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あなたの糖質制限は大丈夫!? 身体から「ケトン臭」出してない?

  • 2018.2.27
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ダイエットではすっかり定番になっている「糖質制限」。ご飯や麺類やパンなどの炭水化物を一切取らず、タンパク質と野菜だけを口にするハードダイエッターも少なくない模様。でも糖質制限をハードにしすぎると、口臭や体臭が強くなり、なんともいえないツーンとした酸っぱいニオイがするようになると言われている。

「糖質制限は、ハードにやればやるほど口臭や体臭がきつくなります。ニオイの正体は『ケトン体』です。私たちは通常、食事から摂取した糖質を第一のエネルギー源としています。ところが、糖質制限をするとその糖質が体内で不足します。

すると、身体は蓄えている脂肪を分解してエネルギーに変えていくのです。この作業は、肝臓を使って行われ、このとき血液中に放出されるのが、『ケトン体』と呼ばれる物質です。このケトン体が、ツーンとしたすっぱい独特のニオイを放つのです」と言うのは、ダイエットや栄養学にも詳しい成城松村クリニックの松村圭子先生。

ケトン体が放出されているということは、体内の糖質の代わりに体脂肪が燃えているという証拠。でも、通常ケトン体が出てくるのは、飢餓状態になったとき。身体がSOSを出しているサインでもあると松村先生。

ケトン体は飢餓に備えてできる産物。そして糖質制限への医学界の視線

「飢餓に備えた機能を日々使うのは、あまりおすすめできません。代謝をしている肝臓にも負担がかかります。ケトン臭が漂ったら、ちょっとハードに糖質制限をしすぎたかも、とブレーキをかけることが大事です」(松村先生)

さらに、もともとの糖質制限に関して、医学会では疑問視する動きも。日本糖尿病学会でも安全性を担保するエビデンスが不足していて、現時点ではすすめられないと警告。

「ちょっと食べ過ぎかな、炭水化物を多く食べてしまったというときに“ゆる糖質制限”を実践するのは悪くないと思います。でも一切糖質を断つ、というような方法はおすすめできません。

糖尿病の方で糖質制限されている方が医師の指導のもと行うのはいいと思いますが、女性が体重を3~5kg減らしたいというノリで行うのは危険です。

また実際に糖質制限ダイエットは続かず、リバウンドしやすいという結果も出ています。女性は痩せたいという気持ちが先行して、減量しやすい方法に走りがちな傾向があります。

でも、身体に負担がかかる減量は、ホルモンバランスの乱れなど必ずトラブルが出てくるものです。のちに妊娠しにくくなるということもありえます。体重だけにとらわれず、安全に、ストイックになりすぎず、少しゆるめに行う。これぐらいがちょうどいいのです」(松村先生)

間違った糖質制限やダイエットは、ニオイのもとのみならず、身体のトラブルのもとにも。正しく、そして続けられるボディコントロールで“魅せる身体”作りへGO!

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