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DIOR “ミニスカートは永遠”。女性のスタイルを激変させた60年代ユースカルチャーを表現。

  • 2018.3.1
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ランダムに貼られた雑誌の表紙やモノクロ写真、ポスター、そしてスローガン。マリア・グラツィア・キウリが掲げたテーマは1968年にパリの学生たちが起こした抗議運動、5月革命だ。会場を埋め尽くす抗議運動のアートや、「MINI SKIRT FOREVER」「WOMEN'S RIGHTS ARE HUMAN RIGHTS」といった言葉は1960年代後半のものであり、当時の光景を思い起こさせる力強いものだ。

当時、プロテストのメッセージを掲げる姿の1つにミニスカートがあった。ディオールのブティックの外でも若い女性たちがブティックにミニスカートが十分にないと、抗議運動を行っていたそうで、当時のディオールの姿に興味を抱いたマリアはその様子を収めたモノクロ写真を見つけている。

かぎ編みを施したワンピースからフラワー刺繍やパッチワーク、60年代のロンドン・カーナビーストリートをイメージさせるゆったりとしたテイラードジャケットやスーツまで、ルックの随所からも時代性を感じる。

レトロであると同時にメゾンらしい繊細かつリュクスな雰囲気も漂わせ、さらにパンツやスティーブン・ジョーンズによるベレー帽、そして足もとのブーツといった女性部隊を連想させるアイテムをミックスすることによって女性の力強さも表現。

ベルトでキュッと締めたサファリルック風のスタイルやミニスカートとロングコートの組み合わせは、マルク・ボアン時代のディオールを思い起こさせる。デリケートなチュールシャツやスカートに、ニットやホワイトレースのワンピースと、今シーズンも柔らかな表現を忘れない。他にも色鮮やかなカラーをパッチワークしたバッグ、復活したサドルバッグ、イエロー、オレンジ、ピンク、レッドとバラエティに富んだサングラス、カジュアルなアクセサリーの数々もせない。

参照元:VOGUE JAPAN

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