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白砂糖の摂りすぎNG!? スイーツを食べると体が冷える理由

  • 2015.1.23
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【女性からのご相談】

私は甘いお菓子が大好きで毎日食べています。ただ、お菓子を食べすぎるのは良くないなとも思っています。お菓子を食べすぎることで、何か体の不調とか出るのでしょうか?

●A. 注目すべきは“白砂糖”です。

ご相談ありがとうございます。理学療法士のOHSAWAです。

世間では、甘くておいしいお菓子がたくさんありますよね。ストレスなどがたまったら、ついついお菓子を食べすぎたりなんてことも。

その結果、体に“冷え”が生じるもととなることがあるので、その原因をご説明致します。

●白砂糖による弊害

ほとんどのお菓子には白砂糖が多く使われています。白砂糖は精製されているため、ミネラル分もほぼ含まれず、カロリーだけの化学製品のようなものです。

白砂糖をお菓子をたくさん食べると、すぐに体に吸収されるため、血液中の糖分濃度(血糖値)が急激に上昇し、一時的に体温も上昇します。血糖値が急上昇すると、すい臓から血糖を下げるホルモンの、『インスリン』が大量に分泌されます。

その結果、血糖値は急上昇の後急降下し、同時に体温も下げます。

●体温発生のしくみ

人間の体は、血中の赤血球が毛細血管を通るとき、摩擦で体温が上昇します。

健康的な赤血球はしなやかで、細長く変形して毛細血管を通ります。しかし白砂糖を多く摂取しすぎると、赤血球がドロドロとなり毛細血管を通りにくくします。そのため血管との摩擦が少なくなり、体温が上昇しにくくなります。

またドロドロの血管は白血球もうまく働くことができず、免疫力も低下してしまいます。

●ビタミンBがもたらす体への影響

砂糖の過剰摂取はビタミンBの消費を行います。

ビタミンBは体にとって、赤血球の生成に不可欠であるため、大幅な消費は血液の質と量のどちらも低下させてしまいます。また、ビタミンB類が不足すると自律神経が乱れて交感神経が優位となり、末しょう部の循環が低下し冷えが生じてしまいます。

これは交感神経が優位になると、熱を体内に保持しようと血液を末しょう部から中心部へ集めようとする働きによるものです。そのため、手先や足先が冷えている際は、その部分を温めるよりもお腹周りを温めることで、末しょう部の循環も改善し温かくなっていくのではないかと思われます。

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以上のように白砂糖を含むお菓子を食べすぎると、前述した以外にも肥満や栄養が偏りがちになることもあるため、ほどほどにお菓子を楽しめると良いですね。

また、同じ甘いものでも果物には栄養素が多く含まれているので、これを機会にお菓子の量を減らして果物を摂取する量を増やしてみてはいかがでしょうか。

(ライタープロフィール)

OHSAWA(理学療法士)/22歳で理学療法の資格を取得後、急性期病院や老人保健施設を経て、現在は都内の訪問リハビリで勤務している。従来の理学療法の治療観点を重要視しつつ、東洋医学や内臓へのアプローチにも興味をもち取り入れている。また、体軸理論により施術する自身のコンディションにも気を付けて日々研鑚している。

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