1. トップ
  2. ファッション
  3. BALENCIAGA 90年代のスノーボーダーが発想源。幾重にも着込んだレイヤードルックも必見。

BALENCIAGA 90年代のスノーボーダーが発想源。幾重にも着込んだレイヤードルックも必見。

  • 2018.3.6
  • 3223 views

【さらに写真を見る】BALENCIAGA 90年代のスノーボーダーが発想源。幾重にも着込んだレイヤードルックも必見。

デムナ・ヴァザリア率いるバレンシアガ(BALENCIAGA)にとって初となるウィメンズとメンズの合同ショーでは、ヨーロッパを襲う厳しい寒波に拍車をかけるように人工雪の雪山がセットされていた。そしてそこにはカラフルなグラフィティが描かれている。これは90年代のスノーボーダーからインスパイアされたという。

今回デムナはバレンシアガの最も重要なハウスコードであるボリュームと洗練されたテーラードに着目。彼らしい独特な解釈でショーを展開していった。素材はベルベット、ツィード、ウールと伝統的なものが多く、そこに組み合わせたフラワー、アニマル、スカーフといったパターンやヴィヴィッドカラーは雪山のグラフィティに負けない程目立っている。

序盤は80年代風のボディコンスタイル、そして次第に彼のデビューコレクションで登場したような、ボディラインを強調するジャケットやコートといったテーラリングへと変化していく。驚くのは今回彼がテーラリングで採用したデザインプロセス。ボディーを3Dスキャンし、フィッティングもコンピューターで行い、型をプリントアウトするという、テクノロジーを駆使した方法で制作された。

そして、後半につれて面白いほどにレイヤーをどんどん重ね、ボリュームが増大していく。フリースやナイロンジャケットなど、ウィンタースポーツスタイルへと変化しているのも実にユニーク。

後半には難民に対する食料供給を主な活動にするNPO団体「THE WORLD FOOS PROGRAMME」のロゴをあしらったセーターやフード付きパーカーが登場。バレンシアガはこの団体を支援することを発表し、25万ドルを寄付したほか、売り上げの一部もチャリティーとして寄付するそう。過去と未来を見事に融合し、社会貢献にも積極的なデムナの心打たれるショーだった。
参照元:VOGUE JAPAN

の記事をもっとみる