を積み重ねていくことで、リバウンドすることなくずっと快適なお部屋が保てるようになります。

「習慣」を作るのもやはり「心のあり方」が大事です。失敗しても、チャレンジしている自分を、自分が優しく応援してあげられるようになると、何度も立ち上がり、成長していくことができます。なので、自分への言葉のかけ方を意識しながら片づけにチャレンジしてみてくださいね。

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(おむらちも)

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