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メリットも沢山あり! 知っておきたい“高齢出産”の知識3つ

  • 2015.1.23
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【ママからのご相談】

35歳、独身です。付き合って2年の彼とそろそろ結婚しようかと考えています。これから妊娠すると高齢出産になると聞きました。経験がないためとても不安です。高齢出産についていろいろ教えてください。

●A. 高齢出産は、今や珍しくありません。正しく知って、準備とケアをしっかりすることが大事です。

ご相談ありがとうございます。ライターのうぇぶりんです。

高齢出産という言葉ばかりが独り歩きすると、不安ばかりが増長されがちです。しかし、高齢出産に限らず、どんな妊娠や出産もリスクはあります。

言葉に惑わされることなく、妊娠や出産をきちんと理解した上で、気を付けるべきこと、注意すること、知っておいた方が良いことを実践していくことが大切です。

●高齢出産についての基礎知識3つ

●(1)高齢出産って? まずは正しく理解しましょう

日本産婦人科学会によると、高齢出産とは、35歳以上で妊娠、出産することだと定義されています。妊娠、出産のリスクは、年齢を重ねるとともに増えていきますが、実年齢を重ねるということは、卵子も年を重ねるということ。

卵子の状態は30代前半から大きく変わってくると言います。それに伴い、自然流産率や先天性異常の発症率も上がってきます。実際30歳未満で10%だった自然流産率は35歳になると20%まで増えますし、ダウン症の発症率は、20代で700分の1だったものが、35歳では300分の1になります。

しかし、35歳未満だからといって、そのリスクがないわけではありません。年齢に関係なく、妊娠、出産という人生のメインイベントに真剣に向き合っていくことが大切でしょう。

●(2)体重管理も大切!『妊娠高血圧症候群』

流産率や先天性異常発症率が注目されがちな高齢出産ですが、もう1つ注意が必要なのが、『妊娠高血圧症候群』です。『妊娠高血圧症候群』の症状としては、“むくみ(浮腫)”“高血圧”“尿たんぱく”などがあります。妊娠20週から分娩後12週までに発症したものを言います。

高齢出産だけが原因ではありませんが、発症率は高まるため注意は必要です。特に、太り過ぎると血管に負担がかかります。疲労やストレスも要注意です。

むくみにも気をつけなければいけません。悪化すると、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養が行き届かなくなります。また出産前に胎盤が剥がれる、『常位胎盤早期剥離』を起こすことも考えられます。

予防するためには、血圧と体重管理は非常に重要です。定期的に計測するようにし、加えて、塩分を控え、高タンパク、低カロリーにするなど、食事にも気を付けなければいけません。

●(3)メリットもいっぱい、高齢出産!

さて、高齢出産は、リスクや注意すべきことだけでなく、メリットもいっぱいです。

人生経験も豊富で経済的にも自立している年代ということもあり、多くの人が生活の基盤がある程度できているため、余裕を持って出産を迎えることができます。女性ホルモンの分泌により、若々しくいられるとも言われています。

ロンドン大学の発表によると、母親が40歳以上で出産した場合、子どもの肥満やケガの割合が低いと言います。また5歳までのIQ値も高いそうです。ハーバード大学の研究者は、40代で出産した女性は長寿の100歳まで長生きする割合が高いと発表しています。

このように年齢に関係なく、妊娠、出産というすてきな体験をポジティブに楽しみたいですね。

(ライタープロフィール)

うぇぶりん(児童英語講師)/旅行代理店にて、10年間、渡航手続き業務や国内及び海外旅行カウンターでの業務に従事。出産を機に退職した後は、司会の勉強をし、50組の結婚式や披露宴を担当しました。現在は自宅で児童英語教室を開いています。上の子も20歳になり、子育てもひと段落。子育てや仕事など、自分の経験を生かした記事をどんどん書いていきたいと思っています。

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