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フローリストの花と暮らす部屋/山下郁子さん編

  • 2018.2.20
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プロはプライベートでどんな花器にどんな花を生けている? 上手な飾り方、空間への溶け込ませ方を学びたい。

テーブルにはぷっくりとした「セバスチャン」の花器に淡い色みの3種のバラをしつらえて。「このお花のどこが一番魅力的かを考え、それが際立つように生けるのがコツですね」

動線の中に、視線の先に、心をほぐす旬の花々をちりばめて

「TSUBAKI」フローリスト/ 山下郁子さん

築40年の倉庫をリノベーションし、1階をアトリエ、2階を住居として住まう。リビングにはまるでシャンデリアのように天井からホウビカンジュをつるし、家具を優雅に配置。「普通なら雑貨やアートで味つけするところですが、もっと気軽に気分を変えたいので、花の力で空間を彩ります。仕事の花が "よそいきの花" だとしたら、家で飾るのは華やかすぎず、心をほぐすもの。アレンジするとつい直したくなるから家ではなるべく単種をあるがままに、ばさっと生けただけの様相を楽しみます」。飾る場所にもセオリーが。「いつでも花を視界に入れたいので、あえて生活動線上に。そのために動作の邪魔にならない高さや形を選びます。ぱっと目について天然のアロマを嗅ぐだけで心がふっと静まる。生花の力は偉大です」。

TSUBAKI●山下郁子さんが夫と営む完全予約制の店。ゲストと緻密に相談してから、ふさわしい花を求めて生花市場へ向かうスタイルを貫く。http://tsubaki-tokyo.jp

SOURCE:SPUR 2018年3月号「花と花器の幸せ時間」
photography:Takashi Ehara edit:Yukino Hirosawa

キッチンは旬のアネモネとラナンキュラスを。「食べ物同様、旬の花は覇気があるし、輝いている。補色を並べて元気をもらいます」

ローテーブルにはマッチャという名の緑色のアジサイ。「ティーカップやグラスを置く場所なので、茎を短めにカットして低めに」

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