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よりみちの多い山歩きはいかが?『泉岳会のよくばり温泉マウンテン』【本のタネ】

  • 2018.2.9
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子どものころ経験した山登りの厳しさで、山登り=修行のように長年思ってきた筆者。そんな呪いのような思い込みを変えてくれた本が『よくばり温泉マウンテン』(落合恵、木下綾乃、中村亮子、元永二朗/パイ・インターナショナル)です。

本書は、山と温泉を愛する会「岳泉会」による“よくばり”な山案内。頂上を目指さず、のんびりと「歩く」「浸かる」「食べる」「観る」と、さまざまな視点から文系登山の楽しみを提案しています。

“岳泉会”的「山の楽しみ」とは?

岳泉会とは、イラストレーターの落合恵さん、木下綾乃さん、料理創作ユニット「Goma」の中村亮子さん、ソフトウェアエンジニアの元永二朗さんの4人からなる小さな山岳会。

彼らは「無理しない」がモットーに、低山から八ヶ岳、北アルプスなどをのんびりと歩きます。そして、山と温泉、味のある旅館、喫茶店、ローカル電車、おいしいものなどを取り入れた、よりみちの多い山の楽しみ方を教えてくれるのです。

ルートも紹介。季節に合わせた山と温泉あそび

春の南高尾で花見登山、初夏の山道と滝見風呂、紅葉の秋駒と夜の露天風呂、「お座敷トロッコ列車」で宴会気分など、岳泉会流ならではの山登りルートと楽しみかたをメンバーが交代で紹介。

知っていると安心。温泉マナー

温泉を愛する岳泉会の温泉紹介は、読みやすいことはもちろん、露天入浴や共同浴場のマナーなどちょっとした心配事もやさしくカバーしてくれていて、プチ温泉ガイドのよう。

おすすめの山道具や服装も

山登りに必要な道具や、季節別の山登りの服装も、初心者には嬉しい情報。

靴、ザック、雨具などの山道具は、旅の荷物を少なくしたい人に撮っては優秀なアイテムが多いので、ぜひ参考にしてみてください。

山に行く人の数だけ楽しみ方がある

街歩きをするように、山にまつわる場所や物事を自分たちのペースで楽しむ岳泉会。それは、初心者には登山の入口として、中級者には新しい山の楽しみ方として、好奇心や希望を与えてくれる旅のスタイルのひとつではないでしょうか。

山には山に行く人の数だけ、楽しみかたがあるのです。きっと。

・落合恵、木下綾乃、中村亮子、元永二朗『泉岳会のよくばり温泉マウンテン』(パイ・インターナショナル)

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