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女の子も制服のズボンを履ける?今、考えるべき”性差”についての子育て

  • 2018.3.7
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こんにちは。

ママライターのマエジマシホです。

千葉県柏市に2018年4月に開校する千葉県柏市の柏の葉中学校が導入する制服 について、男女の性別を問わず選ぶことができる制服に決まったことが先日、話題になりましたね。

性差については筆者が先日、こちらの記事で述べました。

男女としての枠組みがなくなろうとしている時代にあって、柏の葉中学校の制服はとても先進的であり画期的だと感じました。

そこで、今回から、柏の葉中学校の制服のニュースをきっかけとしたジェンダーフリー時代の親の心構えについて、

・男女の差別と区別の違い
・こうあるべき、という思い込みの危うさ
・性差について子どもに教えたいこと
の3回に分けて考えていきます。

●■怒涛の速さで進化する時代を生きる息子に伝えたいことがある

はじめに、筆者は性差について考えるにあたって、まったくの素人であることを申し述べておきます。

ただ、ひとりの母親として息子に伝えるべきこととは何か 、を常に考えています。

”自分たちが育ってきた時代とは、けた違いのスピードで進化している時代を生きなければならない息子に、母親として何ができるんだろう”を考えた答えだと思っていただけると幸いです。

●■男女の性差についての私的考察

筆者が育ってきた時代には、人間を分けるものは「男」と「女」 がほとんどでした。

それ以外のセクシャルマイノリティについて考えることなどほとんどなかったといっても過言ではありません。

ただ、筆者は女ではありましたが、「女らしく」あったわけではありませんでした。男子が遊ぶような木登りや危ない遊びを好んでやっていました。

それもあったためか、ピンクは好きではありませんでした 。なので、小学生のころから色と性別を結び付けて説明されることに強烈な違和感を覚えていました。

先日、息子が幼稚園のお友達から言われた「ピンクは女の子の色だよ」という言葉です。

ピンクが女の子の色なら赤は?黄色は?緑は?黄緑は?と際限なく考え、そしてそれは誰が決めたのか、なぜ従わなくてはいけないのか、と反発していたのを覚えています。

学校の先生にとっては相当扱いにくい子どもだったであろうとおもいます。

中学生になると、制服になりました。男子は詰襟の学生服、女子はプリーツスカートでした。

このころでも、私服ではスカートを履いていなかったので、スカートを履かなくてはいけない制服は好きではありませんでした。

私の時代に柏の葉中学校の制服のように自由に選択できる制服が導入されたらどんなに良かったかと思います。

●■性差別はいけないが、区別は必要

男女の性別による垣根がなくなってきている時代ですから、柏の葉中学校の制服のように性別にこだわらず自由に制服を選ぶことができる生徒はとても幸せだな、と感じました。

今後の展開として個人的に望むのは、性別にこだわらずに制服を選ぶことができる流れがどんどん広がっていくことです。

性別によって制服が異なる従来のあり方は、マイノリティの存在を無視するものだとおもうからです。

筆者は性的マイノリティである自覚はありませんが、区別する必要もないのに区別されることには反発したくなります。女子がズボンを履いて何がいけないのでしょうか 。同じように男子がスカートを履いてもいいとおもうのです。

ただ、性別による垣根がなくなってきたからといって、区別が必要 になるシーンはあります。

例えば、トイレや着替え、公衆の温泉施設といったことです。

また、当然ながら双方の同意がない限り寝室も分けるべきですよね。これは差別ではありません。

性別による垣根を取り払うことと、性別の根本的な違いを混同しないように、と子どもには教える必要があるとおもいます。

更衣室は、男性だと自覚している男性、女性だと自覚している女性、それぞれの性的マイノリティにあわせてセッティングされているのが究極の理想形になってくるでしょう。

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以上いかがだったでしょうか?
究極の理想形としてそれぞれのセクシャリティにあわせた更衣室、という例をあげました。

もちろん、学校などの公的機関に現時点でそこまでの配慮を求めるのはやや過剰な期待というものでしょう。

ただ、物事は理想がなければ動かすことはできません。そして理想としてあるべき姿を子どもに教えることはいつでもできます。

進む時代の過渡期に立つ親のひとつの心構えとして、「性別による差別と区別の違い」を導入として教えることは今後、子どもの性別に対する考え方の礎となってくれると信じています。

【参考リンク】
千葉・柏の公立中、性別問わず自由に選べる制服を導入 子供も協議に参加、どんな経緯で決まった?(http://www.huffingtonpost.jp/2018/02/08/kashiwa-no-ha_a_23356039/)

●ライター/前嶋志保
●モデル/倉本麻貴

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