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【セックスレス問題】男の心理から探るセックスレス解決法

  • 2018.2.26
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付き合って長くなるとセックスレスに陥るカップルや夫婦は多いもの。そこで心理学者の齊藤勇先生に、セックスレスに陥っている男性心理を教えてもらうことに。そこから、脱・セックスレスのヒントも見えてきた!?

セックスレスを解消するのは簡単ではない

セックスレスに陥るきっかけは、出産が圧倒的に多い。というのもセックスという刺激と家庭という安定は、その本質がまったく違うものだから。家族として上手くいっている場合ほど、セックスレスに陥りやすいというジレンマもあります。とくに女性は子供が小さいうちは子育てに集中したいため、男性が求めても「それどころじゃない」と断りがちになります。けれど子供が手を離れると、またセックスを求める気持ちが芽生え始める。でもそのときになって復活させたいと望んでも、なかなか難しいのが実情です。

なぜ難しいのか? それを説明するにあたって、まずはセックスレスに陥ったときの男性心理について解説したいと思います。

セックスレス、そのとき男はどうする……?

セックスレスに陥ったとき、男性がとる行動パターンは大きく2つあります。1つは、外に求めるパターン。そしてもう1つは、セックスそのものに関心がなくなってしまう……と言いますか、セックスすることを諦めてしまうパターンですね。どちらになるかは、これはもう完全にその男性の性格によります。

そこでまずは、セックスを諦めてしまう男性に対してはどうしたらいいか、お伝えしたいと思います。実はこのパターンを解決するのはそれほど難しくなく、「女性からボディランゲージで求める」ということさえすれば、あっさり復活することも多いのです。体を寄せる、手を握る、肩を揉む、マッサージをしてあげる、といったスキンシップをとりながら、「しよう」ということを伝えるのがオススメです。

というのも長年セックスを断られ続けた男性は、「また断られるだろう」と弱気になっています。男性も傷つきたくないので、次第に自分からは誘えなくなってしまう。だから「話し合いを」などと遠回りをせず、女性からストレートに「しよう」と誘ってあげれば良いのです。もともとセックスをしていた二人ですから、一度復活すれば、その後は自然と続くようになるでしょう。

外で解決している場合は復活が難しい!?

一方、外に求めるパターンの場合はどうか? その方法は、そういったお店に行く、浮気をする等、いろいろでしょう。いずれにしても、それで上手く生活が回り始めてしまいますと、男性は「解決した」とみなし、妻や彼女に求めなくなってしまいます。よく「私の夫は草食でその気がないの」と言っている女性がいますが、これは外で解決している可能性も多いにあります。「家庭ではなくてもいいや」と……。

それゆえ解決は、このパターンの場合のほうが、やや難しいのが実情です。男性は性欲自体は満たされていますから、あえて妻や彼女とする必要性を感じなくなっているからです。強いて言えば、旅行に行くなど場を変えたり、あるいはファッションやメイクで外見を大きく変えるなど、何か新しい刺激を与えれば、その気になるかもしれません。

とはいうものの、外で解決できる男性なんていうのは非常に稀な存在です。女性は、「セックスレスになると、男は外で解決するんでしょ」と思うかもしれませんが、男性側からすると、事はそう簡単ではありません。不倫ができるほどモテる男性はわずかですし、外で遊ぶとなるとそれなりにお金もかかります。現実的にも金銭的にもなかなか実現できず、モヤモヤしている男性が大半なのですよ。

仮に上手く外での解決法を見つけられたとしても、モテ続けるための努力をしなければならないしお金もかかるし、できれば妻や彼女とのセックスに戻りたい、と考えている男性も多いはずです。

男も、慣れ親しんだ相手とのセックスがいい

また恋愛心理学的には、「恋愛は3年しか続かない」「家族になるとお互いを異性として見られなくなる」といったことがよく言われていますが、関係が長くなると必ずしもセックスレスに陥るわけではない、ということもお伝えしておきたいと思います。

たしかに進化論的には、男はできるだけたくさんの子孫を残したいから多くの女性とセックスしたがるようにできている、と言われています。ですが国が平和になり子供が無事に育つ確率が高くなった今、「慣れた信頼できる相手とすること」を重視する男性も増えているのです。常に新しい相手を探さなければいけないというのは、非常に疲れること。男性だって、精神的に安定したいのですよ。

だからやはり大事なのは、どんなに面倒でも子育てが大変でも、完全には途絶えさせないことです。たまに受け入れてあげてさえいれば、男性は諦めず求め続けてくるでしょう。

それでもうっかり途絶えてしまったら、そのときは女性からボディランゲージで伝えてください。たしかに気まずいでしょうが、一緒にいるのにセックスがまったくないまま続いていくというほうが、よっぽど気まずいと思いますから!

教えてくれたのは……
齊藤勇先生

1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など100冊以上!

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